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「アナと雪の女王2」,骨太なファンタジー [メディア・出版・アート]

1401577.gif字幕版について追記
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ヒット中のディズニー映画,「アナと雪の女王2」を見ました.原題はFROZEN II.たたかう少女たちの物語です.前作も見ていて,内容はうろ覚えなのですが,社会性の側面はさほどなかったように思います.今作は社会性に富む寓意がいくつも込められていて,とても骨太な作品です.戦争と平和,ダムと自然破壊,歴史認識と和解,などなど,他にも色々読み取る人もいるでしょう.非社会的な暗喩も.
もちろん映像の素晴らしさは言うまでもありません.特に,水の精としての透明な馬のイメージ(画像の上の部分.映画のパンフレットから)は素晴らしい.(追記あり)
elza2.jpg
19日朝追記:テレビのクイズ番組で,ディスニー映画のエンドロールの最後に制作期間中に産まれたスタッフの子供のリストが出ると聞いていたので,最後まで席を立たないで待っていたら,確かに"production babies" として20名ほどの名前が出ました.
吹き替えの声優に久留米にゆかりの人が2名.イドゥナ王妃役の吉田羊さんは久留米出身,アナ役の神田沙也加さんは久留米出身の松田聖子の長女.

1401577.gif12/29追記:わざわざ字幕版まで見に行きました。福岡県でこれを上映しているのは博多駅の「T・ジョイ博多」と「ユナイテッド・シネマなかま16」の2館だけ、しかも私が行った前者では1日1回だけ。それもあってか、満席でした。遅く来た人は入れなかったかも知れません。

2回見ると物語の内容・展開がより良くわかりました。ミュージカル仕立ての主人公たちの歌もよく耳に入ってきました。やはり、英語の歌詞を前提としたメロディーだからかも知れません。

上に物語の寓意について書きましたが、やはり大きなテーマは過去(歴史)の認識・理解なしには平和は得られない、ということだと思います。まさに現代社会、諸国家の課題そのものです。すぐ思いつくのは、この映画を作った国のこと。これまでの侵略戦争の認識・反省の必要性について考えることもできるでしょうし、日本については、アジア・太平洋戦争での中国や朝鮮などへの加害の認識を指している、と受け取ることもできるでしょう。しかしこの映画をこのように受け取る人はどのくらいいるでしょうか?

満員の観客は、すぐに席を立った数名をのぞいて、長い長いエンドロールが完全に終わって明るくなるまで全員が席を立ちませんでした。そのエンドロールの最後の"production babies"、人数を数えてみました。33人でした。出てくるスタッフ名前のリストの長大さからも、大組織で一つの創造的な仕事を仕上げるという能力の凄さを感じました。
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ほぼ同じ内容を映画感想・レビューサイトにも投稿しました。1/1投稿、ペンネーム yamamoto ryohei です。
https://movie.jorudan.co.jp/cinema/37531/review/
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