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コロナ「全数把握中止」後はどうなるのか、市と県に電話してみた [社会]

(29日、厚労省の新しいパンフなどについて末尾に追記
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「全数把握中止」後はどうなるのか、久留米市と福岡県のウェブサイトをチェック、担当者への電話でリサーチして見ました。少し長いです。

「全数把握中止」(NHKによれば「全数把握の簡略化」)が26日から全国一律に実施されたらしい。しかし、何がどう変わるのか、「医療機関の負担を軽減」と言われるだけで、医療を受ける側、感染から身を守る側にとっては、よく分からない。市や県のウェブサイトを見ても要領を得ない。これからさらに一層放置されそうだ、という不安だけが残る。

NHKの9月26日の記事「新型コロナ“感染者の全数把握簡略化”きょうから全国一律開始」

このNHKのサイトでは「軽症者が重症化した場合に、速やかに医療機関で受診できる体制を整えられるかが課題」とあるが、第7波では重症化の状態を経ずに死亡したケースが多いと言われている。全くピンボケのコメントだ。感染かも、と思ったときに、すぐに検査、それも感度の悪い抗原検査ではなく、(1,000倍高感度の)PCR検査が受けられるのか、というのが大問題のはずだ。

covidportal-kurume.jpg久留米市のウェブサイトを見て、担当者に電話で尋ねてみた。まず、サイトの構成がなっていない。「感染したかも」という人が知りたい情報に辿り着くのが簡単ではない。(右の画像は久留米市の「相談窓口」のページ。これに到達するのが簡単ではない。)


「新型コロナウィルスに関する情報」というポータルの、2番目のリンクボタン「感染が気になる方への情報」をクリック、そこの中、2番目に小さく「新型コロナウイルス感染症についての相談窓口」とあり、それをクリックしてはじめて(2段階で)到達。しかし、これは当然ポータルの目立つ位置から一度に飛べるようにすべきだろう。

その「・・相談窓口」(次のURL)のページに必要な情報があるが、医者に電話しろという当たり前のこと以外では、相談窓口の電話番号があるだけで、検査に関する具体的な情報はない。
https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1070kenkou/2040hokeneisei/3005cov2019/cov_consultation_counter.html

そこで、直接市の担当者に電話してみた。保険予防課のHさんが応対された。次の2点の要望と質問をした。
1)コロナのポータルの目立つ位置に「感染を疑ったらどうするか」へのジャンプ先を置くことを要望(上に書いたこと)。
2)感染が疑われるときに、抗原検査だけではなくて、PCR検査も確実に受けられるのか、と尋ねた。

1は「貴重なご意見」との反応、2は(県のサイトには抗原検査しか書いてないが)PCR検査も受けられる、とのことだが、どの病院がPCR検査に対応かは把握していないという。

感度が両者で1,000倍違うことは[注]、その私の指摘に「はい」と応答されたので、知っておられたようだ。そこで、この感度の違いと、感度の高いPCR検査をどこで受けられるか、の二つの情報を周知徹底してほしい、と要望した。世界でもおそらく日本だけの抗原検査偏重という異常さを指摘したが、これも認識しておられたようだ。

次に福岡県のサイトについてチェックした。こちらは、ホームのわかりやすい所に入り口があるのは良い。
新型コロナウイルス感染症ポータルページから
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/covid-19-portal.html
「1.感染が疑われる方(発熱等の症状がある場合)」
にジャンプ(同じページ内で移動)
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/covid-19-portal.html#a
(ちなみにこのページに"抗原"はあるが"PCR検査"はない。前者も"定性"はあるが"定量"はない。)

そこから「発熱等の症状がある場合の相談・受診方法」にジャンプ、
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/jushin.html

目次に、ページタイトルと同じリンク名「発熱等の症状がある場合の相談・受診方法」にジャンプ(ページ内を移動)
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/jushin.html#a
ここでようやく詳細情報に辿りつける。

そのページ、目次番外の「有症状者・濃厚接触者への抗原定性検査キットの配付及び陽性者登録について」をクリック、ジャンプすると、そこに「PCR検査」の文字列がない。
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/agkit.html

そこで、やはりPCR検査は敷居が高いのかと、県のコロナ一般相談窓口に電話で問い合わせた。看護師の資格を持つ女性が応答された。

彼女は、「PCR検査にするかどうかは医師が判断」と、垣根があることを認める。また、感度が1,000倍違うことも知っている様子だ。

政治家や有力者はすぐPCR検査できるが、庶民はなかなか受けさせてもらえない。本当に異常な状態が未だに続いている。市か県かどちらの担当者か忘れたが、「無症状者のPCR検査は無料で簡単にできるのに、感染の疑いを持ったときにそれが簡単にできないというのはおかしいではないですか?」と訊くと、電話の相手も同感のようだった。
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[注]国立感染研のサイトにありますが、読むのに特に専門知識が必要ということはないものの、理系以外の人にとっては読みにくいので、ブログでわかりやすく説明しています。
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2022-04-23
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9/29追記厚労省の新しい指針でも抗原検査オンリーで、この検査では相当な確率で陽性を見逃すという肝心なことも書かれていません。また、日常生活での注意点のリーフレットでは「マスク」の言葉が全く出てきません。
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