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マイケル・ムーアの「キャピタリズム」 [メディア・出版・アート]

連休はマイケル・ムーアの「キャピタリズム」を見た.「ボウリング・フォー・コロンバイン」以来ずっと彼の作品を見てきたが,相変わらずムーア節は快調だ.本人が「娯楽性を重視」と言っているとおり,単なる「ドキュメンタリー映画」の範疇には収まらない.「ドキュテインメント」と呼ぶべきものかも知れない.そしてムーア監督は「ドキュメンタテイナー」とでも・・・.
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今度の作品は,タイトルのとおり資本主義そのものをターゲットにしている.そしてその中心に据えられているのは一昨年の「リーマン・ショック」で暴かれたウオール街の連中による収奪の構造だ.

cap041t.jpg国会議員も何人か登場する.大統領選に立候補したクシニッチはほんの一瞬だったが,マーシー・カプター(Marcy Kaptur)という女性の下院議員(→ウェブサイト)は何度か出る.この人は全く知らなかったのだが,彼女の鋭い,勇気ある発言には感心した.外見は,そこらへんのスーパーで買い物でもしていそうな,ふつうのおばさんという感じだ.

ネット上に,このカプター議員とムーア監督がプレミアショーと思われる集会で顔を合わせ,やりとりをしている動画を見つけた.
http://vodpod.com/watch/2235162-video-michael-moore-and-rep-marcy-kaptur-discuss-his-new-movie-capitalism-a-love-story

mooreandkaptur413t.jpgフロアにいたカプター議員を,監督が「制作側の立場で出演したベストの女優,今年度のオスカー候補」として紹介し,登壇させている.そして二人の軽快なやりとりと続くが,残念ながら私の耳ではユーモアやジョークの部分がほとんど理解出来ない.

映画のエンドロールの音楽は,旧左翼にとっては「昔懐かし」の,あの「インターナショナル」,それが軽快なジャズのアレンジで流れる.これは意外と流行るかも,と思う.

この映画の大事な要素はもちろん「エンタテインメント性」だけではない.解雇された工場労働者の職場占拠の闘いが勝利に終わるエピソードに象徴されるように,ふつうの人々に,労働者に,限りないエンパワーメントを与えるものだ.
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