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山城博治保釈報道,どちらが一般紙でどちらが左翼紙? [社会]

akahata170319t.gif高江ヘリパッド阻止行動で逮捕,長期勾留されていた山城博治氏が昨日ようやく保釈されました.

今朝の報道.一体どちらが一般紙でどちらが左翼紙でしょうか?
mainichi170319.jpgなんと,16行のベタ記事が「しんぶん赤旗」,写真入りが毎日です.赤旗の冷淡さに驚きます.現地や全国で山城氏を支援した共産党員や党支持者は多数いると思いますが,残念ながら代々木のオフィスにいる人たちには,抵抗権や市民的不服従ということへの理解がほとんどないようです.(1401577.gif以下7/19追記)これらの人たちに対しては,いちど辺野古や高江での座り込み・ごぼう抜き(ごぼう抜かれ)の研修を実施していただきたい.基地被害防止ボランティア研修プログラム」を提案します.(追記終わり)

社民党の機関紙「社会新報」は山城氏の長期勾留の問題を大きく取り上げていました.(下の写真)
一昨日,3/17の初公判の様子は元判事の仲宗根勇氏がフェイスブックに詳しく報告されています.
これはPeace Philosophy Centreのブログにも転載されています.
追記:山城博治氏の釈放を求める刑事法研究者の緊急声明
1401577.gifさらに下に追記あり(2017年7月)
shakaishinpo170308.jpg
1401577.gif7/12追記:このような不当な弾圧が繰り返されないよう,沖縄県公安委員会は県警を適切に「管理」すべきで,もしその職責を委員会が怠るなら(現状はまさにそれ),知事は公安委員会を「所轄」することによる権限と,委員の任免権を行使すべきです.
県警をめぐる支配・被支配と人事権の相関図
関連記事一覧:県警と県(自治体)の関係についての法律論議一覧
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2015-10-30
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コメント 4

バッジ@ネオ・トロツキスト

非暴力議会変革路線や改良政策が日常化してくると、左翼政党にも遵法至上主義や悪しき法制への拝跪が産まれるのですね。

しかし左翼運動は、マルクス以来、「ルール(=法)の下での闘い」ではなく、「ルール(=法)そのものをめぐる闘い」だったハズですw
by バッジ@ネオ・トロツキスト (2017-03-21 11:34) 

yamamoto

コメントありがとうございます.残念ながら「遵法至上主義」といえるような傾向は,共産党にとって数十年来のものかと思います.(非暴力議会変革路線という言葉はちょっと理解できませんが・・・)

今回の件では,いくつかの違った性質の問題があります.
1)記事に書いたような,抵抗権,市民的不服従への無理解の問題
2)運動の進め方の上での意見の違いが,弾圧に対する態度にまで影響したという問題

さらに,山城氏の長期勾留という事件への赤旗の報道が皆無に近いという点に関しては,
3)報道機関(を名乗るのであれば)としての機能,責務を放棄しているという問題

の3点を挙げたいと思います.

中央機関の問題とともに,党員や支持者についても問われるべき点があります.私と同じようなことに(少なくとも上記2や3の点に)気付いている人もたくさんいるはずなのに,それらが意見として中央機関に届けられている形跡がほとんどないように思われます.「立派な人たちが考えてやっているはずだから」と,おまかせの態度があるとすれば,共産党は成長できないでしょう.
「ポスト・デモクラシー」という本を紹介した私のブログ記事
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2008-05-18
で,その一節を引用しました.
  「党員や党の『熱烈な支持者が頑なに(党首脳に)忠実で
  あろうとすればするほど,党首脳はそれを当たり前と考え』,
  一般市民の考えや利益を配慮することが少なくなる.した
  がって『政党が好ましい行動をしたら返礼し,そうでなけ
  れば罰を与える.』」

このことが,特に共産党に対しては少なすぎる,「甘やかしている」と言えると思います.
by yamamoto (2017-03-23 00:35) 

yamamoto

次に寄せていただいたコメントは採用基準からわずかながら外れます.悪しからず.
by yamamoto (2017-03-30 18:17) 

バッジ@ネオ・トロツキスト

「過度の遵法主義・合法主義」について補足。

昔、反共売文屋の立花隆が、共産党には「暴力革命とプロレタリア独裁と民主集中制」の三位一体がある、と中傷していましたけれど、私は、日本共産党の今日の極度の遵法主義・合法主義は、むしろ「一国主義と議会主義と改良主義の三位一体」の帰結だと思いますね。

国際主義の放棄・等閑視に至る一国変革思想や、院外闘争を軽視するブルジョア議会主義、革命と反革命の転回の不可避の承認でもある議会制度の下での改良と漸進は、本来、過度の遵法主義的気分や作風に親和的なのだと思います。そのうち詳論します。

by バッジ@ネオ・トロツキスト (2017-04-06 17:30) 

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