「放置違反金納付命令書」に対して異議申し立て

「モジモジ先生の報告—日本の警察はこんなもんでしょう」という１月末の記事で，その末尾に私が駐車違反を問われた件を書きました．その続きです．応援のクリック歓迎

「弁明書」を出すなら出せ，と書いてあったので，書面で出しましたが，それに対する応答は電話でした．「書面には書面で答えるべきだ」と言いましたが，相手は応じないし，また，出した文章の内容も「弁明」というより「抗弁」だったので，次の手続きに移ることにしました．警察から３月６日付けで，下のような「納付命令書」が来て，それに「異議申し立て」が出来るとあったので，さらにその下に掲示したような文章を作って送りました．内容はほとんど「弁明書」と同じです．

法律用語に強ければ，それらの語彙を駆使してもっと強力な文章を書けたかもしれませんが・・・・・．

ご覧のように，「弁明書」に対する「返事」が上部に赤のインクのゴム印でなされています．決まり文句のゴム印では文書回答とは言えません．


次がこれに対する「異議申し立て」です．

異議申し立て書
福岡県公安委員会御中

　　　　　　　　豊島耕一
　　　　　　　　住所：xxx-xxxx XXXXX
　　　　　　　　職場電話/ファクス xxxx-xx-xxxx
　　　　　　　　携帯: xxx-xxxx-xxxx

貴殿から本年３月１５日付けで送られた放置違反金納付命令書（福岡公安指令（駐対）第13801号，命令の件名番号 第xx-xxx-xxxxxx-xxxxxx）に応えて，以下のように異議を申し立てます．

１月１５日付けで送られた通知書によりますと，平成24年12月28日午後1時21分，久留米市日吉町にて，車両番号久留米xxx X xxxxが放置車両と認められたとのことです．確かにこの車両は私のものであり，この時刻にこの場所に駐車したのは事実です．しかし短時間（４分）であり，路肩に整然と駐車しており，交通に支障を与えるようなものではありません．従来から郵便局に短時間の用件をすませるために同様の駐車を行っていましたし，同様の駐車は一般にも行われていました．しかしこれまで数年にわたって取り締まりに遭遇したことはありませんでした．

今回の取り締まりは，実際に交通に障害を与えないにもかかわらず形式違反のみを理由にしたものと言わざるを得ず，妥当な警察権の行使とは認められません．むしろ，正常な市民の日常業務を妨げるものであり，さらに言えば反則金稼ぎ目的かと疑わざるを得ません．警察の資源の有効利用という点でも問題であり，重要な犯罪捜査などに振り向けるべき警察力の浪費でありましょう．速度違反の場合，毎時５キロ程度の速度超過は自動車の速度計の誤差より大きいと思われるにもかかわらず，取り締まられていないと思います．これと比較しても著しくバランスを欠いていると思われます．

このような取り締まりのあり方は市民の警察への信頼を失わせるものであり，ただちに是正されるよう求めます．今回の事例についても，納付命令の撤回を求めます．
以上

２０１３年３月２５日
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これを受け取った警察官から電話があり，論点の確認をしていました．そのとき，市の中心部での過剰な取り締まりのため車が逃げ，郊外のショッピングモールに行ってしまっている，旧市街空洞化の責任の一端は警察にもある，と付け加えました．

コメント 2

この件、最終的な結末はどうなったのでしょうか？
by チータ (2015-06-14 15:50) 

お尋ねありがとうございます．この異議申し立てに対する当局の反応が文書*でありましたが，反論するでもなく，単に型通りの決まり文句を繰り返しただけのものでした．それで，主観的ながら「勝った」と判断し，終了することにしました．つまり金銭的には「敗北」です．ほかに優先度の高いことが多くて，諦めたということです．
（*この書類を探しましたが，どこにしまったか分からなくなりました．見つかったらアップロードします．）
by yamamoto (2015-06-14 23:03)