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トリチウム汚染水放出は「風評被害」問題ではない [仕事とその周辺]

福島第1原発の放射性物質トリチウムを含むALPS処理水(以下、汚染水)について、昨日来(4月9日)、政府が海洋放出の方針を決めたと報道されている。大手メディアは海洋放出が起こしうる被害について「風評被害」だけをあげつらい、あたかも人への実際の健康影響は「ない」と暗示することに躍起である。

経産省の2020年2月10日付けの報告書[1]によると、汚染水の量は、2019年10月31日時点で約117万m3、それに含まれるトリチウムの量は約856兆ベクレル(Bq)である。トリチウムは雨にも含まれることを強調して、大したことはないという「印象操作」をする向きもあるが、この量は1年間に日本に降る雨に含まれるトリチウム量の3.9倍という膨大な量である。

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