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教育委員会を傍聴−校則問題が話題に [社会]

(29日朝少し追記と修正をしました。*の2ヶ所です。教育委員会制度についてさらに追記)
私のホームタウンの中学校の校則問題が全国的な話題になった。

市議会で取り上げられ、7月14日のテレ朝ニュースにもなった、生徒の頭髪や眉毛に関して、教師が異常な干渉、いや、懲罰と言えるほどの行為に及んだ問題だ。朝日のGLOBE+にも、ドイツ人のコラムニストの22日付の記事が出ている。
https://globe.asahi.com/article/14674444

14日のテレ朝の報道によると、「4月に行われた頭髪検査の際、まゆを整えていることに対して指導を受け、その後、3日間の別室登校が課せられた」とのこと。
他にも、ポニーテールで登校した女子生徒が「はねた髪が後ろの人の目に入る危険がある」と指導を受けたといいう。
前者は、単なる口頭の指導ではなく「別室登校」とのことで、これは懲戒にあたるだろう。

以前から私は、教育委員会を対象にした市民運動の不在について問題提起をしていたので、知らない顔も出来ず、この委員会の日程を確かめて、今日、それを傍聴に行った。
#ブラック校則 #管理教育
どうせ委員会では議題にすらならず、何事もなかったようにシャンシャンで終わるのではないか、と想像していたが、全く違って、希望の持てる展開だった。やはり「時流」と言うこともあろうが、テレビ報道や市議会での追及の影響は大きいようだ。

分厚い議案書は傍聴の私にも配られたが、議題を見ると、案の定、この問題については1行もない。議案書をめくりながら淡々と市の職員の議案説明が続き、ほとんど議論もなく次々に全会一致で承認、ここまでは予想通りだが、最後の「その他」の項目に来たところで、職員からまさにこの問題の説明があった。*

メモで出来るだけ再現すると・・・
テレビ報道、こちらでは放映されていないようだが、ネットニュースで広がる。その後日本テレビ「スッキリ」でも取り上げられた。60件を超えるメールや電話があった。子どもの権利についての指摘もあった。
教委としても校則見直しを進めているところである**。
地域の意見も反映させて見直しを進めたい。

(別の事務官)
全国から貴重な意見が多数寄せられた。多岐にわたる。
「時代にそぐわない」「教委から指導を」「校則そのものが厳しすぎる」”別室指導”と校則とのギャップがある、懲戒ではないか、自由に対する干渉、子どもの権利条約をしっかり教えよ(これは関東の人)、広義の「表現の自由」の否定で、子どもの権利条約違反である。

1人の委員から、ポニーテールや眉毛がどうのこうのと言うことは校則自体に書いてあったのか、と質問があったが、事務方は答弁しなかった。理由はよく聞き取れなかったが、多分把握していないのかも。

「子どもの権利条約違反」という指摘は、実は私自身が数日前に「委員に事前に届けてほしい」と言って事務に送ったメールに書いていたので(末尾に添付)、多分そのことではないかと思う。

EB-kurume.jpg委員会は、教育委員長1名に委員5名、うち出席は3名で全員女性。残り2名は男性で(多分、名前から)、こちらは2人とも欠席。
名簿のページへ

全国ネットで話題になったにしては、メディアは1人も来ておらず、傍聴も私1人だけ。と言うわけで、これは「独占取材ルポ」と言うことになるのかも・・・。

(8/8追記) 教育委員会会議の予告が出されるページは非常に探しにくくなっている。普通に予測される「教育委員会」の項目には、過去の情報しか掲載されていない。複雑にリンクを辿って「教育部総務」のページに行くと予定が書いてある。ただしまだ次回の予告はない。1401577.gif(8/9追記)電話で問い合わせたところ、次回は8月25日15時から。ウェブには1週間程前に掲示、今度から議題も知らせる、とのことです。

--------------
*「ほとんど議論もなく」と書いたが、英語教育のことで2人の委員が発言し、内容のある議論が行われた。
**事務官の口から”教委としても”進めている、との言葉が出たのにはびっくりした。まるで事務方が委員会本体であるかのようだ。逆に、委員の口から、教育政策内容に関することを(事務方に)「お願いしたい」との口振り。自分たちが決めるのでは?どちらも倒錯状態に見えた。
(事前に事務局に送ったメール)
久留米市
教育委員各位
        住所・・氏名・・
委員会の会議が間近であると伺いましたので、一つ要望を申し上げます。
7月14日のテレ朝ニュースで、福岡県内の公立中学校に通う3年生の女子生徒が学校から受けた「指導」のことが取り上げられました。
“まゆ毛整えた”女子中学生「3日間の別室登校」…“行き過ぎた指導”の声
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ab42a33065addf5d9e4ca664f865cfdc79631be
(↑既に削除のようです。)

「4月に行われた頭髪検査の際、まゆを整えていることに対して指導を受け、その後、3日間の別室登校が課せられたといいます。」
他にも、ポニーテールで登校した女子生徒が「はねた髪が後ろの人の目に入る危険がある」と指導を受けたとのことです。
前者は、単なる口頭の指導ではなく「別室登校」とのことで、これは一種の懲戒と言えます。
私は当事者から直接話を聞いたわけではなく、上記報道以上のことは知りませんが、これが事実なら、私生活への異常な干渉であると思います。後者も「指導」としては相当常識外れで、指導の範囲を越えるでしょう。
市議会で問題になったとのことですから、この中学校とは久留米市の教育委員会の所管に関わるのではないかと思いますが、各委員におかれましては、上記報道で取り上げられた事実をご存知でしょうか?もし事実であれば、少なくとも前者については、個人の自由に対する干渉と思われ、不適切と思われます。
また、子供の権利条約第13条は「表現の自由」を、次のように保障しています。
「子どもは、自由な方法でいろいろな情報や考えを伝える権利、知る権利をもっています。」
髪型なども、広い意味でここでいう「伝える権利」に含まれる、つまり自己表現の「自由な方法」の一つであるとも考えられ、この条項にも反する恐れがあります。
以上のことにつきまして、できれば直近の委員会で話し合っていただくようお願いします。
               敬具
2022年7月25日
29日9時50分追記:傍聴者が少ない(ほとんどない?)など、教育委員会が住民に関心を持たれないのは、行政の下部機関に過ぎないと思われているからかも知れない。しかし戦後初期には、教育委員は公選制で、市長など行政からの強い独立性を持っていた。それが国→県→市町村と言う上位下達体制が強まり、本来の教育行政への民意反映の機関と言う意味が薄れている。しかし少なくとも建前上は住民の「教育自治」の重要な機関であることは変わらないだろう。
この制度について、2006年、現役の文科省官僚だった時の前川喜平氏の解説が見つかったので、リンクで紹介します。最新ではないですが、基本的な点で大いに参考になると思います。
「わが国における教育委員会制度の変遷と課題」
その中の一節に、教育長互選制が無責任体制の原因の一端か、と言う指摘がありますが、2015年の改正で、自治体の首長による任命に変わっています。
「首長は教育委員を任命するとき、その中で誰を教育長にするかあらかじめ決めているのではないか。教育委員はその意を受け、任命しているのではないか。そう容易に想像できます。いわば虚構性がビルトインされた制度のため、責任の所在もあいまいです。」(3ページ目左上)
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