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東京,3月のコロナ死者は発表の10倍以上? [社会]

7/28追記:外国向け日経に同じことが書いてありました.(末尾に画像とリンク)
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「超過死亡数」という指標から見て,コロナ死者は発表よりはるかに多いのではないか,という議論は,ツイッターなどでいくつも見かけた.3日前に講談社の「現代メディア」というサイトに,長谷川学氏というジャーナリストのまとまった記事が出たので読んでみた.なるほどやはりそうだったか,と思う.つい先日は,専門家会議の尾身副座長(なぜ「副」座長ばかり前に出るのか不思議だが)が,感染者数は「報告されているより(感染者の)数が多いのは間違いないが,それが10倍か20倍か30倍かは誰もわからない」と発言しているので(11日の参院予算委員会集中審議),死者数もそうだろうとは想像できるが,これがかなり数値的,統計的に裏付けられたと思われる.

上記,長谷川学氏の「東京の3月のコロナ死者、発表の10倍以上?『超過死亡』を検証する 国立感染研のデータから」と題する記事から,問題の「超過死亡」のグラフを転載する.(オリジナルサイトはこちら
excessmortality.jpg超過死亡という言葉の意味や,このグラフの意味するところは上記サイトで見てもらうとして,この記事の,いわばさわりの部分を3箇所,抜粋引用する.結論は,この問題で東京都の小池知事が行ったことは,紛れもない重大犯罪であるということだろう.公衆衛生に関わる重大な不作為と隠蔽である.もちろん厚労省や官邸も無関係ではない.
インフルエンザが流行っていなかったのに、なぜ、この時期に肺炎による死者が急に増えたのか。医師でジャーナリストの富家孝氏はこう推測する。
「まず考えられるのは、新型コロナによる肺炎死でしょう。警察が変死などとして扱った遺体のうち、10人以上が新型コロナに感染していたという報道もありました。2月、3月は、まだ東京都はPCR検査をあまり行っていませんでした。検査が行われなかったら、当然、新型コロナの死者数にはカウントされません。実際にはコロナによる重症肺炎で亡くなっていた人が、コロナとは無関係な死亡と扱われていた疑いがあります」
一方、感染研発表の東京都のデータからは、死者数とは別の大きな問題も浮かび上がる。図のように2月24日以降、東京23区で超過死亡が急増していた。新型コロナウイルス発生を中国政府が正式に発表したのは、今年1月9日。同23日には武漢市が都市封鎖された。
日本でも1月下旬以降、徐々に感染者が確認され、2月13日には国内初の死者が出て、人口が密集する東京での感染爆発は不可避とみられていた。
そうした状況下で、2月24日以降5週間にわたって、人知れず週20〜30人もの超過死亡が確認されていたのである。なぜ、この重大なサインに当局は目を留めず、活かそうとしなかったのか。「原因病原体が何かまでは分かりません」で片づけられる話ではない。
だが実際には、小池東京都知事が新型コロナ対策で本格的に動き始めたのは、3月24日に東京オリンピックの延期が正式に決まってからだった。
そして東京都の新型コロナ感染者数は、先に感染が広がった北海道に比べてずっと少なかったのに、東京オリンピック延期が決まった後から、急激に右肩上がりで増えていった。
「もし2月下旬に発生し始めた週20人以上の超過死亡が新型コロナのためだとなると、その時点でオリンピックどころではなくなったでしょう。しかし、もしそうした “忖度” のために、税金を使って集めている迅速把握システムが捉えたデータが生かされなかったとしたら、何のためのシステムなのか。東京都や国の責任は重いと思います」(隈本氏)
6月12日追記:ブルームバーグニュース2020年6月11日付けの記事 「東京の4月死亡者数は例年に比べ1割増、新型コロナの超過死亡を示唆」

7/28追記
英語版日経,May 25, 2020 06:39 JST
Tokyo's excess deaths far higher than COVID-19 count, data shows
日経,外の顔と内の顔.jpg
28日夜追記:日経日本語版にも同じ記事がありました.
コロナ感染死、把握漏れも 「超過死亡」200人以上か
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