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「打ち壊し」の言葉こそないが,今日の毎日の水野論文は衝撃的 [社会]

表題の言葉を使って,企業の巨大内部留保をコロナ対応に使うべきと,3月18日のツイッターに書いた.
uchikowashi-tw2020Mar18.jpg

残念ながら「いいね」も「リツイート」も一つもないが,今日の毎日を開いで驚いた.法政大学教授・水野和夫氏が似たようなことを言っている.

減資132兆円、首相は職を賭し経団連に迫れ
一部引用:
内部留保463兆円
 日本の富は21世紀以降、企業に集中するようになった。企業の内部留保は19年3月末時点で463兆円に達している。企業が内部留保を重要視するようになったのは1990年代後半の金融危機や08年のリーマン・ショックで資金繰りに窮したからである。企業経営者はまさかの時に備えて増やすのだと説明していた。現在の危機はそれらを上回るのであって、今が「まさかのとき」に他ならない。(中略)

資本家の本質あらわ
 「主権者とは非常事態についての決断者である」(カール・シュミット)。日本の緊急事態宣言は飲食業などに休業を要請するが、補償はしない。その代わり罰則規定を設けていない。だからといって、この緊急事態に国民に布マスク2枚や10万円を支給することが「主権者」の決断ではあるまい。「主権者」である安倍晋三首相が決断すべきは、中西宏明経団連会長に対して首相の職を賭して132兆円の減資を要請することだ。
 経団連会長が拒否する理由はない。本来従業員と預金者に支払うべき賃金と利息を不当に値切った金額が累計で132兆円であり、緊急事態に即返還すべき性格のものであるからである。不当だというのは、労働生産性の上昇にもかかわらず賃金を減少させたり、利子と利潤の源泉は同じであるにもかかわらず、企業利潤率(ROE)に比例させて利子を支払わなかったりして、「救済」の経済理論に違反しているからである。緊急事態に備えた(Save)263兆円のうち132兆円は個々の企業と当該企業の従業員を結びつける必要はない。日本人全員の危機なのだから「日本株式会社」として全就業者と全預金者を含めた1億2596万人に還元すべきものであるからだ。(太字引用者)
mainichi200518s.jpg「内部留保に課税」と言う話は野党がよくやるが,それではダメとも書いてある.曰く,この資本蓄積は「不正」であるので,「内部留保に課税する方法では不正を『有用』だと認めることになるので、減資によって返還すべきだ」と言う.
今回の「原資」だけでなく,これからの経済社会のあり方についても根底的な提案をしている.登録すれば読めると思うが,また時間を見て紹介したい.
水野氏は三菱UFJモルガン・スタンレー証券でチーフエコノミストを務めた,金融問題の専門家だ.
(19日,引用を以下に追加しました.)

(終わりの方から)
もし、新型コロナ収束後においてグローバル化(全地球化)は不可逆的であるとの立場をとり続ければ、次々と襲ってくる新しいウイルスに無防備となり、減資は何度も使えない。我慢の先に「ウイルスと共生する社会」と「新しい生活様式」を要請するのは、感染症対策よりも経済を重視する姿勢が透けてみえる。共生すれば、仕事の性格上テレワークができない人の命をウイルスにさらすことになる。26兆円の補正予算はすべて感染症対策など医療体制の充実に回すべきである。
新たな入り口にはケインズのいう次の原則が掲げられていなくてはならない。貪欲は悪徳であり、高利の強要は不品行であり、貨幣愛は忌み嫌うべきものであり、そして明日のことなど少しも気にかけないような人こそが徳をもった人であるという原則である。この原則は資本を過剰に保有するゼロ金利社会でないと実現できない。
 資本が過剰であるからゼロ金利となる。能力増強の新規設備投資と純輸出が不要となり、労働時間が節約でき、余暇が増える。そこで初めてケインズのいう人間にとって真に恒久的な問題、すなわち「余暇を賢明で快適で裕福な生活のためにどのように使えばよいのか」という問題に取り組むことができる。
1401577.gif5/27リンク追記:「打ち壊し・一揆」関連記事から一つ、「日本人はおとなしい」という集団的自己暗示からの離脱を
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2020/7/14追記:現代ではなぜ搾取が可視化されないか,人々が認識できないかについては,封建時代と比較すれば分かりやすい.
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