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「オウンゴール」繰り返しの志位発言、早く修正しないと・・・ [反核・平和]

27日のフェイスブック投稿にわずかに加筆)(1401577.gif2023/10/18末尾に追記
共産党の「自衛隊活用」の再強調については、4月9日のブログで「オウンゴール」と書きましたが、つい最近(5月25日の赤旗、ブックレット出版の記事)では、「自衛隊=合憲」という言葉まで出てきました。
その志位発言を引用します。(強調は引用者)
日本共産党としては、一貫して『自衛隊=違憲』論の立場を貫きますが、党が参加する民主的政権の対応としては、自衛隊と共存する時期は、理の必然として、『自衛隊=合憲』の立場をとることになります。自衛隊を活用するのはいうまでもなく民主的政権です。民主的政権としての憲法判断が『自衛隊=合憲』である以上、その政権が自衛隊を活用することに、憲法上、何の矛盾もありません」(赤旗5月25日)
まず、「立場をとる」の意味上の主語が党なのか政権なのか曖昧です。前者はあり得ないでしょう。閣議などで自分から「自衛隊廃止」を提案しなければいいだけの話です。後者でも、わざわざ自分からそれを言い出す必要はない。形式的には、ですが、政権発足後、話し合いで「やっぱり違憲」との「立場」を政権としてとっても構わないでしょう。

「自衛隊を活用」についてはもっと問題があります。政権として、合憲でも活用しない、つまり侵略に軍事対応を取らないという選択もあり得るわけです。

1994年の20回党大会の決議[注]は、安保条約を廃棄した独立・中立の日本の安全保障、と言う前提ながら、つぎのようにあります。
「・・・急迫不正の主権侵害にたいしては、警察力や自主的自警組織など憲法九条と矛盾しない自衛措置をとることが基本である。憲法九条にしるされたあらゆる戦力の放棄は、綱領が明記しているようにわが党がめざす社会主義・共産主義の理想と合致したものである。」
(これが、理由不明のまま、2000年の大会で変えられてしまったわけです。)
安保条約下では、なおさら「自衛隊活用」などもってのほかではないでしょうか。

なお、用語法として「自衛隊を"活用"」という言い方にも大変問題があります。実際に何を意味するかを隠蔽する表現手法そのもので、武器を「防衛装備」と言い換えるのと同じです。明確に「自衛隊で応戦する」と言うべきであって、他に一体どんな意味があると言うのでしょうか?それとも隊員にスコップを持たせるのとでも?
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[注] なぜか20会大会の決議が共産党のHPにありません。21回大会の決議の中に上の文章が引用されています。
https://www.jcp.or.jp/jcp/21taikai/21-ketugi/21-reso-2.html
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1401577.gif23/10/18追記:そもそもこの転換は、テレビ討論で当時の不破委員長が、「攻められたらどうするのか」にすぐに反論出来なかったことがきっかけという話を聞いた記憶があります。つまり、その問いに対する明確な答えが必要ということです。当ブログで繰り返し議論してはいますが、最近の2件にリンクします。
「防衛力としての、暴政の抑止力としての市民的抵抗」全文転載、2023-09-14
ジーン・シャープの「市民力による防衛」3章から、2023-10-14
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コメント 1

宗純

>安保条約下では、「自衛隊活用」などもってのほか<
ですが、もっと正しく表現すれば朝鮮戦争が今も継続下での自衛隊の活用で、
自衛隊幕僚学校教官だった伊勢崎賢治が何度も強調している事実ですが、欧州のNATO諸国と日本とは根本的に違っていて「横田空域」などヨーロッパの常識なら論外。非占領国と言うか今も日本は敗戦国そのもの
しかも一番の問題は横田基地の米兵は国連軍だということですよ。極東では欧州とは大きく違い朝鮮戦争が終わっていないのですから恐ろしい。
今の志位和夫の勘違いお馬鹿政策ですが単なるポピュリズム。極限まで右傾化した日本の世論に迎合しているだけで、それ以上でもそれ以下でもない。
今の日本が世紀のトリックスター小泉純一郎訪朝以来の北朝鮮バッシングで病的に極限まで右傾化していますが、そもそも40年前の日本人十数人拉致云々など馬鹿馬鹿しくて話にもなりません。38度線で100万の軍隊が対峙する一触即発の危険な朝鮮戦争が、今の様に煽りに煽っていれば、何かの偶発的事件で再開すれば最低でも数十万人以上が犠牲になる。
戦争終結はもはや待ったなし。
全ての根源が、今も朝鮮戦争が終わっていない事実に尽きるのですが、何故かこの事実を日本人有識者は考えたくないのです。
by 宗純 (2022-05-30 13:34) 

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