SSブログ

中・台・米の軍事緊張、日本との関係についての基礎知識 [社会]

aso220831.jpg中国と台湾との緊張に絡んで、2日に報道された自民党・麻生副総裁の「日本国内で戦争が起きる可能性」発言に突出して表れたように、戦争の危機を煽るムードが高まっています(写真はその記事-評論家ではない、政治権力者のこのような危険な発言を「あたりまえ」のように報じる朝日もひどいものですが)。また、南西諸島に自衛隊のミサイル基地が次々と新設されているのに、県知事選の中で「オール沖縄」も、これに公然と反対を掲げられないほど、この自衛隊軍拡を容認するムードも世論にあるようです。

しかし、もし中台関係をめぐって戦争になれば、そしてそれにアメリカが介入すれば、この沖縄県の島々は日本国土の中で真っ先に戦場にされるでしょう。

m-asai.jpgこのような情勢下で、日本と中国の関係についての、いわば「基礎知識」を提供し、それに基づいた理性的な議論を誘う貴重な論説に出会いました。「思想運動」という月刊の新聞に依頼原稿*を書いた縁で毎号送ってもらっているその新聞の最新号付録に掲載された、元外交官で国際政治学者の浅井基文氏(写真は機関紙連合通信社)の「中国との友好関係阻む日本の執拗低音ー国交回復五〇周年、日中関係の未来を探る」という論説(講演要旨ーでも長い)です。日中関係を考える基本となる法的なバックグラウンドが詳しく説明してあり、歴史認識の問題も解明しています。
shisoundogogai220901.jpg
この、今まさに貴重な文章を何とか広く共有できないかと、同紙編集部に問い合わせたところ、間もなくウェブで公開するとの情報、心待ちにしていたところ、2日ほど前から公開されています。次のリンクです。是非お読み下さい。
中国との友好関係阻む日本の執拗低音ー国交回復五〇周年、日中関係の未来を探る

中国をめぐっては、ウイグル族弾圧問題をめぐっての国連の報告のニュースが1日に流れたばかりですし、また少し前には、香港をめぐっての「一国二制度」の約束を破っての民主主義抑圧など、人権状況は評判がよくありません。(もちろん我が国も、よその国のことをとやかく言える状況でもありませんが。)しかしこの問題と、戦争と平和の問題は明確に分けて考える必要があります。
* 7月4日にブログに転載
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント