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「グローバルネットワーク」の宇宙軍反対キャンペーン [反核・平和]

Keep Space for Peace Poster 2018.jpg1401577.gif週刊金曜日の田岡論説と毎日の記事を追記
ブルース・ギャグノンというアメリカの平和運動家が中心となって活動している「グローバルネットワーク」は、毎年10月に宇宙軍拡反対のキャンペーンをやっている.今年の運動の素晴らしいポスターが届いたのは先月はじめ頃だった(クリックで拡大).ご覧の通り,トランプをダースベーダーになぞらえている.彼が「宇宙軍」創設を言い出したのを皮肉ったものだろう.

以下,文章部分を訳してみた.
宇宙軍にノー
宇宙は平和のために
 トランプは宇宙軍の計画を発表した。宇宙軍は、企業の利益のために米国の「宇宙の支配と優位」を確保する軍務である。中国、ロシアなどの宇宙開発国が標的になるだろう。
 航空宇宙産業の圧力の下で、この提案は莫大な額の納税者の金を必要とするだろう。われわれはこれを天国へのピラミッドと呼ぶ。議会はトランプの提案に最終承認を与えるだろう。
 国連の宇宙と月条約は、宇宙はすべての人類のために保全されなければならないと宣言している。宇宙を武器化する計画を打ち負かす私たちの行動を支援して下さい。宇宙での新たな軍拡競争ではなく、地球上での社会進歩を擁護するために働きましょう。
わが国では,「イージス・アショア」と称するミサイル迎撃システムを導入することで,天文学的な金をアメリカの軍需産業に貢ごうとしている.候補地は山口県萩市の北東20キロの自衛隊むつみ演習場とのことだ.グーグルマップでこの地点を見て驚いた.「アショア」というからには海岸近くにあるかと思いきや,内陸で,しかもレーダービームの至近距離2キロほどのところには集落があるではないか.住民は「電磁波防護服」でも着て生活することになるのだろうか.
イージスアショア山口至近部分r.jpg
「週刊金曜日」最新号(8/31号)に軍事ジャーナリストの田岡俊次氏が的確な解説をしている.これが「必要かも」と思う人は,北朝鮮や中国のミサイルに現実的に対抗できると信じているのだろう,これが全くの絵空事とわかるのが氏の解説だ.迎撃ミサイル自体も一発40億円と高価なので,当面4発しか買わない,というのだ.他の,イージス艦(本来のイージス)やPAC3の場合も同様だ.これでは,300発以上あるとみられる北朝鮮の中距離ミサイルに対抗できるわけがない.ではこれに十分見合うだけのミサイルを買い足すべきなのか?全くバカバカしい話だ.

「話し合い」や「条約」こそが平和の保障であり,お金としてはせいぜい事務費がかかるくらいだろう.
[週刊金曜日の田岡論説]
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毎日新聞8月23日
mainichi180823aegis-ashore.gif
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