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野党統一候補と共産党を応援 [社会]

遅ればせながら、参院選に対する当ブログの支持先、旗幟鮮明にしておきます。共産党と野党統一候補を応援します。

複数区の共産党候補と1人区の野党統一候補  画像クリックで候補者一覧へ
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比例代表の共産党候補  画像クリックで候補者一覧へ
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「共産党はどうも・・」という方には、れいわ新選組を推薦します。
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有権者は、260年前の久留米藩の百姓のように「こんままじゃすまん」結果を出して欲しい [社会]

1401577.gif2020/9/19追記:関連記事 いきいきサロン(で郷土の歴史を学ぶ)
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このブログですでに2度取り上げたが(その1その2)、帚木蓬生の「天に星 地に花」、読み終えた。このような文学こそ必要だ、欲しい、と思っていた私の望みに120パーセント(新しい用語法では1,000パーセント?)応えるものだった。「プロレタリア文学」と言う言葉があるが、「プロレタリア」を庶民、貧乏人と読み替えれば、日本の18世紀に取材した21世紀のプロレタリア文学とでも呼びたいところだ。

久留米藩の人頭税創設に反対して農民が起こした一揆がテーマだが、あたかもヒット中の映画「新聞記者」のように、現在の安倍政権の暴政のアレゴリーとして読むことも可能な作品になっている。殿様の、和算(数学)や猿楽(音楽?)という自分の趣味のための江戸での散財、そして権威誇示のための大規模な大名行列による浪費、これは安倍晋三氏の改憲への異常な執念と海外への大金バラマキ、派手な外交イベントを連想させる。
このような浪費で台所が苦しくなり、殿様は「人別銀」という人頭税の創設を企むが、当然ながら激しい農民の抵抗に遭う。

「人別銀」の話が領民の間にも広まったころの、物語の主人公とその知り合いの神官 自分の実家の使用人との会話を引用する(ハードカバー436ページ、最後の画像)。
「干潟村の庄屋殿はどげん言われとるか」
庄十郎が訊く。若い頃から一本筋の通った考え方をする庄屋だった。その庄屋の考えは、ぜひ知っておきたかった。
「前代未聞のこつじゃけ、ここで認めたら、後世に悔いば残すち言われとるそうです。認めれば、子孫から、阿保な先祖とずっと軽蔑さるる。命ばかけてでも、撤回させるしかなか。そげん言うて、各村の庄屋を諭しとられるようです。もちろん、庄屋の中には、お上の達示じゃけ仕方なかち思うておられる方もいます」
「百姓たちはどげんか。去年は、新しか銀札も出されとるじゃろ」
「銀札のこつは、あんまり分かりまっせん。ばってん、人別銀については、どの百姓も反対です。こんままじゃすまんでっしょ」
(方言メモ:ち=と(助詞)、こつ=こと、ばってん=でも・but)

「人別銀」は「消費税」に読み替えてもいいだろう。なぜなら課税対象から食料品など生活必需品が除外されていないため、子供から大人まで全員が納めることになるからだ。それを、またその値上げを「認めれば、子孫から、阿保な先祖とずっと軽蔑さるる。命ばかけてでも、撤回させるしかなか」という干潟村の庄屋(もちろん作家による架空の人物)の気概は見習うべきだろう。
今度の参院選の争点の一つは消費税増税だが、有権者は、265年前の久留米藩の百姓のように、「こんままじゃすまん」結果を出して欲しいものだ。

該当部分の本のイメージを続けます。

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