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映画「マルクス・エンゲルス」を見ました [メディア・出版・アート]

多くの人に奨めたいので急いで投稿します.(1401577.gif佐賀のシエマで7/19まで)
http://www.hark3.com/marx/
ずっと前にこの映画を紹介した赤旗記事を転載していましたが,福岡でも上映していることを知り,しかも今週金曜までとのことで,またウィークデーより日曜が若い世代の観客が多いだろうということもあり,急いで見に行きました.一日一回の上映,そして客席も少ないこともあって,満席以上で,補助椅子が並べられました.

冒頭の,自然誌ドキュメンタリーかと思わせるような美しい森の風景から始まりますが,実はそこで繰り広げられる貧しい人々への抑圧と暴力が,マルクスの思想の原点となったことが描かれます.

img873t.jpg本の黄色になったページでしか見たことのないような人物たちが生き生きとよみがえり,歴史や思想史の勉強になるだけでなく,マルクスの思想が今こそ求められていることが実感されます.

映画パンフレットの監督インタビューから一部分を紹介します.
今日の観客は,現在の政治・経済状況に当てはめて,本作を鑑賞することになるだろう.だが現代の人々は,日々の世界の政治・経済状況に無知であったり,メディアによるフェイクニュースに踊らされ,どう対応して良いのかわかっていない.若者たちは,ニュースの何が本質で,何が本質ではないか,理解できずにいるのだ.よく人々は,様々な情報をインターネットを通して入手できるというが,僕はそうではないと思う.なぜなら,日々の生活の中では,大量の情報を砲撃を浴びるように受けているだけで,その情報を自分は把握できるか,あるいはできないか決める時間さえも持っていないことが多い.ニュースに関して,その背景やそうなった経緯を追うことさえもできていないのが現状なのだ.だから本作は,映画の中の3人の若者が,今日の若者たちに指針のようなものを提供しているのだ.
映画の内容とは全く関係ありませんが,マルクス(1818-1883)と同時代のヨーロッパの音楽家には,メンデルスゾーン(1809-1847),シューマン(1810-1856),ショパン(1810-1849),リスト(1811-1886),ワグナー(1813-1883)がいます.思想史においても,音楽(ロマン派)においても,とてつもなく偉大な時代だったことが分かります.1401577.gif映画の終盤で扱われる「共産党宣言」が出版されたのが1848年,シューマンのピアノ曲『森の情景』の作曲がこれと同じ年.
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「マルクス」つながりの記事:「マルクスの墓」
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