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金正日はミサイル発射の愚挙・暴挙を繰り返すな [反核・平和]

やはりまずは金正日と朝鮮への「ミサイル発射反対」のメッセージを冒頭に掲げる必要があります.特に,漁船が操業する公海であり,また多くの民間航空機が飛んでいる空域でもあるのに,無警告で発射するなどと言うことは,無法行為そのものです.確率は低いかも知れませんが,多くの人命を直接危険にさらしたことは事実です.「そんなことは分かり切っているから書くまでもない」ということは決してありません.

また,政治的には,言われているように日朝ピョンヤン宣言違反と思われます.さらに,平和と安定にとって非常に重要なことは,これが日本の軍拡勢力,軍事産業にとっての理想的な応援であるということです.けさのニュースは,政府が「ミサイル防衛」システムを一部前倒しで進める方針であると伝えていました.

金正日のような独裁者にブログの記事など何の効き目もないから,世論が政治を左右する国でもないから,また,ヒステリックな北朝鮮非難キャンペーンの一環に組み込まれるから,というような考えから,今回の事件についてのあからさまな金正日政権批判を掲げず,これへの日米の反応のみを批評の対象にするとしたら,むしろ逆効果でしょう.それは,右派の人たちによる当然の北朝鮮非難の言説に,不当に高い価格を付けてしまうことになるでしょう.過去の記事「金正日も真っ青の思想統制をようやく東京新聞が報道」の末尾に書きましたように,むしろ「北」批判の言説のインフレを起こし,リベラルや左派はその言説に日米の軍国主義勢力への批判を,排外主義への警戒をパッケージするのです.これが重要だと思います.

このミサイル発射が安倍氏への応援でもあるということは多くのブロガーの指摘の通りだと思いますが,しかし安倍氏が直接,金正日に指示したわけではないでしょう.

ちなみに安倍氏も福田氏もともに核武装容認論です.安倍氏は早稲田大学での講演で「核兵器は合憲」と述べたのが有名ですし,福田氏も同じ頃同じ様な見解を示しています.たとえば森田実氏のウェブ記事をご覧下さい.
 http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C0368.HTML
このような人たちが総理大臣の有力な候補とされるような国で,六ヶ所村のプルトニウム製造プラントが着々と試運転を続けているのです.

ミサイル問題については,遅ればせながらの,後出しジャンケンのような記事になりましたが・・・.

追記:安保理決議が必要だとは思われません.イスラエルによるガザ攻撃や侵攻についての非難決議の次になら議題にしてもいいと思いますが・・・.このような不釣り合いなやり方は,むしろ戦争準備の危険なにおいを感じます.

追記2:ガザ侵攻の件は安保理で議論されていました.

追記3:驚くべきことに10日夜のニュースでは,政府が「敵地攻撃」のことまで検討しているといいます.それが堂々と報道される,「九条」を持つ国がここまで来てしまったのか,平和運動もなめられてしまったものだ,という感じです.また,よくそんなことが言えるものだ,とも.日本に敵地攻撃の権利があるのなら,北朝鮮にだってあるわけです.つまり北朝鮮をいつでも叩くことが出来る米軍基地は,北朝鮮からいつ攻撃されてもしかたがない,ということを認めなければなりません.安倍氏などはそれが分かっているのでしょうか? (最初「先制攻撃」と書きましたが,「敵地攻撃」だったようです.)


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