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JR久留米駅にストリートピアノ設置 [ローカルな話題]

Facebookには9日に投稿しましたが、ようやく久留米にも「駅ピアノ」が設置されました。JR久留米駅の、在来線と新幹線の二つの改札口の間です。ストリートピアノ設置場所情報専門サイトにもすぐ投稿しましたが、まだ掲載されないようです。→1401577.gif11/20 掲載されました
西日本新聞の10月9日に報道
さて、博多駅はまだでしょうか?
福岡県内のストリートピアノ情報はこちら:
https://pianomitsuketa.com/category/japan/kyuusyu/fukuoka/
streetpiano-jrKurume.jpg
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失業した中年女性が若い金持ちの証券トレーダーの家政婦に−その2 [メディア・出版・アート]

「これだけで一つの映画作品になっている」とまで書きました、前の、映画「フランス、幸せのメソッド」の記事のメイキング映像からの6枚です。(予告編映像はこちら

本物のトレーダーが役者を指導、自身も出演。
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本物の労組委員長が出演         最後のダンケルクの夜の撮影
heart.jpglongnight.jpg
護送車をブロック            護送車の母親を励ます娘たち
block2.jpgmin-na.jpg
家政婦を演じたカリン・ヴィアール
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失業した中年女性が若い金持ちの証券トレーダーの家政婦に [メディア・出版・アート]

914J9Myn6BL._AC_SL1500_.jpg(メイキング映像について末尾に追記)
家人が借りてきたビデオ,ちょっと見始めたら面白いので最後まで見ました.「フランス、幸せのメソッド」,原題はMa part du gâteau,2011年のフランス映画.

長年勤めた会社が倒産して職を失った中年の女性,家政婦の仕事を見つけたのは若い金持ちの証券トレーダーの家.この設定そのものが意外な展開を予想させますが,まさに「世間は狭かった」という話.

原題のように,富の分前(part)をテーマにした,社会派ドラマと言っていいでしょう.最後の,おかしな修羅場も,一つの誇張表現として許せます.

最近の日本映画には,このような鋭い社会性を持った映画はあるのでしょうか?韓流ドラマにはよくあるように思います.このような芸術分野の「文化資本」の格差が,市民運動や労働運動の内外格差につながっているような気がします.

原題は「私の取り分」というような意味でしょうか.邦題はかけ離れ過ぎ・・・いや,深読みすべきかも.
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23日深夜追記:あとでメイキング映像を見ました。いやこれが実に素晴らしい。これだけで一つの映画作品になっています。明日にもそのシーンからいくつかカットをアップロードしようと思います。
昔、フランソワ・トリュフォーの「アメリカの夜」という作品がありましたが、あれは、いわばメイキング映像を作品にしたようなものですね。記憶は薄れていますが、完成度ではこれに匹敵するかと。
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フランスで生活費高騰への抗議デモ、ノーベル文学賞作家も参加 [社会]

フランスでは製油所でのストが20日以上も続いていますが(3日のフェイスブックで紹介)、昨日16日は生活費高騰への抗議などでパリで大規模なデモがありました。それを伝えるRFIの最新ニュース記事を紹介します。(DeepL訳をわずかに修正。不完全なところもあります。)
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France : la gauche marche «contre la vie chère» à Paris, avant une semaine sociale tendue

フランス:パリで左派が「高い生活費に反対」デモ行進、社会的緊迫の1週間を前に

Publié le : 16/10/2022 - 20:12 Modifié le : 16/10/2022 - 22:06
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10月16日(日)、左翼連合の呼びかけに応じ、数万人の人々がパリでデモ行進を行った。名目上は、生活費の増加と気候の無策に抗議することが目的だったとしても、製油所のストライキという社会的背景と、失業や年金の改革という政治的背景が、Nupesに勢いを与え、この最初の路上での集会がより広範な運動の始まりになると見ています。

デモを先導するトラックの上で、ジャン=リュック・メランションは群衆に語りかける。Insoumisのリーダーは、フランスが政治的な激変を経験するための惑星が整列していると確信している、と我々の特使Aurélien Devernoixは報告している:「今日は1日目、2日目は49-3で、3日目は10月18日にゼネストだ。民衆の動員、制度的危機、社会的動員の間の偉大な結合である。
警察発表で約3万人、主催者発表で14万人が、日曜日にパリで行われた「高い生活費と気候の無策に反対する行進」で、エマニュエル・マクロンに対する左翼野党の主導で行進しました。
この行進が「新しい人民戦線のようなもの」の前哨戦になるという、ジャン=リュック・メランション氏の希望が視界に入る。したがって、La France Insoumise(LFI、不服従のフランス)のリーダーは、火曜日の「ゼネスト」のアイデアを擁護し、特に輸送(国鉄、パリ交通公団、港湾労働者)および公務員におけるこの呼びかけを伝えています。"我々の行進の力は、特に従業員の動員の支援となる"、"我々は、相互に肩入れし、互いに助け合う、このすべてを全体として考えなければならない "と、日曜日にジャン=リュック・メランションは述べている。

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いま読み返すべきC.ジョンソンの「軍事ケインズ主義」についての論説 [メディア・出版・アート]

(16時、一部の注番号を修正)
すぐ前の記事で出てきた「軍事ケインズ主義」という言葉は、ロシアのウクライナ侵攻に関する英国の地理学者の論説(3月2日のブログで紹介)の中で使われていましたが、この言葉が示す現象については、古くはアイゼンハワーの離任演説にある「軍産複合体」[1]などの言葉で古くから広く知られています。また、2016年にフジテレビの「池上彰緊急スペシャル!! なぜ世界から戦争がなくならないのか」というテレビ番組[2]で、分かりやすく説得力を持って解き明かされていました。

この言葉が論文の中で初めて使われたのは、チャルマーズ・ジョンソンが2008年1月に発表した論説 "Why the US has really gone broke" の中においてのようです。(岩波「世界」2008年4月号に訳、次で無料公開されている。)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200804111727305
原文も公開 https://mondediplo.com/2008/02/05military

sekai08apr-p44.jpegこの論説発表からすでに14年経っていますが、現在もこれと同じような構造が、つまりアメリカの「公共事業」の相当なウェイトを軍需つまり「戦争事業」が占めており、政治を軍産複合体が大きく支配しているという構造は変わらないと思われます。この論説が予測するようなアメリカの破綻が起きなかったのは、その後のGAFA[3]など、世界的IT企業の興隆のおかげであろうと想像します。

中国と台湾の間の軍事緊張やDPRK(北朝鮮)のミサイル実験などを前にして、これらの国を軍事的脅威として、日本の軍拡を容認ないし推進する論調がはびこっているようです。これらの国の、そして日本も含めいかなる国の軍拡も近隣国にとっての脅威であることに間違いありませんが、その一般的認識以上に、中国・北朝鮮の2国を一方的に攻撃的と断じ、そしてこれに対抗するアメリカをほぼ無条件に「民主主義陣営」であり純粋に「抑止力」とみなす、という前提が幅広くあるように思われます。もちろん、アメリカも過去に誤りや失敗を何度か繰り返したことは認めるでしょうが、それはまるで、世界の警察官としての活動の中で「たまたま」起こったことのように見なすかのようです。決してアメリカ自身が世界で起きる少くない戦争の原因、起点であるとは考えない、そのような見方、姿勢です。

しかし決してそうではなく、アメリカ自体がいわば戦争製造国であるという分析をしたのが、上記のチャルマーズ・ジョンソンの論説です。その現れ方は、たとえば前の記事で紹介した藤原帰一氏の最新の論説で、「...ベトナム戦争からイラク戦争に至るまで、アメリカが行った軍事介入は、...行われた侵略の数においても規模においても際立っている」と指摘されているとおりです(引用部分にジャンプ)。

そういうわけで、いま「世界」の12年前の論説を読み返して見るのは有意義と思われます(おそらくもっと新しい同様の分析も多くの論者によってなされているとは思いますが)。中国や北朝鮮の軍事的脅威だけを一面的にあげつらって大局を見失わないために、そして何よりも、日本が軍拡によってアメリカと同じ轍を踏まないために。いったん軍拡が進むと(既に相当に進んでいますが)、縮小させるのはとても困難です。

そこで例によって、この論説の重要箇所のアンダーラインの代わりに、切り抜きを作ってみました。
目次(原文ではなく、切り抜きの)
軍事ケインズ主義とは防衛費を記す数字は信用できない見えない軍事予算今に始まった話ではない1950年の報告書NSC68が起点頭脳のブラックホール

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あからさまに戦争待望論を語った葛西敬之氏 [社会]

8年前*に、フェイスブックでショッキングな話を目にしました。ツアーガイドで通訳のHさんが、その仕事中の経験を書かれていました。バイロイトやザルツブルクの音楽祭を巡る音楽ツアーの一行の中に政財界の大物X氏がいたそうです。旅の途上、Hさんが運転する車のなかで、学生時代に覚えたというシューベルトの歌曲集『冬の旅』を、ドイツ語の原語で、全曲そらで歌うような、芸術愛好家だったそう。そのような人が、ある食事の席で、唐突に次のようなことを喋ったと言うのです。
以下、Hさんの当時(2014年)のフェイスブックから引用します。(一部伏せ字)
https://www.facebook.com/hitoshi.kawashima.794/posts/719538388105516
「そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことには、日本経済も立ちゆかなくなってきますなあ。さすがに日本の国土でどんぱちやられたのではたまらないから、私はインドあたりで戦争が起きてくれれば、我が国としては一番有り難い展開になると思ってますよ。」 ここまでえげつない戦争待望論には、周囲にいた人達もちょっとびっくりしたらしく、一同目を見合わせ、隣りにいたご夫人が「またあなたそんなことをおっしゃって、、、」ととりなしている。「H君、きみたち若い人の意見を聞こうじゃないか」と、ご本人が話をぼくに振ってきた。言いたいことは山ほどあったけれど、アルバイト中のぼくには、面と向かって彼に反駁することもできず、言葉を濁してしまった。今思うと、通訳のアルバイトなんか棒に振ってでも、彼にしっかり反論しておくべきだったと思う。権力の中枢近くにいるひとに直接ものを言う絶好のチャンスだったのに。もう10年以上昔の話。

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今年のノーベル物理学賞 [仕事とその周辺]

今年のノーベル物理学賞は、前々から期待していた人たちなので、また自分の関心と近いところなので、うれしい気持ちです。技術とのつながりでは、量子コンピュータや量子暗号の基礎となるもので、キーワード #エンタングルメント ( #絡み合い )もいずれ日常語になるでしょう*。

受賞の3人のうちの一人、ツァイリンガーは、エンタングルメントよりももっとシンプルで、言わば「古典的」な量子論の命題である「万物は粒子と波動の二重の性質を持つ」ということを示す、見事な実験をしました。炭素原子が60個サッカーボールの縫い目の頂点に置かれたような「C60分子」というものがあります(右の図)。この、「どう考えても粒子でしょう」というモノも、やはり飛んでいる時には波になること、つまり「二重スリット」を通すと干渉縞ができることを見せてくれました。その論文はこちら。
http://davidlu.net/c60article.pdf
その中の「干渉縞」を示す図が左です。
C60.jpgBuckminsterfullerene-3D-balls.jpg
10/5リンク追記:
映画「カムイ外伝」の1シーンの「解釈」
12年前に所属学科のメディアに書いた文章「『波束の収縮』の謎への実験的アプローチ」

* 新聞では #量子もつれ の言葉が使われているようです。
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イラク戦争の時の日本を振り返る−藤原帰一氏の「戦争解禁」から [反核・平和]

日本をめぐる「安全保障環境」がどうだとか、中国の台湾侵攻の恐れ(台湾戦争)などを理由に、南西諸島での自衛隊軍拡=ミサイル基地化が進められている。政府もさすがに台湾戦争に参戦するため、とは言わないが、国民の中にはその「抑止力」の一環として黙認する向きも多いのかもしれない。しかし台湾をめぐる最近の軍事的緊張は、ペロシ訪台などアメリカの挑発的行動も一つの要因に違いない。かつて日本政府は、アメリカの、全く理由のないイラク戦争(2003年)に賛同し、世論のかなりの部分もそれを支持した。

この、イラク国民を中心に甚大な人命の損失をもたらした戦争について、アメリカが反省したという話は聞かない。支持した日本も同様だ。そのようなアメリカが過去の「自分の脅威」を棚に上げて「中国の脅威」を叫んでいるが、それに単純に付き従うとしたら、あまりにもおめでたいと言うべきだろう。もちろん軍拡を進める中国が軍事的脅威であることに間違いはないだろうが、アメリカの言いなりに、「抑止力」と称して軍拡を進めるのは単純すぎる反応だろう。アメリカに関しては「軍事ケインズ主義」[注1]の発動である要素もあるだろうし、日本にもそれを恐れなければならない状況になりつつあるのではないか。

IMG_4002s.jpeg今、「台湾有事」の掛け声で、アメリカが関わる戦争の恐れが強まっているが、類似の先例について、つまり「イラクの脅威」が叫ばれた時の経験を振り返ることは有意義かも知れない。そのような問題意識から、日本の国際政治学の碩学の一人と目される、藤原帰一氏の文章を読んでみた。イラク戦争について書かれた2007年の「戦争解禁」[文献1]と、岩波「世界」の最新の9月、10月号に書かれた文章[文献2,3]である。

今回は遠く離れた地域ではなく、まさに日本の国土、特に沖縄県の南西諸島が戦火に見舞われる可能性が高いのであり、我々にとって深刻度はイラク戦争とは桁違いである。

藤原帰一氏は自分は「絶対平和主義者じゃないと前から言ってる」とのことで[注2]、九条護憲の反戦派とは一線を画するのかも知れないが、彼の洞察は専門的で深いと思うので、大いに参考になると思う。
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[文献1]藤原帰一「戦争解禁」、ロッキング・オン、2007年
[文献2]藤原帰一、壊れる世界 第1回「覇権と国際秩序の間」、岩波『世界』2020年9月号
[文献3]同10月号、壊れる世界 第2回「大国の戦争」
[注1]軍需によって経済を支えるという考え。ケインズ自身が唱えたと言われる。この用語を提唱しているチャルマーズ・ジョンソンの岩波「世界」2008年4月号の論文が次に転載されている。
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200804111727305
原文: https://mondediplo.com/2008/02/05military
[注2]文献1、p.260.
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以下、私にとって重要と思われた箇所を「切り抜き」で紹介します。あくまで私の「好み」によるもので、要約的でもないことをお断りします。また、政治学の専門用語や文献など、ほとんど、または全く知らないことも多く、自分で十分理解できているわけでもありません。

目次(本の、ではなく、切り抜きの)
「世界」2022年9月号から:ロシアのウクライナ侵攻は侵略である世界での第二次大戦後の侵略行為リベラルな国際秩序と覇権秩序中国の対外的強硬姿勢は世界覇権の模索か?バイデン政権の姿勢

「戦争解禁」から:911事件は戦争ではなく犯罪テロに対応するのは警察アメリカのナルシシズムヤクザと顧客の関係とにかく切った張ったを避ける正当性は微塵もなかったアメリカに協力するしかない民主党の迷いイラク戦争はイデオロギー戦争国民も共犯者北朝鮮日本の「現実主義」

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