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当ブログは共産党を支持します [社会]

目次 Show the flag! / 公選法とインターネット / 二大政党,実はどちらも国営 / 少数政党を支持するということ

Show the flag!

 その昔,フランスのテレビで視聴者参加の政治討論番組を見たことがある.スタジオのひとりの参加者が意見を言い始めると,司会者がさえぎって,「はじめに自分が右か左か(右翼か左翼か)を言ってくれ」と注文をつけていた.なるほどこれはその後の話が分かりやすくなり実際的だと感心したものだ.参加者も臆するところなく自分の立場や支持政党を述べる.

応援のクリック歓迎 (1日1回まで)

 アメリカも似たようなことが言えるようだ.姪がアメリカの大学に留学していて,この夏休みに帰国してその最新事情をいろいろ教えてくれた.政治の話もしたが,よく言われるように,アメリカではだれもが自分が何党支持であると公然と言うし,日常の会話でも政治や政党のことが普通に話題になるとのことである.「これはどちらも『体制側』とも言える二大政党だからで,それ以外の少数党支持だと奇異の目で見られるのではないか」と質問したが,「そんなことはない,『そうなの』と,普通に受け取られる」ということだ.オーストラリアも含め,欧米ではだいたい同じような政治風土だろう.

 わが国では「自分は右でも左でもない」などという言い方がかなり見られるが,これは,政治的に偏らないこと,中立であることが好ましいという「偏見」による場合も多いのではないだろうか.私も含め,だれでも自分こそが「中道」だと思っているだろうが,しかし同時に,社会全体の中で自分を「相対評価」することもできるのである.政治的な議論において,その自己評価を発言のはじめに持ってくるのは,その発言を理解してもらう助けになるだろう.(もちろん逆に聞き手の偏見のスイッチを入れてしまう可能性もあるが.)

 長い前置きになったが,選挙が公示され,このブログでも,これまで以上に政治の議論をすることになると思うので,ここで表題のように,本ブログは共産党支持ということで,旗幟鮮明にしておきたいと思う.「しんぶん赤旗」を頻繁に引用することになると思うが,これは一つにはそういう背景からと言うことになる.

 支持の最大の理由は,同党が憲法九条擁護だからである.この点では社民党も同じなので,社民党も伸びてほしいと思う.(護憲勢力の共闘を呼びかける,「瞬間風速的共闘」という提案もある.)
  http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-August/003028.html

公選法とインターネット

 選挙期間中にウェブ上で公然と政党支持を表明することには,公選法との関係で問題がないわけではない.「ホームページ」も,公選法で言う「文書・図画(とが)」の一つとされ,規制の対象となっているようだ.しかしこの規制の趣旨は,これらを大量に作成,配布するにはお金と人手がかかり,放任すると選挙運動の公平さを保てないということにある.ところがこのようにブログ上に記事を一つ追加したとしてもそのコストはゼロに近く,プロバイダ自身がネットを使ってキャンペーンをするなど大規模に組織的にネットを利用するのでない限り,公選法の趣旨には反しないと思われる.つまり,私は,上のような公選法の理解は誤った拡大解釈だと思う.

 総務省の「IT時代の選挙運動に関する研究会」が2002年8月に報告書を出しているが(http://www.soumu.go.jp/singi/it_senkyo.html,何とイメージデータ),その内容も私の見解と一致している(しかし同時に現行法では,少なくとも形式的には禁止されていることを認めているのであるが).その中の,「II 第三者の選挙運動について」の最後の文章は次のようになっている.

「現行の公職選挙法においても,電話による選挙運動は第三者が自由に行うことができるのであるから,研究会としては,ホームページによる選挙運動は第三者が自由に行うことができるよう,主体制限をかけないことが適当であると考える.

 今回の国政選挙は,本格的なブログ時代に入って初めてのものということになろう.多くのブロガーが政党や政策,候補者について積極的に発言し,総務省の報告書の内容を既成事実化してもらいたいと思う.もし公選法を上のように規制拡大的に適用して(すでに述べたようにこれは間違った拡大解釈だと思うが)摘発が行われたとしても,それは憲法21条違反で無効であると言いたい.


二大政党,実はどちらも国営

 さて,さっそく「しんぶん赤旗」から一つだけ引用し,共産党サポートのメッセージとしたい.それは8月28日付け日曜版の3ページの,政党助成金についての記事である.自民党と民主党がこのお金に依存する割合が円グラフで示されている.自民党が59.9%,民主党が84.6%と,どちらも「国営政党」と言うわけだ.
http://www.jcp.or.jp/akahata/html/menu20/index_3.jpg
両党とも「官から民へ」と言っているが,その偽善ぶりが一目瞭然である.この点,新党は別として,政党助成金を一円ももらっていない共産党は唯一の「民営」政党ということになろう.

 自分の職場の話になるが,国立大学は「独立行政法人」化されて「運営交付金」という名前で国費が投入される形になった.ところが,この「改革」のどさくさに紛れて,「効率化係数」と称して毎年1%ずつこれを機械的に削減するという異常なことが行われている.政党助成金については「効率化係数」など聞いたこともない.

少数政党を支持するということ

 「共産党や社民党は国会で少数で,小選挙区では当選は難しいから,次善の策として有力な党に入れる」という投票行動を取る人も多いだろう.これは一見,客観的・合理的な態度のようにも見える.しかし同時に,「人の行動を見て自分の行動を決める」という他者依存の態度とも言えるのである.いったん支持率,つまり統計として示された「他人の考え」を度外視して,自分自身で,政策や人物という点から純粋にどの党,どの候補者がいいかを判断し,それを投票に結びつけるという態度の方が,より政治に変化をもたらす可能性があり,好ましい態度と思うのだが,皆さんはどう思われるだろうか?

続きは,共産党を支持する理由


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ジョー・N

nice!とコメント ありがとうございました。
わたしはshow the flagと言われたら、なんと答えればいいんでしょうねー。郵政民営化に賛成する政党に投票としか言えませんね。小泉の手法はあまり好きではないんですけどね。サッカーの日本代表の試合では「君が代」を大声で歌いますが、入学式や卒業式で押し付けてくるんだったら、あえて歌わないような天邪鬼ですしね(苦笑)
右翼でも左翼でもどちらからもいらないと言われそうです
by ジョー・N (2005-08-30 23:34) 

中年ライダー

 選挙では「誰に当選して欲しいか」という思いの他に、「誰に落選して欲しいか」という思いもある。例えば甲・乙・丙の3名の候補者がいて、丙さんに当選して欲しく、甲には絶対落選してもらいたいと思っていたとする。本当は丙さんに投票したいのだが、弱小政党あるいは無所属でとても当選の可能性が見込めないと思われるような場合であれば、私は乙さんに投票すると思う。これは乙と丙に対する評価の差が小さいほどそのような行動を取ると思う。甲の落選、これが第一に望むことであるからである。
by 中年ライダー (2005-08-31 11:47) 

yamamoto

数年前,たしか韓国だったと思いますが,落選運動というのがありましたね.日本でもやればいいのに,と思います.つまり,中年ライダーさんの,消極的ないし実効的な落選運動というより,積極的であからさまな,「だれそれに入れるな」という運動です.
by yamamoto (2005-08-31 11:55) 

yamamoto

支持の理由を本日の記事にいくつか追記しました.
http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2005-09-10-2
by yamamoto (2005-09-10 16:11) 

共産党は左翼政党

日本共産党は貧者に幻想を売る政党。
by 共産党は左翼政党 (2007-07-15 09:00) 

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