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国立大学「法人化」は失敗 -- 決定の最高責任者が「後悔」 [仕事とその周辺]

2年前は当時の国立大学協会の会長が、そして今日は「法人化」を実行した最高責任者である当時の文部大臣が、「国立大学法人化は失敗だった」 と発言している。

日経ビジネス3月21日、「国立大学法人化は失敗だった」 有馬朗人元東大総長・文相の悔恨

責任をどう取るつもりか聞きたい所だが、当時反対運動を行なった者の一人として、何が問題だったかをリマンドしておきたい。そのために当時の文献などへのリンクを記す。

有馬氏はもっぱら予算が減らされていったことが失敗という「反省」だが、問題はそれだけではない。「法人化」という一見独立性が高まるような名称とは正反対に、国立大学に対する文科省・国の統制が強まるものだったのである。これを多くの人に理解させることができず、阻止できなかった。

まず、2年前に当時の国大協会長、山極寿一氏の発言の時のブログ記事と、そこで引用した「週刊金曜日」に寄稿した文章(2002年4月)。

また、そこからもリンクしているが、反対運動グループ「全国ネット」のサイトと、シンポジウムのまとめのサイトは次。
国立大学独法化阻止全国ネットワーク
独法化問題シンポジウム「大学界の真の改革を求めて」 報告と討論の記録
このシンポには、元鹿児島大学長の田中弘允氏ほか、多くの大学関係者、国会議員が参加している。
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日本科学者会議福岡支部がコロナ問題で発信 [仕事とその周辺]

日本科学者会議福岡支部がコロナ問題で発信,今月6日付け.
http://jsa-fukuoka.sakura.ne.jp/topics/files/e94a87ce89e57d20a6e2f28ccd2060dc-5.html

日々情勢が変わっており,今の時点にどれだけフィットするかわかりませんが,出さないよりはマシかと思います.最後の項目ですが「原発停止」に触れているのは他にあまりないかと.
 (関連:西浦,大橋,佐藤の3氏の計算を比較した,神戸大・牧野淳一郎氏の文書
  これを紹介する本人の4/11夜のツイート
以下転載します.
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爆発的拡大=指数関数の怖さ [仕事とその周辺]

末尾に「対数目盛り」の簡単な説明を付けました.
1401577.gif4/12追記:西浦,大橋,佐藤の3氏の計算を比較した神戸大・牧野淳一郎氏の文書
  これを紹介する本人の4/11夜のツイート
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昨日(3/25)の東京都・小池知事の「緊急」記者会見で,爆発的感染拡大(オーバーシュート)や地理的封鎖への言及があり,少しは危機感も高まったかも知れないが,相変わらずNHKなどは,もはや「オワコン」のはずのオリンピックの話をニュースで延々とやっている.今日(26日)昼の「バイキング」(フジテレビ)はかなり危機の本質に迫る問題提起も多かったが,感染拡大のグラフは「爆発的」という言葉について間違った,つまり過小評価を人々に与えかねないものだった.
biking-t.jpggraph+.jpg

右側の方でグラフが急上昇になってはいるが,直線で引いてしまっているのが大問題だ.「曲がり」こそ本質的なのだ.つまり,指数関数の怖さを知ってもらいたいと思ってこの記事を書いている.私は感染症や数理統計の専門家でもないので,説得力は持たないかも知れないが,流行初期の拡大の仕方は単純な数学モデルで表せ,数式は核分裂連鎖反応(原子炉の暴走,核爆弾)と全く同じだ.つまり指数関数的な増大を示す.この「関数」がどれほど「恐ろしい」ものか,多くの人が理解しているだろうか.

overshoot.jpg前の23日の記事で専門家会議の文書から図を引用したが,最初の方はフラットな線になっているが,実はこの間も着実な(一定の比率の)増加が起こっていて,急激な増加はそれが「目立つ」ようになっただけだ.これは,縦軸を「対数目盛り」にすることでわかる.

単純な指数的増加をグラフにしてみる.これは,専門家会議が採用した「基本再生産数」2.5を採用し,「世代間隔」を5日としたものだ.後者は専門家会議の文書では明示していないが,これだと報告とつじつまが合う.もちろん人口の有限さから頭打ちになるが,初期の立ち上がりだけを見るには無視してよい.
overshoot1-daily.jpgovershoot1-daily-log.jpg
  (縦軸は人数,横軸は日数)
時刻0で1人の感染者から始まって,横軸の日数経った時に,その1日に新たに何人の感染者が発生するかを表している.左が縦軸が通常目盛りで,最初の1ヶ月ほどはまるで足踏みしているかのように見えるが,右の「対数目盛り」のグラフにすると,1日1日着実に「急拡大」していることがわかる.これがある密度を越えるとお手上げになってしまう.

同じく,感染者の累積.
overshoot1-cummulative.jpgovershoot1-cummulative-log.jpg

これはあくまでも「一人の感染者」からスタートした場合で,現在は確認されただけで国内は1,000人超,おそらく1万人近くすでに感染していると想定しなければならないので,縦軸にはその倍率をかけなければならない.その場合は図の右の方では飽和が起きるので,この単純な計算ではダメで,専門家会議の図6のようになる.

もちろんこのグラフは全くの無策だった場合で,今まででもある程度の対策は打たれている.問題はウイルスとの競争に勝てるかどうかということだ.23日の記事で書いたように,爆発的感染拡大が起こってしまえば現状では人工呼吸器が全く足りない.国内メーカーも限られているようだ.外出制限などの徹底とともに,人工呼吸器の増産が,類似業界の転換生産も含めて,急務ではないか.

(参考)
https://www.ism.ac.jp/editsec/toukei/pdf/54-2-461.pdf
感染症流行の予測:感染症数理モデルにおける定量的課題
西浦 博・稲葉 寿
(受付 2006年1月4日;改訂 2006年2月6日)

I ; 感染者数 ,t ; 時刻 として,感染初期では
dI(t) / dt = (β−γ) I(t).
(βは感染率,γ は回復率や隔離率)
この解は高校の数Ⅲまたは大学初年の数学で出てくるように
I(t) ≈ I(0)exp{(β−γ) t }
となる.
(この論文のファーストオーサー西浦博氏は,上で引用した専門家会議報告書の図6を作った西浦氏と同一人物と思われる.)
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次に,多くの方が馴染みが薄いと思われる「対数目盛り」の簡単な説明を続けます.

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原子力規制委員会で意見陳述 [仕事とその周辺]

seating.jpg1401577.gif2/11追記:福岡核問題研究会のプレスリリース,同じく印刷向けPDF おまけ:隣室の会合は?
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先日お知らせした、玄海原発再稼働許可に対する規制委への審査請求での意見陳述会は、昨日、六本木の原子力規制委員会で開かれました。こちらから北岡、三好、豊島の3名と東京の木村雅英さん(傍聴)、相手方2名、それに審査側4名、それに速記者1名の、計11名の「密室」、一般の傍聴もメディア入室も許されません。写真撮影も不可、許されたのは録音だけ、という、およそ時代錯誤のような条件でした。

こちらの審査請求項目は以下の8点ですが(詳細は福岡核問題研の記事参照)、このうち、2から5までの問題について3名で意見陳述をしました。私は2の防災・避難の問題と5のトリチウム放出の問題について10分強発言しました。
 (1)原子力利用における国際的な基準ついて
 (2)原子力防災の有効性が全く検証されていな問題について
 (3)過酷事故時の水蒸気爆発リスク対策において瑕疵がある
 (4)再臨界の可能性について
 (5)通常運転時の健康被害について全く検討していない
 (6)審査書(案)に対する御意見への考え方問題
 (7)原発等を破壊行為から守る対策について
 (8)基準地震動の設定値の問題

3名の発言とスライド(直前にプロジェクターが使えないと言われ、プリント配布)は後日福岡核問題研究会のサイトに上げられますが、とりあえず私の分だけをここで公開します。

豊島の分
原発避難問題についてのスピーチ原稿
トリチウム放出と白血病についてのスピーチ原稿
スライド

他の陳述者の分
 三好 スライド 陳述原稿 
 北岡 スライド 陳述原稿
     https://1drv.ms/u/s!Al6bSW40ynU5mzX0UVvIAtZiGut1?e=u2ZetD
   (「行政機関の原子力規制委員会に望まれていること」と題する文書を含む)
2)当日の追加提出資料:岡本良治ほか「炉心溶融物とコンクリートとの相互作用による水素爆発,CO爆発の可能性」,科学(岩波書店),2014年3月号,pp.355-361.
 http://jsa-fukuoka.sakura.ne.jp/shiryo/Kagaku_201403_Okamoto_etal.pdf
3)審査請求の関係書類一式「審査請求書(2017.4.17),弁明書(2019.9.18),反論書(2019.10.11),事前質問(2020.1.17)」は次のリンクからダウンロード可.
 http://jsafukuoka.web.fc2.com/Nukes/kikaku/files/b62732674593605ef0df25fb6959671a-113.html

IMG_1502w2800.jpg今回の審査で、審査される側(被告)と審査する側(裁判官)がどちらも規制庁の職員ということ、非公開制など多くの問題を感じたので、川田龍平議員にこのことを訴えるために参議院議員会館に行きました。川田氏は国会の行政監視委員会の委員長です。私たちの話をよく理解してもらえました。



原子力規制委員会が入るビルのエントランス(ストリートビュー)

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玄海原発再稼働許可に対する規制委への審査請求、3年経って「意見陳述会」 [仕事とその周辺]

玄海原発再稼働再稼働の直前、2017年4月18日に、私も含む福岡のグループで再稼働の許可は不当だとして規制庁に審査請求(異議申立て)をしていました(その時のブログ記事NHK佐賀の報道)。私たちの再三の催促にも関わらず、規制庁は一向に必要な手続きを進めず、引き延ばされてきましたが、ようやく2月7日(金)、規制庁で「意見聴取会」が開かれることになりました。14時から15時30分のわずか1時間半で、しかも非公開です。

終了後同じ部屋(規制庁13階D会議室)で、15 時 35 分から 15 時 55 分まで、記者会見を開きます。わずか20分となったのは、この部屋を16時で出なければならないからです。(場所があれば延長可能)
案内チラシPDF(ネット公開版では情報を一部省略) 下の画像クリックでjpgファイル
pressconf20200207genshiryokukiseix.jpg
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福島原発事故直後のヨウ素131の拡散と減衰が動画に−原研 [仕事とその周辺]

福島原発事故直後のヨウ素131の拡散と減衰を、原研がシミュレーション動画にして公開していた。フクシマ健忘症対策としてマーティン・ファクラー氏がツイッターで紹介していた。
東日本におけるI-131の広域拡散と大気降下量(2D-動画)
https://nsec.jaea.go.jp/ers/environment/envs/fukushima/animation2-1.htm
これはぜひ保存しておきたい。(ウェブアーカイブとして動画ごと保存できます。)
jaeri-I-131.jpg
関連記事:関東圏の3.11直後の大気中の放射能は「平常値」の1億倍
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九電の原発からの液体トリチウム放出 [仕事とその周辺]

九電のサイトに、原発からの液体トリチウム放出が昨年度まで更新されていましたので、グラフにしました。「玄海原発からのトリチウム放出再開」の後継記事です。
まずグラフです。白黒印刷用はこちら。2019年度分も追加しています。
tritium-up2018.jpg

次に数表。

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タウン情報誌の原発問題シリーズから転載 [仕事とその周辺]

福島原発事故から1年ほど経った頃,佐賀のタウン情報誌が原発問題を連載しました.執筆陣は私を含む佐賀大学の現職・OBの研究者でした.その雑誌のサイトにそのシリーズのほとんどが無料公開されていたのですが,残念ながらその廃刊とともにアクセスできなくなっています.
そこで私自身が執筆したものをブログで(追加的に)公開していきたいと思います.(11回目の「核開発の歴史」はすでにブログで公開しています.)
まず,記事「福島県産の桃を測りました」で引用した,連載2回目の「食品の放射能汚染から健康を守る— データを読むための常識 —」を転載します.画像イメージ(クリックで拡大),テキストと続きます.
なお,カリウムについての言及は少し修正が必要と思います.記事「カリウム40とセシウム137の違い」をご覧ください.
13juneLtn.jpg13juneRtn.jpg
以下,テキストです.

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関東圏の3.11直後の大気中の放射能は「平常値」の1億倍 [仕事とその周辺]

(2020/1/23までのこの記事の閲覧数は2,130と、前後の記事の数倍〜10倍です。)
放射能プルームが関東を襲った瞬間を捉えたグラフを追記しました.1401577.gif(2019年11月追記) 311直後の、福岡でのテレビ出演の際、打ち合わせで局のスタッフに見せたものです。
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最近アスリートの白血病など,関東圏で有名人のガンや突然死が報じられる.もちろん個々の事例では福島原発事故からの放射能との因果関係など分からない.しかし疫学的調査をすれば必ずこれは明らかになるはずだ.おそらく意図的に,未だにそれがなされていない.(福島の子供の甲状腺がんの多発に関しては,誰もが福島原発事故が原因と思うだろう.しかし公的機関から出て来るのは,「関連性は考えにくい」という言葉である.)

疫学的調査の必要性を感じてもらうには,関東圏の人々が3.11直後にどれだけ高濃度の放射性のチリを吸い込んだかを知ることが大事だと思う.群馬県高崎市にある核実験監視所のデータが3.11直後から数年にわたって公表されていた.このブログでも折に触れてグラフに「翻訳」して公表したが,3.11直後のデータを再度見てみよう.
CTBTtakasaki0411まで.jpg
3月16日のセシウム137のピークは5.64×10の6乗マイクロベクレル/立方メートル(つまり5.64ベクレル/立方メートル)である.直前の「平常値」は,広島県のデータによると,セシウム137で0.1マイクロベクレル/立方メートル程度だから,同じ核種のセシウム134と合わせると12.56×10の6乗マイクロベクレル/立方メートルとなり,直前の0.1で割れば10の8乗倍,つまり,ブログ表題の「1億倍」となる(ヨウ素を加えればもっと).またこれに,テルルなど短寿命の核種の放射能も加わり,さらに数倍大きな値となる.
この値(セシウムの合計)は,大気圏内核実験の影響が残る1965 年の570マイクロベクレル/立方メートル(広島県のデータ)と比べても,その2万2千倍となる.大気圏内核実験による全地球的汚染は全人類的健康被害を引き起こしたと言われている.そのことを考えれば,このような関東圏の大気中の高濃度放射能が何の健康被害も起こさないと考える方が無理がある.

なお,上のグラフでは,おそらく最高値を示したかもしれない3月15日のデータが欠けている.これは,発表元によれば,3月16日午前から午後にかけて発生した高崎地域の計画停電の影響とのことである.

dojo-osen.jpg大気中放射能は以前の数十倍程度にまでおさまったかも知れないが,土壌汚染はすぐに消えるものではない(右の文科省発表の図参照).関東圏に住む人は,残念ながら,数日か数ヶ月かわからないが,寿命短縮効果を想定せざるを得ないだろう.(あくまで統計的に,であって・・・)

関連当ブログ記事からいくつか
だらだらと続く福島第一からの放射能放出
 (2011年7月21日)
遅すぎる発表—3月15日の東京の大気
 (2012年1月27日)
関東の大気中セシウムは1970年代のレベル
 (2015年11月11日)

数値データ
2011年3月16日
Cs-137:5.64E+06, Cs-134:6.92E+06
Te-132(3.204d):2.71E+07, Te-129m (33.6d) :2.26E+07
I-131:1.47E+07, I-132(2.295 h) 1.12E+07
(単位はいずれもマイクロベクレル/立方メートル,カッコ内は半減期)

広島県による過去の大気中放射能のデータ
1965年にSr-90が0.29mBq/m^3,Cs-137が0.57mBq/m^3検出され,いずれの核種も最高値を記録.
2000年頃は0.0001mBq/m^3
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関連記事:住民を帰還させている「年20ミリシーベルト」を体感して下さい
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追記:放射能プルームが関東を襲った瞬間を捉えたグラフがあります.米軍横須賀基地の周辺の放射線モニタの記録です.

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南相馬市立総合病院の注目すべき統計データ [仕事とその周辺]

minamisomasogobyoin.jpg南相馬市立総合病院が今月12日に「情報提供要請疾患」という統計数字をウェブで公表しています.
一見して傾向が分かるように,これをグラフ化しました.これを見ると,ガンだけでなく多くの疾患が2011年以降に急増していることが分かります.病院の立地からして当然福島原発事故との関連が疑われますが,疫学的な考察に役立つような統計的処理が行われたものでもない生の数値なので,関連は「断定できない」ということになってしまうでしょう(小児甲状腺ガンがゼロということからも明らか).実際,このページには次のような注意書きがなされています.
当院の患者数の増減が、市内(地域)の罹患率の増減を表すことにはなりません
患者数の増加について、当院では、
・市内医療機関における医療従事者の不足を原因とした当院への転院
・専門医の当院着任による市外の医療機関から当院への転院
などによるものと捉えています。
当院と市内(地域)の他の医療機関とでは、診療科目、専門医の配置が異なります。よって、市内(地域)での主傷病件数の増減を、当院の医事会計情報だけで把握することは出来ないと考えます。
しかしこれらのデータを見れば,福島原発事故と周辺住民の健康被害との相関を大規模に調査すべき必要性があることは明らかでしょう(むしろ,あのような事故があった以上無条件に必要だったというべきですが).しかしそのような観点からの公的な調査結果の報道を知りません(200名を超えた数字が発表されている小児甲状腺ガンについても同様).
これを見ても福島事故との関連は「断定できない」で終わってしまう医学分野・公衆衛生分野の研究者がいるとすれば,それは自らの職責に背くものだと思います.
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   白血病                甲状腺がん
南相馬市立総合病院.白血病.jpg南相馬市立総合病院.甲状腺癌.jpg

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