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転載:「ある非常勤講師の場合」 [社会]

二つ前の記事の末尾で予告しましたが,物理学会誌の最新号に掲載された,大学の非正規教員の状態についての文章を転載します.元信州大学教授の勝木渥氏による「ある非常勤講師の場合」という文章です.恐ろしい悪条件のもとで大学教育を支える人の生々しい実態が明らかにされています.
最新号掲載のものなので,通常は掲載一ヶ月後からしか転載の許可が出ないのですが,著者のプッシュもあり異例の早期転載を認めてもらいました.

     ある非常勤講師の場合

          勝木 渥 <「科学と人間」研究庵 >
    日本物理学会誌2008年6月号,p.461-464掲載.
           →PDFファイル
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通りがかりのサラリーマン

ちょっと酷な言い方になりますが、物性研は本人の希望で所属している訳ですから、朝7時台に自宅を出、ほぼ21時前に帰着し、土日は休みで、さらに年3ヶ月も休み、で年収450万円とすると、決してものすごくひどい勤務といは言えない気がします。むしろ恵まれている? もちろん、PHDを持っているのにという気持ち、年収が低い事は分かるのですが。普通のサラリーマンでもっとひどい勤務条件の人も多々いると思います。 

非常勤講師の問題そのものは解決すべき問題と思いますので、不安定な身分の改善や、常勤が責任を持って教育すべき事をコストダウンで非常勤講師にさせている事は改善すべきと言う点は賛成です。その為に一般の人にアピールするには多少論旨を変えた方が良さそうに思います。

 

by 通りがかりのサラリーマン (2008-06-27 00:03) 

yamamoto

おっしゃるように,大学社会の中での「格差」問題なので,一般の方には理解しにくいかと思います.大学関係者の中で解決すべき問題です.
ただ,大学の授業の場合一コマは90分で高校などの約2倍なので,例えばこの方の火曜の日程では4コマ連続で,高校の8コマ連続に相当します.また大学の授業,特に講義では準備に結構時間を要するものです.相当過酷な労働であることは想像していただけるかと思います.
by yamamoto (2008-06-27 00:24) 

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