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團伊玖磨の混声合唱組曲「筑後川」を鑑賞 [メディア・出版・アート]

31日の午後は佐賀で合唱コンサートを鑑賞しました。メインは團伊玖磨の混声合唱組曲「筑後川」。私の住む久留米では当然「ご当地ソング」なので有名ですが、聴く機会はあまりありません。佐賀女子高校合唱部、社会人の女声合唱団ソレイユ、それに大阪から男性合唱団「なにわコラリアーズ」のジョイントという大掛かりな企画です。他の、3つの合唱団それぞれの演奏もあり、盛りだくさんの内容でした。会場の佐賀市文化会館の大きなホールもほぼ満員の盛況でした。

dan-ikuma.jpg作曲の團伊玖磨は東京出身のようですが、「筑後川」の作詞者・丸山豊氏は久留米のお医者さんで、実は私の母校・屏水中の校歌も作詞しています(作曲は森脇憲三)。そしてその3番にはこの筑後川も「大河」として登場します。この校歌は私が在学中に、多分2年生の時に出来たのですが(隣の学校と合併したため)、当時その斬新さに感動しました。「筑後川」の初演が1968年、校歌の方は1961年なので、わずか7年後ということになります。(末尾に校歌の方のカラオケならぬ「カラピアノ」を)

コンサートに戻りますが、プログラムの最後、お別れの曲は、忌野清志郎の訳詩によるジョン・レノンの「イマジン」でした。一人スタンディング・オベーションをしました。後ろを振り返ったわけではないですが、フォロワーはいなかったようです。
・・・
夢かもしれない
でも その夢を見てるのは
一人だけじゃない
世界中にいるのさ

誰かを憎んでも 派閥を作っても
頭の上には ただ空があるだけ
みんながそう思うさ
簡単なこと言う

夢かもしれない
でも その夢を見てるのは
きみ一人じゃない
仲間がいるのさ
・・・
終わった後もロビーで女子校合唱団が、本番でも歌った「東京ブギブギ」を披露。ここは撮影可能で、みんなスマホをかざしていました。
5926-30t.jpg

こちらが、「筑後川」と同じ作詞者による屏水中校歌の、「カラピアノ」です。
追記:シューマン歌曲「詩人の恋」伴奏2曲、同・交響的練習曲から2曲、同・ファンタジー・ハ長調第3楽章
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映画「オッペンハイマー」 [メディア・出版・アート]

(3日前、29日のFB投稿に加筆)
超・話題の「オッペンハイマー」、久留米のTジョイで鑑賞。見応えのある、いい映画でした。「現代科学史映画」とも言うべき新しいジャンルを作ったのではないでしょうか。しかしこの物語が描かれた歴史的事実や登場人物について多少なりとも知っていないと、映画の頻繁な時間・場面の転換が分かりにくいとも思います。(末尾に映画パンフから登場人物説明のページ引用)

史上初の核爆発実験「トリニティー」のシーンでは、その結果をいやと言うほど思い知らされている「被爆国」の私でも、「(実験が)うまくいけよ!」と思ってしまう「ナラティブ」の怖さと言うものも体験しました。

oppenheimer-p21.jpg俳優も、アインシュタインも含め実物とよく似た人を選んだと感心しますが(主役を除く)、特にローレンス役はそうです。映画パンフレットにある彼のコメントを引用します。
(その役の)ハートネットは言う。「オッペンハイマーについて少しは知っていましたが、ローレンスや、彼が原爆製造に果たした役割、また今、21世紀が抱えているジレンマについても知りませんでした。彼は20世紀で最も重要で、印象深い歴史上の人物なのに、私は彼について何も知らなかった。彼(ローレンス-引用者注)はサイクロトロンを開発し、ビッグサイエンスのコンセプトを切り開き、現在、粒子街突型加速器と呼ばれるものの原形を作りました。彼と、そのアイディアのおかけですべてが変わったのです。」
俳優たちもこの科学史を学びながら演じたというわけです。
ただ、冒頭からやたらと大音響の効果音には閉口します。

(以下追記部分です。)
登場人物について多少なりとも知っていないと分かりにくいと書きましたが、映画ではその名前さえ字幕でも紹介されないので(記憶が曖昧。字幕に出たかも知れません)、顔で判断するしかありません。確かに、上に書いたように実在人物に似た俳優を選んではいますが、それを同定するのは普通の鑑賞者には無理な注文でしょう。

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佐賀空港軍事化問題、環境アセス逃れ追及、米軍機の航空法違反を刑事告訴、そして工事ゲート封鎖 [反核・平和]

佐賀空港軍事化問題、昨日午後の、防衛省の「環境アセス逃れ」追及の記者会見が佐賀新聞で報道されました。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1217575

また今日(3月29日)午後3時30分には、2月28日の「米軍ヘリ・佐賀空港低空飛行問題」での刑事告発が佐賀県警本部に対して行われます。この違法かつ危険な飛行の5分後には民間航空機が離陸しており、一つ間違えれば大事故となる「航空法96条の2」違反の事案。県警が捜査を開始しないため。1401577.gif報道されました。 1401577.gif告発状

そして来月 (4月) 13日(土)は午後1時50分から、第4回目の工事ゲート封鎖の非暴力行動です。
double.jpg
PDF→ http://ad9.org/osprey/double.pdf
no-osprey-enforce-art.9saga325.jpg
PDF→ http://ad9.org/osprey/no-osprey-enforce-art.9saga325.pdf
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日本は「吸血鬼経済」に向かうのか?--姜尚中氏の論説に寄せて [社会]

西日本の3月25日に姜尚中氏の #軍事ケインズ主義 に走る日本への警告の文章が掲載されました。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1192832/
有料記事なのでおおまかに内容を紹介します。
岸田軍拡で「平和国家」の基本政策がなし崩し的に転換されようとしている。大幅増となる防衛費は防衛産業の肥大化につながり、その結果、日本の経済が多大な防衛費あるいは軍事費の投入による景気浮揚のサイクルに組み込まれていくことになりかねない。いわゆる「軍事ケインズ主義」だ。実際、ウクライナ侵攻後のロシアでそれが起こっており、それが「西側」諸国にも浸透しつつあるとみるべきだ。
英伊との共同開発による次期戦闘機の制限付き輸出など、日本の場合もこうした軍事ケインズ主義の潮流に遅れまいとする動きが顕著だ。「失われた30年」をこれ挽回するとすれば、それは世界になじんだ戦後日本の「平和国家」としての貴重な資産を売り飛ばしてしまうこと。今からでも遅くはない。国会の場で本格的な論戦を展開すべきだ。
「軍事ケインズ主義」という言葉が日本の大手マスメディアに登場するのはおそらく初めてではないかと思います。雑誌も含めると、岩波の月刊『世界』2008年4月号に、チャルマーズ・ジョンソンの論文が掲載されています。次で無料公開されています。一読に値すると思います。
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200804111727305
英国の地理学者の、ウクライナ戦争についての論説でこの言葉が出てきた際に、22年10月11日のブログでこのジョンソンの論文を取り上げました。(この文は24/4/9修正)
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2022-10-11

ただ、この姜氏の文章では、ロシアのそれ(軍事ケインズ主義)が「西側諸国にも浸透」とありますが、それはむしろ逆でしょう。本家本元はアメリカで、古典的とも言えるアイゼンハワーの「軍産複合体演説」はあまりにも有名です。
http://ad9.org/pegasus/kb/EisenhowerAddress.html
姜氏がこのような事実を認識していないはずはないので、上のような言い回しは、日本の大手メディアの「言論の自由」の度合いを示すものなのでしょう。

さらに、このように経済の軍事化が進めば、武器産業だけでなく、建設業も「軍需企業」になってしまいます。

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佐賀オスプレイ基地建設阻止行動3回目(3月20日) [反核・平和]

昨日(21日)は裁判を巡って大きなニュースがありました。建設用地の地権者4名が工事の差し止めの仮処分を求めた件への裁判所の決定が出され、原告敗訴となりました。国側の言い分をなぞっただけのひどい判決です。原告は即時抗告の予定、また本訴もすでに(3/15)行われています。

本題の、佐賀オスプレイ基地建設阻止行動3回目(3月22日)の様子などをお伝えします。この行動の基本的なことについては、過去の記事や、メールリストに2月に投稿したものを参照ください。(この記事の末尾に添付。この記事も、本日MLに投稿したものをわずかに編集したものです。)

warning-c3.jpg前2回とさらに時間をずらして、午後2時開始としました。つまり、ダンプが動いている状態への積極的な「介入」となるタイミングです。そのため、行動の「大義名分」の明示として、警察がデモ隊を排除するときに掲げるような「警告パネル」(右の図)を、我々の側が工事を進める人たちに対して提示しながら、ゲートを占拠しました。現場には警備員しかおらず(機動隊は別の場所で待機していたようです)、なんなく座り込みに入ることができました。そして予定の1時間、警備員による繰り返しの「立ち止まらないで下さい」のコールのみで、警察官が姿を見せることもありませんでした。
ダンプの方は封鎖されていない別のゲートに回ったため、「実害」が少なかったためかと思われます。そのため予定時間経過後も参加者の一部は別のゲートに回って封鎖しました。2時間ほどで全員が引き上げました。

(左から)警備員に「法令違反警告書」提示/ゲートに入れないダンプ運転所にも/好天だが強風-いずれもボディーカメラによる
141204edited.jpg145721.jpg142737.jpg

(2)報道
地元紙「佐賀新聞」がその日のうちにネット版に、翌日の紙面で写真入りで報道しました。
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1212722
ネット記事は、2日後の今も、同紙の24時間のアクセスランキング3位(21日夜、22日9時も)をキープしています(22日21時に10位に落ちたので、更新を怠っていたためではないことが分かります)。記事は次のように結ばれています。
「・・・抗議行動は1月から始まり、今回で3回目。代表の佐賀大名誉教授豊島耕一氏(76)は「平和的に工事を止められることが実証でき、手応えがあった」と話した。来月以降も継続する予定。
朝日の佐賀版、19日の記事でも触れてくれています。これも末尾の部分を引用します(全文は有料)。
https://www.asahi.com/articles/ASS3L3H6WS3LTTHB001M.html
・・・佐賀空港にオスプレイが配備されると、九州や南西諸島の自衛隊施設などを利用する回数も増えるとみられ、大分、熊本、福岡など自衛隊施設がある地域で活動する市民団体や労働団体が地元住民とともに、抗議の座り込みも行う。日米共同訓練などで日米のオスプレイが頻繁に飛び交うことを懸念する声も上がる。
抗議行動を呼びかける豊島耕一・佐賀大名誉教授は、『オスプレイが配備される駐屯地は、戦争を誘発し、日本全体を戦争に巻き込む危険性がある。軍備を持たない非暴力で戦争を防ぐという考え方をもっと広めたい』と話した。( 野上隆生 )
(3)県内の様々な反対運動の中での位置

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おそらく最も安価なボディーカメラ [身辺雑記]

追記あり)
以前、ウォーキング・レコーダーという記事で紹介した装置の改良版です。これについてはフェイスブック1/27の投稿でその画像を使い、作り方をコメント欄に書きました。
JRC2396.jpg改良点は、レギュレーターのICを低ドロップアウト型の"2396"に変え、Ni-H電池6個で間に合うようにしたということです。この石は入出力の電圧の差がわずか0.2Vで作動する優れものです。実際にADR-300Sというドラレコで試して見たところ、1時間は十分に持ちました。通常の乾電池だと4個で済むと思われます。

pwr-supply2396.jpg前回、オスプレイ基地建設工事のゲートに立った警備員の人たちはヘルメットに立派なカメラを装着していました。おそらく相当高価なものでしょう。車にドラレコを後付けしている人は、簡単に取り外しができるので、とても安上がりにボディカメラを携帯できます。もし何かトラブルが起こりそうな状況、例えば「転び公妨」などの恐れがある場合、装着した方がいいかも知れません。

右が回路図です。

(追記)電源部の写真です。石を取り替えただけなので、変わり映えはしません。電池は6個でいいので、よりコンパクトなケースを使いたいところです。蛇足ながら、タイトルの「最も安価」は、車にドラレコを後付けし、転用できる人にとって、ということになります。
IMG_5899.jpg
20日夜追記:今日の佐賀オスプレイ基地建設阻止行動での、ダンプを止めた時の映像です。

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