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現代の「竹槍」でコロナを迎え撃つ--コロナ分科会尾身会長 [社会]

#自民党に殺される
コロナ第一波の時は毎日気が気ではなく、その問題で数日おきにブログを更新していたが(第一波最後の記事は多分これ)、流石に日本も経験を積み、政府の対応も少しはマシになったかも知れないと思っていた。しかし、第一波であれほど問題になったPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査の異常な少なさが依然として続いているのを知って驚いた。次の右のグラフ(厚労省ウェブサイト、11/15現在)。
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html
infected-test.jpg

人口あたり検査数で世界と比較すると一目瞭然。11/13現在。横軸が100万人あたりの感染者数、縦軸が同じく検査数。Our World In Data (オックスフォード大学の研究者による)
https://ourworldindata.org/coronavirus-testing
covid-19-daily-tests-vs-daily-new-confirmed-cases-per-million1200w.jpg
日本の検査数はヨーロッパより一桁以上少なく、デンマークと比べると100分の1だ。アジアでは台湾は少ないが、そもそも台湾ではコロナを抑え込んでいる。ニュージーランドも感染者を人口比で日本の10分の1以下に抑え込んでいるが、検査数は逆に一桁上だ。

にも関わらず、最近はテレビでも検査数の少なさを指摘する声があまり聞かれない。一体どういうことだろうか。そもそも政府が問題にしていない。それどころか未だに専門家会議の中に消極論があるらしい。アメリカでマスク着用が政治的対立のネタになったように、まるでPCR検査への態度がイデオロギー闘争のネタにでもなったかのようだ。政府の間違いをあからさまにするなという圧力でもあるのだろうか?

次のぼうごなすこ氏の漫画「令和の歴史教科書」は分かりやすい。いや、むしろ恐怖を感じる。尾身会長の「指導」はまさに現代の「竹槍」だ。これが日本の伝統なのかと情けなくなる。これではまたロックダウンは避けられず、経済はさらに打撃を受ける。もちろん重症者、死者、後遺症も増える。
https://twitter.com/nasukoB/status/1327945062852956161
nasukoE.jpg
(漫画の両端が切れないように加工しています。)

幸い第一波の時にはなかった民間の検査が今はかなり安く受けられるようになった。一つの会社に「プール方式でも良いか」と問い合わせたところ、「自己責任でどうぞ」とのこと。しかも感度はほとんど変わらないとのことだ(下にQ&A)。例えば家族4人で正月帰省する前に、4人の唾液を等量混ぜて検査に出せば、一人当たり4千円にもならない。迎える側も同じことをすれば、ソーシャル・ディスタンスなしの「濃厚接触」が可能だ。
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検査会社とのやりとり
【 質問 】 「プール方式」というのがありますが、こちらで勝手に2〜3人の唾液を混ぜて送ってもいいのでしょうか?
公式のお返事は「不可」だと思いますが、精度については利用者の自己責任で、ということでもダメでしょうか。
また、もしこのようなサンプルを送った場合、検査精度がどの程度落ちるか、データをお持ちでしたらお知らせ頂ければありがたいです。
【 回答 】 お問い合わせの件について、弊社から「プール方式」を推奨することはできませんが、お客様の自己責任ということでございましたら、2〜3人の唾液を混ぜた検体を受付・検査すること自体は可能でございます。
※弊社では1検体としてカウントいたしますので、検査結果報告書や検査結果証明書を3名分発行することはできかねます。

また、検査精度につきましては、唾液が2〜3名分のため2〜3倍希釈された状態でになりますが、PCR検査ですので精度が落ちるということはないかと思われます。
※データについては弊社では管理しておりません。

なお、検体ご採取される際、検査人はカップに同じ量の唾液を採取し、よくかき混ぜてから採取容器に移してください。
採取された検体量がそれぞれ異なる場合は、検査結果に影響がでる可能性がございます。
11/17追記: 別の会社に同じ問い合わせをしたところ、「ご希望の検体採取方法は引き受けしかねる」との返事でした。
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鈴木前医務技監が、

医師が必要と判断した人のPCR検査もできず鈴木前医務技監「頭を下げるしかない」
会員限定有料記事 毎日新聞2020年10月24日

先進国で世界第三位の経済大国の日本が150番台で低迷している原因とは、それは我が日本国の国策だからですよ。官僚トップの事務次官ポストである厚生労働省の医系技官トップが毎日新聞紙面で語っています
by 鈴木前医務技監が、 (2020-11-17 08:38) 

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