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マスク/PCR検査か抗原検査か/換気状況の確認 [社会]

(日経サイエンスの後遺症についての特集記事の紹介を末尾に追記
空気感染(エアロゾル感染)対策には、マスクと合わせて換気が重要ですが、これから冬に向かって条件が悪化します。また、人が集まる状況が増えるのも冬、年末年始です。そこで事前のPCR検査が重要になります。これらの問題についての情報をまとめてみました。
本来、以下のような情報は、テレビや新聞などのメディアが繰り返し伝えるべきものですが、全くと言っていいほどなされていません。あたかも、放射能の危険を正確に伝えないのとそっくりです。

マスクの種類(性能)と感染防御能力の関係をわかりやすい図にしたもの
effect-of-mask.jpeg
これは次のツイートからの引用
https://twitter.com/diafeliz_latin/status/1584751002900918272
これは、Eric Feigl-Ding博士のツイートの翻訳とのことで、そのオリジナルはこちら
https://twitter.com/DrEricDing/status/1575440668360572930

KF94やFFP2といった、品質が保証されたマスクを店頭で見つけることは、少なくとも地方都市では難しいようです。最近FFP2マスクを通販で購入、やはり中国製。

不織布マスクは静電気も利用して微粒子を捉えることを、以前の記事に書きました。「ウイルスはマスクの目よりもずっと小さいのでブロックできない」は間違いです。

換気については、外出先で個人でできる対策としては、CO2濃度計を持ち歩いて、換気の悪いところには近づかないようにすることでしょう(まるでSFの世界が現実になったかのよう)。たくさんの種類の濃度計が売られていますが、福岡市では店頭でほとんど見つからず(店員も知らない)、通販に頼るしかありませんでした。購入したのは「モバイルCO2マネージャー」、中国製。国産も多数あるようですが、割高のようです。

CO2monitor.jpg久留米市内のパスタ店、換気はまずまずのよう。

denshanai.jpg




電車の中を計測した情報が多数Twitterに上げられていますが、警戒すべき状況が多いようです。左はその一例。
https://twitter.com/Tomynyo/status/1585048307323523074

多人数の会食などでは事前のPCR検査が必須。これが常識になれば相当感染拡大は抑えられるでしょう。次の図は、陽性者の感染能力の時間変化を表したもの。抗原検査では感染可能期間の半分で見逃してしまうことが分かります。(1401577.gif1,000倍の感度の差を認めた国立感染研の文書
COVID-19symptom2020.jpeg
kenshu-c.jpg筆者の経験ですが、「研修」と称する地域の団体小旅行、数年ぶりに実施することになり、参加しました。案内状に「PCR検査(無料)陰性」とあることにご注目を。「・・の参加協力を」と、やや曖昧な表現で、義務付けでもないとは言え、このような行事案内に「PCR検査」の文字が入ったのは、全くもって遅ればせとは言え、進歩だと思います。(「抗原検査」でないことも重要)
校区で全自動PCR検査装置(学校での導入例)を1台持つようコミセン(コミュニティー・センター)の人に言いましたが、簡単ではないでしょう。
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nikkei-science202211cover.jpg追記:後遺症についての「日経サイエンス」11月号の記事について

後遺症についてよくまとめられています。メインの、同誌編集部・出村政彬記者の「どこまで進んだ? 実態解明 原因と治療のヒント」を読むと、本当に容易ならざるウイルスだと言うことがわかります。オランダのブローニンゲン大学、米国・会計検査院、ロンドン大学キングスカレッジなどの研究結果・データが示され、感染者のおよそ20人に1人が後遺症を患うという、驚くべき高率の数字が示されます。国内では岡山大学や佐賀大学の教授への取材も。

公共図書館で閲覧できるはずなので、ご一読をお勧めします。
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