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教育委員会の傍聴(2回目) [社会]

(8/27の報道特集に関連して末尾に追記しました。)
昨日、地域の教育委員会の会議を傍聴しました。先月と2回続けての傍聴ですが、いずれも傍聴者は私1人で、私1人のためだけに、議長(教育長)は会議の冒頭、傍聴を認めるかどうかをメンバーに諮ることになります。昨日は開会時間が午後3時と、一般の仕事を持つ人には参加しにくい時間でしたが、先月は夕方の時間でした。

あえて傍聴に行ったのは、先月はブラック校則、今月は国葬と学校の関係、コロナ急増の中での学校再開と、気掛かりな問題が続いたからです。いずれも、委員宛のメールを事務局に事前に送っていました。(前回については7月28日の記事に書きました。)

今回も、前回同様、委員への手紙を事前に事務局に送信、何らかの形で配布してくれるよう、電話でも依頼しました。その文面はこちらです。

kyoui.jpeg今回は、コロナ急増下ということで、委員会はズームで行われ、その画面を見る、という傍聴です。ただ、1人の委員はその会議室にリアルで出席、ほか事務局メンバーが10人ほどその部屋で、傍聴しています。これは前回同様。

会議の内容は、分厚い議案書の、ルーチン的な議題は、事務局の説明の後スルスルと通過、唯一議論があったのは市立高校3校の統廃合問題、関連して、各校の正規教員の割合についてでした。それはそれなりに真剣な議論でした。しかし、私がメールで提起した2つについては、全く触れられませんでした。終わった後事務局の人に聴くと、そもそもメール内容を伝えていない、とのこと。「そのようなルールは今のところありません」と。前回の校則問題が議論になった時、いろんな市民からの意見の中に、明かに私がメールで書いた内容と思われるものがあったので、今回も伝えてもらえると思ったので、意外でした。前回は、市議会で取り上げられたり、メディアで問題になったので、いわば特別あつかいだったようです。その職員に「委員に市民の意見を伝えるルートがないのは問題ですね」というと、同意していました。

国葬問題はともかく、生徒の安全に直接関わるコロナ対策について、会議が無関心というのは信じ難いことです。保健所マターで自分たちには関係ない、と思っているのでしょうか。
また、前回も書きましたが、この会議自体が教育行政のトップにある、という雰囲気があまり感じられません。逆に、事務局の方が上にあって、そこからの「諮問」に答える、というムード。
終了後、唯一リアルで出席していた委員と、エレベータの前、そしてエレベーターの中で、私のメール内容も含め、いろいろ話ができたのは大きな収穫でした。
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kankei.jpg教育委員会は、文科省のサイトにあるように(上の画像参照)、「首長から独立した行政委員会としての位置付け」られ、自治体の一般行政からも(もちろん国からも)独立しています。つまり公教育についての権限と責任を担う中心機関です。多くの人が教育には一家言あるはずですが、それにしてはその実行の総元締めに対する注目度が低すぎます。
https://www.mext.go.jp/a_menu/chihou/05071301.htm
市民の傍聴が皆無に近いだけでなく、メディアの出席もない。今回もまた前回同様、「独占取材ルポ」と言うことになるので、少し詳しく書きました。
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8/27の報道特集に関連して追記
今日の報道特集、統一協会問題も良かったが、教育委員会によるいじめ隠蔽問題も、鋭い追求だった。
https://www.tbs.co.jp/houtoku/
一つだけ残念なのは、いじめ隠蔽で(神戸市の)教育委員会の責任が追及されているが、問題は教育委員会とは「誰か」と言うことが全く曖昧にされていることである。
houtoku220827ijime.jpgこの組織の法的根拠は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」だが、その第三条に「教育委員会は、教育長及び四人の委員をもつて組織する」とある。つまり、これら委員5名(自治体によっては増減)が本体なのである。ところが、この委員会の責任が追及されるシーンでは、当時のこれらの委員は全くカメラの被写体にされることはなく、カメラが焦点を合わせるのはもっぱら事務官である。つまり、「本体」が全く陰に隠されている。とてもおかしな話だ。委員会とはまるで事務組織であるかのようだ。

第四条には委員のうちに保護者が含まれなければならないと規定している。もしそのメンバーがその立場から十分職務を果たしていれば、このような隠蔽はあり得なかったのではないか。その意味で、とりわけこの保護者の委員の責任は重いはずだ。しかし実際には、その委員本人も、そのような自覚はないのではないか。

実際には委員はおそらく名誉職のような扱いで、法律の建前と実態とが全く乖離しているのだろう。教育行政を住民がコントロールするために作られた組織であるのに、実際には官僚支配であり、そのことも追及して欲しかった。
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