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「入管法」成立までの6日間の紙面 [メディア・出版・アート]

mainichi230610r.jpeg今日の毎日の最後のページは「入管法」成立を大きく扱っている。そのタイトルは「命守る責任どこへ 『難民いじめ』抗議の中」。典型的な「後の祭り報道」である。タイトルにあるこの法案の問題点に、毎日は成立した後初めて気付いたのだろうか?
この6日間の同紙の国会関連の記事をチェックしてみた。まさに、記録に残すに値するメディア現象である。

5日(月)国会ニュースなし
6日(火)自民、公明維新の接近警戒
7日(水)会期末くすぶる解散論
8日(木)国民民主 活路どこに
  --2面は「防衛産業強化法が成立」
9日(金)改正入管法 きょう成立
10日(土)命守る責任どこへ 「難民いじめ」抗議の中

このように、直前には全くこの法案の問題点を指摘せず、3日間は「政局報道」に始終、成立か成立必至の状況で初めて報道する。文字どおり「官報」と呼ぶのが相応しい。
「防衛産業強化法」についても全く同様である。
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最近のメディア関連記事から 毎日の「松尾貴史のちょっと違和感」,そのまま社説にフランスの公共テレビはデモを生中継NHKがYouTubeに私の「著作権侵害」を申し立てた動画の一つ
次はメディア問題も含む2年前のエッセイです。
『ガラパゴス』状態の日本のデモが暴政継続を許す(反戦情報誌)(左はその挿入画像)
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ウクライナの平和主義者運動シェリアジェンコとのインタビュー [反核・平和]

counterpunch.jpg繰り返し取り上げている「ウクライナ平和主義者運動」代表ユーリイ・シェリアゼンコ氏(Dr. Yurii Sheliazhenko)の発言ですが、最新の、と言っても今年1月ですが、インタビュー記事を翻訳しました。DeepL訳を最小限手直しした程度です。このように誰でも簡単に訳で読めるとは言え、手間を取りますので、日本語化は大いに意味があると思います。(1401577.gif順序が前後しましたが、5日のうちにこのメディアのディレクターBecky Grant氏から翻訳転載の許可をいただきました。)

このような情報は、大手メディアはもちろん、左翼系やネット上でもほとんど見かけない貴重なものと思い、手間を厭わないことにしました。COUNTER PUNCHという1996年創設のアメリカのメディアです。

JANUARY 19, 2023
Ukrainian Pacifist Movement: An Interview with Yurii Sheliazhenko
BY MARCY WINOGRAD

目次
ウクライナの平和主義や反戦運動について教えてください
徴兵制からどう避けられたのですか
あなたたちの日常生活は?
ゼレンスキーの戒厳令の意味は
米国の武器供給について
戦争が答えでないなら、ウクライナの人々は抵抗するために何が出来たか?
アメリカの反戦活動家はどうサポートすればよいのか?

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PDFダウンロード
2023年1月19日
ウクライナの平和主義運動: ユリイ・シェリアジェンコに聞く
BY MARCY WINOGRAD

米国に拠点を置くPeace in Ukraine Coalitionの議長であるCODEPINKのMarcy Winograd(マーシー・ウィノグラード)は、ウクライナ平和主義運動事務局長のYurii Sheliazhenko(ユリイ・シェリアジェンコ)に、ウクライナでの戦争とロシアの侵攻に対する軍事動員についてインタビューしました。ユリイはキエフに住んでいるが、日常的な電力不足に直面し、毎日空襲のサイレンが鳴り響き、人々は地下鉄の駅に避難している。

平和主義者のレオ・トルストイ、マーティン・ルーサー・キング、マハトマ・ガンジー、そしてインドやオランダの非暴力抵抗に影響を受けたユリイは、米国とNATOのウクライナへの武器供与を中止するよう求めています。ウクライナの武装は過去の和平合意を損ない、現在の危機を終わらせるための交渉を阻害したと彼は言う。

ウクライナ平和主義運動は、10人のメンバーを中心に、人権の保護、特に良心的兵役拒否権を提唱し、ウクライナ戦争とすべての戦争に反対しています。

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昨年の原水禁世界大会での「ウクライナ平和主義運動」代表スピーチ全文 [反核・平和]

YuriiSheliazhenko.jpg昨年9月の投稿で、その最後の部分だけ紹介していた、「ウクライナ平和主義運動」代表ユーリイ・シェリアゼンコ氏(Dr. Yurii Sheliazhenko)のスピーチ全文を転載します。このほど原水協より許可をいただきました。英語の原文はこちらにあります。(リンク元はこちら

国際会議/セッションII 「平和の国際ルールと核兵器禁止・廃絶運動の役割」

ウクライナ平和主義運動
ユーリイ・シェリアゼンコ

親愛な友人の皆さん、ウクライナの首都キーウからのご挨拶を送ります。

私が住んでいる所で原水爆の廃絶を主張するのはお門違いだと言う人がいるかもしれません。無謀な軍拡競争が進む世界では、「ウクライナは核兵器を捨てたから攻撃された。核兵器を手放したのは間「違いだった」という主張がよく聞かれます。しかし私はそうは思いません。核兵器を保有すれば核戦争に巻き込まれる危険性が高くなるからです。

ロシアがウクライナに侵攻した時、ミサイルが轟音とともに私の家の近くに飛来し、数キロ先で爆発しました。通常兵器の戦争のうちは、私は何千人もの同胞より幸運に恵まれ、まだ生きていますが、自分の街が核攻撃されたら、生き残れるかどうかは疑問です。ご存知のように、爆心地では人体は一瞬にして焼かれ、周辺の広大な地域は100年にもわたり人が住めなくなるでしょう。

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新型コロナ患者数推計値リンクを左コラムトップに [社会]

an-nai.jpg新型コロナ感染者数の発表が5月8日で中止されたため、まさに日本は五里霧中の状態です。しかしモデルナ社が患者数や陽性率の推計値を公表していますので、これが唯一の情報源かも知れません。そこでこのサイトへのリンクを左コラムトップに置きました。

そのサイトのトップにあるグラフの現在の表示です。
1401577.gif6/5追記:2都市での下水サーベイランスのページも追加しました。
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外国の軍隊に対する非暴力抵抗 [反核・平和]

YuriiSheliazhenko.jpg先日、ウクライナ戦争をめぐっての講演会があった・・いや、実は主催者側。質疑応答の中で、武力侵略に対して非暴力によって抵抗するという方法もあるのではないか、と質問した。ウクライナでもそのような勢力があり、昨年の原水禁大会でも「ウクライナ平和主義運動」のユーリイ・シェリアジェンコ氏がリモート講演している(ブログに一部を引用)。過去の例では、チェコやバルト3国がソ連に軍事侵攻・占領された際も同じような非暴力の抵抗が起こり、長い間主権が蹂躙されたが、時間をかけて独立を回復した。このような事例もあるが、どう思うか、というような趣旨である。

残念ながら講師には質問の意図があまり伝わらなかったようで、「向こうが軍隊で攻めてきた時に非暴力というのはどうか。私は逃げた方がいいと思いますけど」と言うようなスレ違いのやりとりに始終した。

cover.jpgその質問で私が何が言いたかったかを、エリカ・チェノウェスの「市民的抵抗」の中に見出した。なにしろ長大で、時間を見つけては少しずつ読み進めるというペース。たまたま数日前にその一説に到達した。その部分を引用する。この本のテーマの中心は、独裁政権に対する民衆の効果的な抵抗の方法であるが、以下の部分では、まさに外国の軍事力に対する国家的防衛の問題にも触れている。

なお、シェリアジェンコ氏の講演について、全文転載の許可を原水協からもらったので、出来るだけ早く転載したいと思います。(北西ロシア平和運動/フィンランド湾南岸公共評議会のオレグ・ボドロフ氏のメッセージも)
1401577.gif*関連記事 「憲法九条下での国防」....マイケル・ランドルの「代替防衛」論について
4章 市民的抵抗と運動に対する暴力 (p.287-292)

インドの塩の行進は、大英帝国ではなくヒトラーに対する闘いであったら、非暴力を維持できたか?

これはよくある質問だ。だから、こう質問したくなる憶測を注意して考察してみよう。欠点のあるいくつかの憶測がとう質問したい気持ちにさせるのだ。第一は、大英帝国がインドやその他の場所で寛容な植民地制度を営んでいたという考えだ。第二は、ヒトラーの政権は非暴力抵抗に遭ったことがなく、ほんの少しでもそうした動きがあれば握りつぶしていたという考えだ。これらについて、それぞれもう少し詳しくみてみよう。

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