SSブログ

最大・最悪の「偽装」とは? [メディア・出版・アート]

この数年来「偽装」というキーワードがメディアを賑わしている.今日も,新幹線で売られていた駅弁の消費期限偽装が話題に上がった.新銀行東京では,長期の無責任体制が隠蔽・偽装されてきた.ところがそれらの問題がいったん「解禁」になるや否や,テレビメディアは突然にして正義の味方となり,鬼の首を取ったようにその非を言い募る.

しかし,例えば新銀行東京のひどい経営状態をメディアが知らなかったはずはないだろう.もし知らなかったとすればメディアの名に値しない.つまり,これまでその重大な問題性を知っていながら,ほとんど報道しなかったのだ.これまた重大な「偽装」ではないのか.つまり,国民,市民に知らせるべき重大な事態が存在していたのに報道しなかったと言うことは,「そのような重大事態が存在しない」と「偽装」したことに他ならないからだ.
応援のクリック歓迎 (1日1回まで)

このような,メディアの「不作為の責任」が問われることはほとんど,いや全くない*.つい先日は,薬害エイズ問題で厚生省の元官僚の,この種の責任が断罪された.しかしメディアの「不作為」も官僚の不作為と同様,あるいはそれ以上に社会に及ぼす影響は大きい.

もちろんメディアは言論機関だから,「不作為の責任」といっても,それが権力によって取り締まられるものではないし,そのようなことは絶対に排除しなければならない.だからといって責任がないわけではもちろんなく,その責任追及は国民的世論によってなされるべきだろう.「メディアウオッチ委員会」の設立が望まれる.

------
責任どころか,そのような検証が行われることすら全くない.
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 1