SSブログ

米軍や業者ではなく宮城秋乃さんを捜査する沖縄県警 [社会]

米軍や業者ではなく宮城秋乃さんを捜査する県警、そのような県警の異常な行動を放置する公安委員会と知事の責任は重大です。

アキノ隊員*こと、宮城秋乃さんが家宅捜索を受けたというニュースはSNSなどで知っていましたが、その詳しい実情を、報道ではなく松尾貴史氏のコラム「ちょっと違和感」で知りました。
https://mainichi.jp/articles/20210613/ddv/010/070/002000c
そのコラムの、事件の説明の部分を短く引用します。
宮城さんは、米軍の軍事物資を見つけるたび、警察に通報してきた。しかし、警察は何も動こうとはしなかった。しかたなく、彼女は回収した物資を本来の「持ち主」に届けるべく、東村高江の北部訓練場メインゲートまで運んだ。本来ならば、米軍からも日本政府からも褒められ、感謝されるべき行為だろう。
ここで沖縄県警はどうしたか。地元紙などによると、何と、宮城さんの自宅を家宅捜索したのだ。名目は「威力業務妨害」の疑いだという。彼女がどんな「威力」を発揮したのか。米軍基地との境界線の内側に物を置いたので「通行妨害」をしたということになっている。
mainichi210613akino-taiin.jpgこんな重要な事件の「報道」をコラムニストに任せるとは何事か、記者は何をしているのかと思いましたが、本紙の方をめくると(このコラムは別刷りの「日曜版」に掲載)、まさにその遅すぎる「報道」が載っていました。

米軍廃棄物「抗議」で捜査 沖縄県警 基地前に置いた研究者 威力業務妨害容疑
https://mainichi.jp/articles/20210613/ddp/041/010/009000c

違法な物品を市民が警察に通報する、という行動で思い出したのが、アンジー・ゼルターの「倫理的万引き」アクションです(もちろん宮城秋乃さんの行動は決して見かけ上も「万引き」などではなく、純然たる清掃活動)。

やや話が飛躍しますが、その、アンジーたちの「倫理的万引き」は、新刊書"Activism for Life"の3章に詳しく書いてあります。その部分をブログに紹介しました。短く説明すると ・・・

1991年、マレーシアのサラワクで森林乱伐防止活動で逮捕、保釈を認められた後、本国イギリスに戻ると、この「違法に伐採され輸入された」木材を使った商品に対する「倫理的万引き」、つまり商店から品物を取って警察にどどける活動を開始します。CRISPO (the Citizens' Recovery of Indigenous Peoples' Stolen Property Organisation)と称します。この活動は大きな反響を呼び、木材輸入業者のためのセミナーや、1995年には「マホガニー円卓会議」が開催されたとのこと。

実は伐採された木材の多くが日本の建設業に行っており、むしろ最大の当事者は日本だったかも知れません。サラワクの原生林は11%以下しか残っていないとのこと。
(詳しくは次をどうぞ)
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2021-05-31#chap3

さらにもう一つこの件で重要なのは、沖縄県警を「管理」すべき県公安委員会と、その委員会を「所轄」する知事n責任の問題です。その権限関係については、次のダイアグラムをご覧ください。
police.gif
(説明や関連リンクは次をどうぞ。
 https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2015-01-18-1

* アキノ隊員のツイッター https://twitter.com/TaiinAKN64akino.jpg
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント