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黄色いベスト,テレビ「フランス2」の3日の放送から [メディア・出版・アート]

黄色いベスト運動のフランス2の報道を紹介していていますが,そのうち3日の放送から「暴徒」へのインタビュー部分を紹介します.このような一部の人たちに対しても「悪魔化」することなく,冷静に取材しているフランスのテレビの姿勢には,真のジャーナリズム精神があるように思います.

(ナレーション)1日の暴動に参加した人たちはどのような人たちなのでしょうか.1日午後には銀行が暴徒のターゲットにされていました.取材班はその場で破壊行動に参加した人に話を聞きました.
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「平和的な運動をしても結局何にもならないんです.ですから,これがベストな解決法だとは言いませんが,この方法でやってみるしかないんです」

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「みんなうんざりしてるからやるんですよ.みんなそうです.僕なんか生活ができないんですよ.」
「収入*は700ユーロ,家賃が500ユーロで,残りの200ユーロでどうやって生きて行くと言うんですか」
(記者)でもだからと言って破壊したくなるものですか?
「とにかく全部もやしちまいたい」
(記者)こう言う行動に参加するのは初めてですか?
「初めてじゃないです.でも僕たちのような若者の声は,どうせ郊外都市から来たバカな若者だろうって聞いてもらえないんです.僕たちだってまともな人生を送りたいんです」

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(ナレーション)取材班が話を聞いた人々の中には,学生,看護師,あるいは職人などがいましたが,警察によれば,必ずしも政治色を持っているわけではない,そうした市民らが,この前代未聞の破壊行為に加わっていると言うことです.
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* NHKのナレーションは「生活費」でしたが,フランス語字幕から「収入」としました.
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