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アンジーの本の紹介記事を共産党後援会の機関紙に掲載 [メディア・出版・アート]

「福岡県大学・研究者後援会ニュース」という部内紙があります。その最新の4月10日付けの号に、アンジーの本の紹介記事を書きました。編集部の許可を得て転載します。(PDFはこちら
なお、過去記事はこちらにあります。
http://daigakukoen.org/kouen/update.html#news

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会員の出版物の紹介 アンジー・ゼルター著・豊島耕一他訳

『非暴力直接行動が世界を変える』

 南方新社/2024年2月出版 B6版324ページ 定価(本体 2,300円+税)

著者アンジーと本の概要
cover-v2.jpeg英国の平和運動家アンジー・ゼルターが2021年に出版した“Activism for Life”を、友人2人と翻訳、この2月に南方新社から出版しました。邦題は「非暴力直接行動が世界を変える」。日本の市民運動に大きな刺激を与える一冊です。

著者のアンジーは、1996年にはインドネシアに輸出される戦闘機を破壊して無罪に、1999年には核ミサイル原子力潜水艦の実験施設を破壊、これまた無罪判決を勝ち取るという、驚くべき事件の中心人物です。前者は日本では全く報道されませんでしたが、99年の事件では、その直後から私たちが「支援する会」を作って裁判のネット速報を流したことも影響したのか、新聞でも報道されました。

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いま必見の映画「戦雲」(いくさふむ) [メディア・出版・アート]

先日紹介した「オッペンハイマー」は大手のシネコンで上映中ですが、小規模館で公開されている「戦雲」(いくさふむ)は、戦争防止のために必見すべき作品です。福岡、KBCシネマでの封切り早々、3月30日の三上監督の舞台挨拶のある回に見に行きました。満席でした。

南西諸島がこの数年の間にいかに軍事基地化されて来たか、ミサイルまで持ち込まれる事態になって来たかを、記録しています。そして、もし戦争になれば何が破壊されるのか。住民の生命・財産、そしてそれだけではないことも。
ikusafumu.jpgKBC-cinema.jpg
私は、小西誠氏が主催する「島々シンポジウム」というウェビナーにも度々参加して*(この映画を作った三上さんが司会をしていた)、その事情をある程度フォローし、ブログなどにも書いてきましたが、大手メディアだけでなく、左翼系メディアでさえこの問題をほとんど等閑視してきました。
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* 例えばその一つ、与那国島を取り上げた回の録画はこちら。
https://youtu.be/Q4ej39D3fls?si=EbM4L4b3ZMLrsCt0
引用したブログ記事: 「『台湾有事』に日本を巻き込むシナリオ」
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2022-11-12
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この映画の公開を機に、多くの人が、いかにして戦争が「作られようとしているか」を知り、理解が広がり、予防する活動につながることを願います。
KBCシネマでの上映は11日(木)までとなっていますが、多くの人が足を運んで延長されるといいと思います。
https://kbc-cinema.com/movie/14237.html

なお、鑑賞当日、開始前の入り口で、佐賀オスプレイ基地阻止の封鎖行動宣伝チラシを配布しました。こちらに掲示しています(DL可)
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2024-03-29
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團伊玖磨の混声合唱組曲「筑後川」を鑑賞 [メディア・出版・アート]

31日の午後は佐賀で合唱コンサートを鑑賞しました。メインは團伊玖磨の混声合唱組曲「筑後川」。私の住む久留米では当然「ご当地ソング」なので有名ですが、聴く機会はあまりありません。佐賀女子高校合唱部、社会人の女声合唱団ソレイユ、それに大阪から男性合唱団「なにわコラリアーズ」のジョイントという大掛かりな企画です。他の、3つの合唱団それぞれの演奏もあり、盛りだくさんの内容でした。会場の佐賀市文化会館の大きなホールもほぼ満員の盛況でした。

dan-ikuma.jpg作曲の團伊玖磨は東京出身のようですが、「筑後川」の作詞者・丸山豊氏は久留米のお医者さんで、実は私の母校・屏水中の校歌も作詞しています(作曲は森脇憲三)。そしてその3番にはこの筑後川も「大河」として登場します。この校歌は私が在学中に、多分2年生の時に出来たのですが(隣の学校と合併したため)、当時その斬新さに感動しました。「筑後川」の初演が1968年、校歌の方は1961年なので、わずか7年後ということになります。(末尾に校歌の方のカラオケならぬ「カラピアノ」を)

コンサートに戻りますが、プログラムの最後、お別れの曲は、忌野清志郎の訳詩によるジョン・レノンの「イマジン」でした。一人スタンディング・オベーションをしました。後ろを振り返ったわけではないですが、フォロワーはいなかったようです。
・・・
夢かもしれない
でも その夢を見てるのは
一人だけじゃない
世界中にいるのさ

誰かを憎んでも 派閥を作っても
頭の上には ただ空があるだけ
みんながそう思うさ
簡単なこと言う

夢かもしれない
でも その夢を見てるのは
きみ一人じゃない
仲間がいるのさ
・・・
終わった後もロビーで女子校合唱団が、本番でも歌った「東京ブギブギ」を披露。ここは撮影可能で、みんなスマホをかざしていました。
5926-30t.jpg

こちらが、「筑後川」と同じ作詞者による屏水中校歌の、「カラピアノ」です。
追記:シューマン歌曲「詩人の恋」伴奏2曲、同・交響的練習曲から2曲、同・ファンタジー・ハ長調第3楽章
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映画「オッペンハイマー」 [メディア・出版・アート]

(3日前、29日のFB投稿に加筆)
超・話題の「オッペンハイマー」、久留米のTジョイで鑑賞。見応えのある、いい映画でした。「現代科学史映画」とも言うべき新しいジャンルを作ったのではないでしょうか。しかしこの物語が描かれた歴史的事実や登場人物について多少なりとも知っていないと、映画の頻繁な時間・場面の転換が分かりにくいとも思います。(末尾に映画パンフから登場人物説明のページ引用)

史上初の核爆発実験「トリニティー」のシーンでは、その結果をいやと言うほど思い知らされている「被爆国」の私でも、「(実験が)うまくいけよ!」と思ってしまう「ナラティブ」の怖さと言うものも体験しました。

oppenheimer-p21.jpg俳優も、アインシュタインも含め実物とよく似た人を選んだと感心しますが(主役を除く)、特にローレンス役はそうです。映画パンフレットにある彼のコメントを引用します。
(その役の)ハートネットは言う。「オッペンハイマーについて少しは知っていましたが、ローレンスや、彼が原爆製造に果たした役割、また今、21世紀が抱えているジレンマについても知りませんでした。彼は20世紀で最も重要で、印象深い歴史上の人物なのに、私は彼について何も知らなかった。彼(ローレンス-引用者注)はサイクロトロンを開発し、ビッグサイエンスのコンセプトを切り開き、現在、粒子街突型加速器と呼ばれるものの原形を作りました。彼と、そのアイディアのおかけですべてが変わったのです。」
俳優たちもこの科学史を学びながら演じたというわけです。
ただ、冒頭からやたらと大音響の効果音には閉口します。

(以下追記部分です。)
登場人物について多少なりとも知っていないと分かりにくいと書きましたが、映画ではその名前さえ字幕でも紹介されないので(記憶が曖昧。字幕に出たかも知れません)、顔で判断するしかありません。確かに、上に書いたように実在人物に似た俳優を選んではいますが、それを同定するのは普通の鑑賞者には無理な注文でしょう。

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「独裁国家か民主主義国家か」ではなく、「独裁度」のアナログ指標が必要 [メディア・出版・アート]

Bill-Emmott-240317.jpg昨日(3/18)の毎日の、ビル・エモット氏の論旨、想像通りというか、中・露を独裁体制、日・欧・米を(暗黙に)民主体制とする、二分法をベースにしている。なるほど近似的にはそう言えるだろう。しかし、例えば、日本の今の政治状況はどうか。検察が立件もしなかったため、留置場に入るべき連中が内閣・国会に居座り、政倫審という茶番劇に国会もメディアも占拠される。おかげで(今回に限ったことではないが)予算審議の中見、金額内訳も報道されず、イスラエルのジェノサイドも審議されない。街頭デモの報道も皆無に近い。つまり、そのようなメディアに囲まれて過ごす国民はVR(仮想現実)の世界に閉じ込められているようなものだ。(日本の2023年の「報道の自由度指数」は63.95で、欧米からも水を開けられている。)

したがって、国家体制の評価を、独裁か民主制かの単純な2分法ではなく、アナログ量*として評価すべきであろう。つまり、ジェンダー指数とかジニ係数とか、社会をアナログ量で評価する数値があるように、「独裁度指標」が必要だろう。政治学会かどこかの大学の政治学の研究室で、評価方法を考えて欲しい。これは、NHKの「100分de名著」の、ジーン・シャープの本「独裁体制から民主主義へ」を取り上げた回のテキストの序文に中見真理氏が書いたことにも通じる。ただそこでは、アナログ量のパラメータとしてではなく、民主から独裁への「相転移」としての議論に限られてはいるが。
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2023-09-14#domestic
・・・この本は強権的な独裁体制下で無力感に打ちひしがれていた世界の多くの人々に読まれ、希望を与え、彼らが独裁体制から抜け出すための導きの書となりました。
このようなことは、平和な日本に暮らす私たちには、一見無縁な話のように思われるかもしれません。しかしそうではありません。民主的な手続きを経て独裁政権が生まれることもあるように、どの国の民主主義も決して安泰ではありません。独裁者の台頭を許さぬために、私たちは常日頃から民主主義の基盤を強くしておかねばなりません。したがって『独裁体制から民主主義へ』は、軍隊や独裁者が政権に居座るような国の人々に限らず、民主主義国家に暮らす人々にも読まれるべき一冊なのだと思います。
私は、日本の独裁度指標はと聞かれれば、ヤマカンで60%と評価しておこう。

ところでこのエモット氏の評論には、見逃せない重大なメッセージがさりげなく挿入されている点を指摘しておきたい。末尾に結論的に書かれてはいないので目立ちにくいが、次のように日米の軍拡を主張・正当化している。いや、声高にあからさまに述べていないことで心理的な浸透力は強いだろう。
だからこそ、日本の防衛力増強や、米国が台湾防衛のために軍事介入するとバイデン大統領が明言したことは重要だ。独裁者が壊滅的な過ちを犯すのを防ぐには、強さと政治的意思を明確に示すしかない。静かな外交では不十分なのだ。
ウクライナの例のように、アメリカが中国を挑発しているという要素は皆無なのか?有名すぎる、アイゼンハワーの「軍産複合体演説」(→全文訳)は過去のものなのか?これらはエモット氏の視野の外にあるようだ。また、「民主主義国」の軍備であっても、上に引用した中見真理氏の指摘のように、その国が将来独裁化しない保証はない。そして、もしそうなった時に、それを自動的に無力化するような「サーキットブレーカー」は軍備には全く装備されていないのである。
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* あるいは、独裁か民主主義かの1ビット情報ではなく、せめて4ビット(16段階)で表現すべき、というべきか。
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「しんぶん赤旗」がアンジーさんの本を紹介 [メディア・出版・アート]

今日のしんぶん赤旗に、「英非暴力活動家の翻訳本出版記念会」というタイトルで、私たちが翻訳出版した、アンジー・ゼルターの「非暴力直接行動が世界を変える」が紹介されました。末尾に佐賀のオスプレイ基地阻止のための非暴力直接行動のことも、私の発言として書かれています。
その阻止行動は、明日24日が2回目の行動日で、12時50分、空港第四駐車場集合です。
akahata240223angie's-book.jpg
テキスト化しましたので、追記します。

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「非暴力直接行動が世界を変える」翻訳出版記念会の記録 [メディア・出版・アート]

1月7日の記事で案内しました、アンジー・ゼルター著「非暴力直接行動が世界を変える」翻訳出版記念会は、予定どおり2月13日に開かれました。会場とズーム合わせて30名の参加でした。uplanさんが記録映像をYouTubeにアップロードされました。参加された皆さん、uplanさんに感謝致します。

会場で配布した、プログラムなどを書いた2ページのプリント、会のために寄せられた早大名誉教授・浦田賢治さんの「アンジー・ゼルターの半生を祝福する」と題する4ページの文章を紹介します。(画像クリックで全文PDFへ)
program.jpgby-prof-Urata.jpg
左から、スピーチするアンジーさん、川崎哲さん、大久保賢一さん (上の動画から)。
angie2.jpgkawasaki.jpgohkubo.jpg
1401577.gif16日朝追記:出席されていた週刊金曜日契約記者の竪場勝司(たてば・かつじ)さんの記事が、レイバーネットに出ています。
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国際司法裁判所のイスラエルによるジェノサイドを裁く法廷を完全無視するテレビ [メディア・出版・アート]

ICJ翻訳.jpg昨日、国際司法裁判所でイスラエルによるジェノサイドを裁く法廷が開かれました。テレビがこれを完全無視する一方、ネットではアルジャージーラのライブに翻訳字幕を付けた人もいます(右の写真)。

他方、今日昼のNHKニュースはこれに一言も触れずに終わりました。録画で確認-このこと自体が重大ニュースです。今朝のNHK-BSの8時からの「ワールドニュース」では、ドイツ(下の画像)とスペインが報道していました。フランス2はなかったので編集で切ったのかと思いオリジナルをチェックしましたが、ゼロでした。
https://www.france.tv/france-2/journal-20h00/5574954-edition-du-jeudi-11-janvier-2024.html
(他方、ネットのfrance 24は詳しく報道)
新聞では、毎日がネットで報じているものの、朝刊はゼロ。赤旗は「始まる」との記事。こちらは目下、災害時の無料公開モードです。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2024-01-12/20240112-005.pdf
IMG_5709t.jpg
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アンジー・ゼルター「非暴力直接行動が世界を変える」出版記念会、東京、2月13日 [メディア・出版・アート]

(A4L-J-edition.jpg1401577.gif2/5 大久保氏の講演タイトルを追記しました.)
アンジー・ゼルターの”Activism for life”、邦題「非暴力直接行動が世界を変える」の出版記念会を東京で2月13日に、以下のとおり開催します。多数の方のご来場をお待ちします。(右は書店用チラシ→PDF)
(2/9追記)インフルもコロナも増えているようです。出来るだけマスク着用をお願いします。
       ———— 記 ---------
「非暴力直接行動が世界を変える 核廃絶から気候変動まで 一女性の軌跡」
 翻訳出版記念会

ライト・ライブリフッド賞他、数々の賞に輝く非暴力に徹する活動家アンジー・ゼルターの”Activism for life”(冒頭に邦題)の翻訳出版記念会を以下のとおり行います。

日時: 2024年2月13日(火)19時-20時45分
場所: 東京ボランティア・市民活動センター
〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10階
https://www.tvac.or.jp/

講演: 大久保賢一さん(日本反核法律家協会・会長)
     1401577.gif法律家から見たアンジーのメッセージ
       --その底流にある思想、9条の国はどう生かすのか--

メッセージ:浦田賢治さん(早稲田大学名誉教授)
リモートで著者アンジーさんがスピーチ(逐次通訳付き)
ほか

2024年2月初めに出版予定
価格 2300円+税
出版社 南方新社(鹿児島)
前書きはピースボート共同代表、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員の川崎哲氏(この記念会にも出席予定です。)

出版資金のためのクラウドファンディングを実施しています。(2024年2月17日まで)
アドレス1401577.gif(訂正) https://camp-fire.jp/projects/view/726223
参加費は頂きませんが本を一冊お買い上げ下さい。(クラウドファンディングに応募頂いた方を除く)
activism4life-J-edition.jpg
関連記事:

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"Activism for Life" 翻訳出版セミナー第4回の録画公開 [メディア・出版・アート]

seminar4-1d.jpg17日に北沢タウンホールで、ズーム併用で開きました"Activism for Life" 翻訳出版セミナー第4回の録画です。
 引き続きクラウドファンディングへのご協力よろしくお願いします。
 https://camp-fire.jp/projects/view/726223
seminar4-1a.jpg冒頭は豊島の、アンジーさんとのこれまでの関わり、スコットランドでの活動などについてのプレゼンテーション、続いてクラウドファンディングの紹介、最後は3人による座談会と質疑応答です。
長いので、ジャンプ可能な目次を作りました。

seminar4-3.jpg豊島のプレゼン(冒頭から)  youtu.be/pe7NyunGJpw
 〃 佐賀オスプレイ問題   youtu.be/pe7NyunGJpw&t=905
大津留のクラウドファンディング説明 youtu.be/pe7NyunGJpw&t=1130
seminar4-2a.jpg3人による「座談会」     youtu.be/pe7NyunGJpw&t=1520
 〃 アンジーの日本講演ツアーの話題 youtu.be/pe7NyunGJpw&t=2550
 〃 豊島の独房経験     youtu.be/pe7NyunGJpw&t=3570
 〃 県公安委員会について(豊島)  youtu.be/pe7NyunGJpw&t=4360
 〃 警察への対応、国会前の経験(大津留) youtu.be/pe7NyunGJpw&t=4410
 〃 質問:アンジーさんらの組織形態は?(答え:川島) youtu.be/pe7NyunGJpw&t=5090
 〃 彼女が活動を始めたきっかけは?(答え:川島) youtu.be/pe7NyunGJpw&t=5200
後半、録音が聞きづらいところがあります。今後同様のイベントをやる場合は、ズーム中継用とは別にマイクを用意して録音する必要があることを学びました。
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「セミナー」関連記事
第4回
サン-ヒー・チョイさんのメッセージ、「ファスレーン365」日本チームの動画へのリンクあり
第4回セミナー案内
第3回
セミナーでのアンジーさんのスピーチ
第3回の録画
簡単な報告
第3回の案内
第2回
録画
簡単な報告
案内(更新)
案内
第1回
録画
案内


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