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イノシシ捕獲作戦 [身辺雑記]

すでにフェイスブックに書いた、1週間ほど前の話です。(FBは登録してない人には見られないようですし、登録者はネット人口の半分ほどのようです。そこでブログに再録。)

資源ゴミ集積所に行ったら、分別指導員の人と、ゴミを出しに来た老婦人から、イノシシがいるから見なさい、と言われる。

「どこに?」というと、足元の、小さな川の橋の下を見なさいと指を差す。覗き込むと、小さな、猫ぐらいの大きさの子供のイノシシ4匹が、浅い流れの中で、「どうしようか」と途方に暮れている様子。
「助けるの?」と聞くと、老婦人「殺すのよ!」と、真逆の返事に、一時は唖然とする。

私が自治会長だから、なんとかしろと言う。彼女は農業をやっているので、日頃、イノシシの害には悩まされている。その彼女からすれば当然の話だ。しかし、イノシシに恨みもない私には、しかもいたいけな子供イノシシとあっては、とてもそんなことはできるものではない。指導員の男性も「そんな・・・殺生はできん」と言う。

自宅にとって返して、市役所に「何とかして欲しい」と電話すると、応対の若い男性職員からは、「可哀想!」と、意外な反応が返って来た。それでも、職務に忠実に、「捕獲員」に連絡してくれた。

現場に戻ると、イノシシ兄弟(姉妹?)4匹は、川に開いている溜池からの放水トンネルに逃げ込んでいた。そこから出てくる濁りの模様でバレバレだ。しばらくして到着した捕獲員に現場を任せて、私は帰宅。

1時間以上たって、捕獲員の人が玄関チャイムを鳴らし、一頭だけ捕まえたが、他は逃げたようだ、と報告。私は、自分自身の手は汚さなかったけれど、結局はこの1匹の殺害に協力してしまった。
wildboarbarrier.jpg
農業者とイノシシとの闘いは古今東西、どこも同じだ。たとえ子供イノシシでも容赦はされないのか。この闘いはシューベルトの歌曲にも出てくる。

「美しい水車小屋の娘」 第14曲 「猟師」から
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2018-09-27

猟師よ森から出るな
水車小屋に近づくな
魚が木に登るよう
リスが池で何をする
なあ傲慢な猟師よ
水車とぼくにかまうな
友よ 愛しい娘を
苦しめるものを狙え
夜ごと森から出てきて
彼女のキャベツ畑を
踏み荒らして掘り返す
そのイノシシをしとめろ!

(松本隆 訳詞)

原詞
Doch besser, du bliebest im Walde dazu
Und ließest die Mühlen und Müller in Ruh.
Was taugen die Fischlein im grünen Gezweig?
Was will den das Eichhorn im bläulichen Teich?
Drum bleibe, du trotziger Jäger, im Hain,
Und laß mich mit meinen drei Rädern allein;
Und willst meinem Schätzchen dich machen beliebt,
So wisse, mein Freund, was ihr Herzchen betrübt:
Die Eber, die kommen zu Nacht aus dem Hain
Und brechen in ihren Kohlgarten ein
Und treten und wühlen herum in dem Feld:
Die Eber, die schieße, du Jägerheld!
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当ブログは10月1日からso-netから管理会社が変わり、それに伴ってブログのurlも pegasus1.blog.ss-blog.jp に変更されました。旧いurlでアクセスしても自動的にリダイレクトされるので問題ありませんが、残念なことにフェイスブックの「いいね」が全部クリアされ、すべての記事で一旦「ゼロ」になってしまいました。もともとどの記事にも大した数はついてなかったものの、中には数百というのもあったので残念。事前にわかっていれば記録しておいたでしょう。
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