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失業した中年女性が若い金持ちの証券トレーダーの家政婦に [メディア・出版・アート]

914J9Myn6BL._AC_SL1500_.jpg(メイキング映像について末尾に追記)
家人が借りてきたビデオ,ちょっと見始めたら面白いので最後まで見ました.「フランス、幸せのメソッド」,原題はMa part du gâteau,2011年のフランス映画.

長年勤めた会社が倒産して職を失った中年の女性,家政婦の仕事を見つけたのは若い金持ちの証券トレーダーの家.この設定そのものが意外な展開を予想させますが,まさに「世間は狭かった」という話.

原題のように,富の分前(part)をテーマにした,社会派ドラマと言っていいでしょう.最後の,おかしな修羅場も,一つの誇張表現として許せます.

最近の日本映画には,このような鋭い社会性を持った映画はあるのでしょうか?韓流ドラマにはよくあるように思います.このような芸術分野の「文化資本」の格差が,市民運動や労働運動の内外格差につながっているような気がします.

原題は「私の取り分」というような意味でしょうか.邦題はかけ離れ過ぎ・・・いや,深読みすべきかも.
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23日深夜追記:あとでメイキング映像を見ました。いやこれが実に素晴らしい。これだけで一つの映画作品になっています。明日にもそのシーンからいくつかカットをアップロードしようと思います。
昔、フランソワ・トリュフォーの「アメリカの夜」という作品がありましたが、あれは、いわばメイキング映像を作品にしたようなものですね。記憶は薄れていますが、完成度ではこれに匹敵するかと。
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