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9条護憲派への、過去からの叱責 [反核・平和]

sany338-808.jpg9条の条文そのものは変えられていないが、日本の政治・軍事の実態を見れば、ほとんど空文化されている現状がある。トマホークのような攻撃兵器まで大量に買い込もうとさえしている。まだ実際に戦争を始めていない、直接加わってはいない、というだけ、それだけしか残されていない。このような成り行きを予見するかのように、14年前に、元九大教授の斎藤文男氏が鋭い警告を発していた。2010年*の憲法記念日の久留米市での講演である。私はその日にブログに書き、座席で録った録音も公表している。(右の画像クリックで冒頭部分の録画が再生されます。)

改めてこの発言に注目して欲しいと思う。(当時のボイスレコーダーの性能と、座席での録音でもあり、あまり聞きやすくはありません。)
http://ad9.org/people/AVfile/DM-10159t.m4a

要するに、護憲勢力は「条文改憲」にばかり目を奪われて,他の3つの「手口」、つまり解釈改憲、立法改憲、外交改憲による実質的な改憲から、そして今後もそれが進められるだろうという危険の重大性から、視線が逸れていると批判したのである。残念ながらこの警告はほとんど顧みられず、とりわけ南西諸島のミサイル基地化などで戦争準備が進められるのにストップをかけることも、ブレーキをかけることも出来なかった。これを大きく巻き返すには、今こそ #9条実施アクション が求められる。

何せ90分と長いので、以下、講演の最後の方の「さわり」の部分を文字化したので紹介する。話の背景には当時の民主党政権の状況があるが、肝心のテーマの核心はそれとは関係ない。

(冒頭から1時間13分経過のあたり。不明瞭なところは推測も。)
この10年間、どの政権が、どの政党が政権を握ると、ましてや民主党政権が続く中、今の民主党に改憲の意思は全くありません。そういう・・聴取困難・・す。問題はそれから先なんです。私達の問題は。でしょ?逆に言いますと、9条の条文が改正されない、9条はそのまま守られた。万々歳ですか?

だから最初に申し上げたように、9条の条文改正はないであろうが、なし崩しの9条改正は今後も進むであろう。何となれば、アメリカの対日軍事戦略は変わらない。集団的自衛権行使の障害をとっぱずす(という目標を変える)ことはない。アメリカが日本に対して、一貫した、そして、いま一番アメリカが望んでいるのは日本の自衛隊の世界的軍事活動で、歯止め、カンヌキ外しに今かかってるわけで、それもしかもタイムテーブルとしては、あともう3ヶ月ですよ。今年の11月のオバマ再来日。そしてオバマ・鳩山の日米共同宣言なるもので、ベストの布石を打とうというのは。

私達は、憲法を守るという運動をやってるのではありません。憲法の理念を実現する運動やっているのです。9条の条文改正に反対するのではありません。9条の平和理念を、非戦の理念を実践しいかに具体化していくかっていうことをやってるんじゃないんですか?六法全書の中に、9条のインクの染みが、そのまま残ってればそれでいいんですか。それが平和運動ですか。それが護憲運動ですか。それが「九条の会」の運動ですか。

私が、だから繰り返し申し上げている。あのね、赤ずきんちゃんを、オオカミがね、「襲うぞ」と言って赤ずきんちゃを襲いませんよ。どうやりました?親切なおばあちゃんの格好をしてね、いろいろ・・聴取困難・・してくれるわけでしょ。

スペインの闘牛だってそうですよ。あの赤い布、ひらひらさせると、牛は、その赤い布に猛然として突進しますね。剣を後ろに隠してますね。そして闘牛士は、いとも雅やかに身を翻してバーっと頸椎を指すわけでしょ。どうと倒れる。あの闘牛士の掲げる赤い旗は改憲の旗です。ネ。条文改憲っていうか、・・聴取困難・・という、声高に叫ぶ人もいますよ。今でも。ネ。でもするつもりはない。
* 「2000年」と誤記していました。2/15朝修正。
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