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ふと思ったこと:身の回りのデジタル・デバイド [社会]

 私も含め,ブロガーやこの記事を読んでいただける人の多くは,いわゆる「デジタル・デバイド」のこちら側にいて,言論の自由や情報入手の自由という幸せをエンジョイしている.しかしこのような人々は全体からすれば少数だろう.もちろん南北問題という意味でのデジタル・デバイドは最大の問題だろう.しかし国内でも,忙しさからネットにアクセスする余裕のない人や(でもテレビを見る暇はあるようだが),失業など金銭的な理由でできない人が多数いるだろうから,身近な問題でもあるはずだ.

 「言論の自由」を社会権として解釈すると,その手段が平等に与えられてこそその権利が保障されているということになる.そして,この権利を最も必要としているのは,社会的に弱い立場にある人たちだ.

 かつてフランスの失業者たちが,抗議の表現としてエコール・ノルマルを占拠し,そこに社会学の重鎮ピエール・ブルデュー(故人)が駆けつけて応援演説をしたということがあった.日本では東大法学部を占拠することに相当するだろうが,残念ながらこの国ではこれは「過激」とされて好まれないだろう.それならば,その代わりの表現手段は十分に与えられるべきだろう.

 そこで一つ提案だが,失業者や経済的困窮者,ホームレスなどの人たちのために,ブログも含めてITへのアクセス手段を自治体などが提供することを考えてはどうだろうか.貧乏だが時間貧乏ではないという人たちが,たくさんブロガーになるのではないだろうか.そしてわがブロガー同盟の仲間も増える・・・.


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