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九条のための軍事学 -- 2冊の本の紹介 [反核・平和]

林信吾の「反戦軍事学」と,田岡俊次の「北朝鮮・中国はどれだけ恐いか」という2冊の本を読んだ.林氏は軍事問題に強い作家・ジャーナリスト,田岡氏は「アエラ」の副編集長を務めた人で,軍事ジャーナリストの肩書きを持つ.どちらの本も,九条や平和の問題を考える上で重要で基本的な知識,情報を与えてくれる.
応援のクリック歓迎 (1日1回まで) 「反戦軍事学」の冒頭はいきなり近未来小説で始まる.九条が改憲され,軍隊が公然と活動する日本が描かれている.これが非常にリアル,現実感がある.徴兵制などは取られていない.「格差」がいよいよ固定化され,「下」の若者は軍に志願するしかその社会でチャンスをつかむ道がない.アメリカと同じ.著者によれば,徴兵制というのは「時代遅れのシロモノ」だそうだ.なるほどと思う.戦争待望論で有名になった人は,戦争は万人を平等にするなどと言っていたが,それが全くの絵空事だと分かる.こんなことは,ずっと戦争を続けているアメリカで平等など実現していないことからも明白だったはずだが・・・.

ちょっと横道にそれたが,著者のこの本に込めた狙いは,本の中でも繰り返されているが「戦争は厭だと思う人ほど,正しい軍事知識を身につけてもらいたい」ということだ.なるほどと思う.軍事の世界も他の業界と同様複雑で,それなりの専門的な勉強をしないと実態を理解できない.ところが大学も含め学校教育では全くといっていいほど教わらない.これでは日々流される軍事に係わるニュースにも「リテラシー」を持てないのだ.(追記予定)

田岡俊次氏の本についても追記します.
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