前の6件 | -
「表現」行為のあまりにも狭い理解、道学者然たる塩川議員の発言 [社会]


26日の赤旗に、25日の衆院議院運営委員会での同党の塩川鉄也議員の発言が載っている。曰く、投票のための壇上で「与党も野党も茶番」と書かれた紙を広げた行為は許されない、壇上は言論と表決の場であることを踏まえるべき、と言う。
これは「言論」と言う言葉を余りに狭く解釈した議論だ。実際過去に、議場内で野党議員がバナーを掲げた行為はいくらもある。その時こんな議論は出ていない。言論や表現行為は、暴力や暴力的なものでない限り、幅広いスペクトルを持つ。単に言葉や文字と、それが示す限りの意味だけでなく、主張する者の決意や覚悟を表現するためには、言葉以外の表現方法も重要である。今回の櫛渕議員の方法はまさにそれである。上の塩川議員の発言はこのようなことを全く理解しない、言わば道学者然たる態度だ。
長周新聞の27日の次の表題の記事こそが正鵠を射ている。
下品な輩が騒ぐ「議会の品位」 本会議場で「与党も野党も茶番!」と訴えたれいわ・櫛渕議員に与野党が懲罰動議
https://www.chosyu-journal.jp/seijikeizai/26705
赤旗の紙面の写真は榊山さんのフェイスブックから借用
https://www.facebook.com/sakakiyama.jun/posts/pfbid0YikB6fd9Z52HimcepztkHVHVaTKPh1VSLvQGf5V7cdr8WLPEjZBxUvF3bB6V2Nfl
-----------
21時30分追記:立憲や共産のこのような態度の背景には、「市民的抵抗」の概念に対する無知があるのだろうと思われます。NHK-Eテレが今年1月に放映した「100分de名著」のジーン・シャープの回のテキストを読むことをお勧めします。または中見真理教授の話を聞いたらどうでしょう。直後にブログに書きました。
*我田引水ながら、拙稿「『ガラパゴス』状態の日本のデモが暴政継続を許す」もよろしく。プラス、2019年の長崎でのトーク「暴政に慣れる社会にしていいのか?」の文字起こしも。
-----------
29日さらに追記:長周新聞は櫛渕万里議員の5月25日の演説全文を転載しています。全面的に賛同します。
櫛渕氏とは2000年、核廃絶に関する会合で同席した記憶があります。おそらく3月4日の三軒茶屋しゃれなあどでの、「東北アジアの非核地帯化をめざして」というシンポジウムで、と思います。こちらはそのイベントを含む「アンジー・ゼルター日本講演ツアー」の日程表です。
http://ad9.org/goilsupt/maytimetour.htm
映画「大統領の陰謀」,現代のウッドワード記者は? [メディア・出版・アート]
一昨日,NHK-BSで放映された「大統領の陰謀」を,主に録画で見ました.
次のNHKサイトからコピペ:「1972年6月、民主党本部のビルへの不法侵入者が逮捕されたのをきっかけにニクソン大統領の側近や関係者がさまざまな不正や違法行為に関与していたことが明らかになり、アメリカを揺るがす政治スキャンダルとなったウォーターゲート事件。」
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=38647
最後の方の,「全情報機関が絡む」,「みんなグル」の会話,まさに今の日本の権力機構そのものではないでしょうか.付け加えて,「メディアもグル」[
この件追記あり].
この部門を担当するNHKのスタッフからの,報道などのスタッフへのメッセージに違いないと,根拠のない妄想を膨らませたくなる番組でした.
主役は言わずと知れたロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマン,この2人のスーパースターも今や80代.
ネットはもちろんパソコンもまだ普及する前の,ワープロではなくタイプライター,電話も黒電話の時代.小道具も楽しめます.


次のNHKサイトからコピペ:「1972年6月、民主党本部のビルへの不法侵入者が逮捕されたのをきっかけにニクソン大統領の側近や関係者がさまざまな不正や違法行為に関与していたことが明らかになり、アメリカを揺るがす政治スキャンダルとなったウォーターゲート事件。」
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=38647
最後の方の,「全情報機関が絡む」,「みんなグル」の会話,まさに今の日本の権力機構そのものではないでしょうか.付け加えて,「メディアもグル」[

この部門を担当するNHKのスタッフからの,報道などのスタッフへのメッセージに違いないと,根拠のない妄想を膨らませたくなる番組でした.
主役は言わずと知れたロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマン,この2人のスーパースターも今や80代.
ネットはもちろんパソコンもまだ普及する前の,ワープロではなくタイプライター,電話も黒電話の時代.小道具も楽しめます.





屏水中学校の校歌「カラピアノ」 [趣味]
YouTubeからの移転4件目は,母校・屏水中学校の校歌,カラオケならぬカラピアノです.5年前の録音,久しぶりに同窓会をやるというので,アップロード.
ゼレンスキー大統領の芳名録/President Zelensky's note [社会]
ゼレンスキーの芳名録が公開され、ウクライナ語の原文と仮訳を外務省が発表している。
President Zelensky's entry in the visitors' book has been made public, and the original Ukrainian text and a provisional translation have been published by the Ministry of Foreign Affairs. He visited the Hiroshima Peace Memorial Museum on May 21.
原文:Глибоко вражений відвіданням Музею. Жодна держава світу не має пережити такий біль і руйнування. Ядерному шантажу не місце в сучасному світі.
日本語仮訳:(平和記念)資料館の訪問に深く感銘を受けた。世界中のどの国も、このような苦痛と破壊を経験することがあってはいけない。現代の世界に核による脅しの居場所はない。
英訳(DeepL):I am deeply impressed by the visit to the Museum. No country in the world should have to go through such pain and destruction. Nuclear blackmail has no place in the modern world.
ゼレンスキーの芳名録の外務省訳での"脅し"の語は、DeepLでは"blackmail"となっているが、次のようにdeterrenceも同じことだ。昨年12月のブログ記事に書いたように、deterはラテン語の’de’と’terrere’が語源で、"脅しつけて止めさせる"という意味である。つまり「核抑止」=「核による脅し」の居場所もないはずだ。相手がやれば「脅し」、自分らがやれば「抑止」、こんなシンプルな言葉のマジック、マジックとも言えないほどの子供だましが、なぜ大手を振ってまかり通るのか、まさに不可思議。
The word "脅し" in the Ministry of Foreign Affairs translation of Zelensky's note is "blackmail" in the English translation by DeepL, but as we will see below, deterrence has the same meaning. As we wrote in our blog post last December, the word "deter" is derived from the Latin words "de" and "terrere," meaning "to threaten to stop. In other words, if there is no place for "blackmail," there is no place for "nuclear deterrence," or "nuclear threats. How can such simple word magic, such childish trickery that cannot even be called magic, be allowed to go unchecked? It is nothing short of a mystery.
President Zelensky's entry in the visitors' book has been made public, and the original Ukrainian text and a provisional translation have been published by the Ministry of Foreign Affairs. He visited the Hiroshima Peace Memorial Museum on May 21.

日本語仮訳:(平和記念)資料館の訪問に深く感銘を受けた。世界中のどの国も、このような苦痛と破壊を経験することがあってはいけない。現代の世界に核による脅しの居場所はない。
英訳(DeepL):I am deeply impressed by the visit to the Museum. No country in the world should have to go through such pain and destruction. Nuclear blackmail has no place in the modern world.
ゼレンスキーの芳名録の外務省訳での"脅し"の語は、DeepLでは"blackmail"となっているが、次のようにdeterrenceも同じことだ。昨年12月のブログ記事に書いたように、deterはラテン語の’de’と’terrere’が語源で、"脅しつけて止めさせる"という意味である。つまり「核抑止」=「核による脅し」の居場所もないはずだ。相手がやれば「脅し」、自分らがやれば「抑止」、こんなシンプルな言葉のマジック、マジックとも言えないほどの子供だましが、なぜ大手を振ってまかり通るのか、まさに不可思議。
The word "脅し" in the Ministry of Foreign Affairs translation of Zelensky's note is "blackmail" in the English translation by DeepL, but as we will see below, deterrence has the same meaning. As we wrote in our blog post last December, the word "deter" is derived from the Latin words "de" and "terrere," meaning "to threaten to stop. In other words, if there is no place for "blackmail," there is no place for "nuclear deterrence," or "nuclear threats. How can such simple word magic, such childish trickery that cannot even be called magic, be allowed to go unchecked? It is nothing short of a mystery.
米英による日本への原爆使用の1944年9月の合意 [反核・平和]
広島G7の評価はとりあえず他の論者に任せることにして--例えば日刊ゲンダイ22日「これじゃあロシアに“宣戦布告”同然だ 岸田サミット あらゆる面で『ヒロシマ』を冒涜」。
------
G7首脳の原爆資料館訪問は40分だったと言うことで、展示をある程度じっくり見たでしょう。彼らが人間的な感性を曇りなく働かせていたならば、国に帰ったらすぐに核兵器禁止条約への署名に向けて動くはずです。その感性・感情のスイッチはどのように切られているのでしょうか。それでも、いつかはそのスイッチが入ることにわずかな期待をします。もちろん世界中の市民運動と世論の圧力次第です。
原爆投下によって日本が降伏した、という見方がアメリカ側の正当化の理屈で、日本でもまだその見方が主流なのかも知れません。しかし日本への原爆投下の容認は「ハイドパーク覚書」(右の写真*.末尾にテキストと日本語訳)という米英の秘密協定にあります。これは1944年9月、ルーズベルトとチャーチルによる「原爆は日本人に対して使うことになろう」と合意したもの。(* 小西誠氏のフェイスブック記事から拝借)
日本の降伏を決定づけたのはソ連対日参戦というのがむしろ有力な説ではないでしょうか。立命館の藤岡惇氏は「ソ連参戦と天皇制存置の口約束の組み合わせ」という説を述べています.
「原爆投下と敗戦の真実
― 米国の「アメとムチ」作戦の全貌―」
https://core.ac.uk/download/pdf/60552323.pdf
長崎原爆投下の後も、私の久留米市(8月11日)ほか、幾つもの都市に空襲が行われています。8月10日以後の日本本土空襲をwikiから拾ってみます。
10日 花巻空襲、熊本空襲/12日 阿久根空襲/13日 長野空襲/14日 岩国大空襲/14日 山口県光市 光海軍工廠空襲/14-15日 熊谷空襲,伊勢崎空襲,小田原空襲,土崎空襲.
「戦争を終わらせた」はずの原爆の後に,これだけの空襲というのは,おそらく爆弾の在庫一掃をやった、ということでしょうか?
次に「ハイドパーク覚え書き」のテキストと訳
------
G7首脳の原爆資料館訪問は40分だったと言うことで、展示をある程度じっくり見たでしょう。彼らが人間的な感性を曇りなく働かせていたならば、国に帰ったらすぐに核兵器禁止条約への署名に向けて動くはずです。その感性・感情のスイッチはどのように切られているのでしょうか。それでも、いつかはそのスイッチが入ることにわずかな期待をします。もちろん世界中の市民運動と世論の圧力次第です。

日本の降伏を決定づけたのはソ連対日参戦というのがむしろ有力な説ではないでしょうか。立命館の藤岡惇氏は「ソ連参戦と天皇制存置の口約束の組み合わせ」という説を述べています.
「原爆投下と敗戦の真実
― 米国の「アメとムチ」作戦の全貌―」
https://core.ac.uk/download/pdf/60552323.pdf
長崎原爆投下の後も、私の久留米市(8月11日)ほか、幾つもの都市に空襲が行われています。8月10日以後の日本本土空襲をwikiから拾ってみます。
10日 花巻空襲、熊本空襲/12日 阿久根空襲/13日 長野空襲/14日 岩国大空襲/14日 山口県光市 光海軍工廠空襲/14-15日 熊谷空襲,伊勢崎空襲,小田原空襲,土崎空襲.
「戦争を終わらせた」はずの原爆の後に,これだけの空襲というのは,おそらく爆弾の在庫一掃をやった、ということでしょうか?
次に「ハイドパーク覚え書き」のテキストと訳
毎日の「松尾貴史のちょっと違和感」,そのまま社説に [メディア・出版・アート]

中程から引用
岸田首相に至っては、宗教法人としての解散命令の要求はおろか、もう既に国民が忘れてくれたと解釈して広島サミットでイメージアップを図って「解散して総選挙、国民の信任を得て憲法をいじろう」とでも思っているかのようだ。「家庭」に対するいびつな価値観を共有させられている団体の意向をくんで、国の骨組みを改変してしまおうなどというのは言語道断だ。だが、テレビ局を押さえれば、この国の有権者の多数はちょろいものだという成功体験があるのか、今更、襟を正そうなどという気はさらさらないのだろう。・・・
前の6件 | -