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寺脇研氏の講演と映画「共犯者たち」

sayonaraabe-kurume180610.jpg久留米市役所2階のホールで6月10日に開かれた寺脇研氏の講演では,いろいろと興味深い話があった.その中の一つ,彼が直前に一緒に飲んだという,韓国のジャーナリストチェ・スンホ(崔承浩)氏についての話は特に印象的だった.チェ氏は韓国のMBC放送の記者だったが,イ・ミョンバク(李明博)政権の放送介入・弾圧で解雇され,その後,ムン・ジェイン政権下で解雇撤回・・・どころか,いきなり社長に就任(2017年12月)したという.そのチェ氏が作った,放送が歪められた時代を描いたドキュメンタリー映画『共犯者たち』の日本での上映が始まろうとしている,というのだ.

その映画の内容について,まさにこの講演と同時刻に立教大学で開かれていた,この映画の上映会・シンポジウムのサイトから引用する(末尾の画像からも同じリンク):
韓国では、2008年、米国産牛肉の輸入問題の報道で李明博(イ・ミョンバク)政権が大打撃を受けたことから、本格的な言論弾圧がはじまった。最初のターゲットになった公共放送KBS(韓国放送)が、次に2010年「4大河川事業」の実態を告発した公営放送MBC(文化放送)もトップが入れ替えられ占領される。結局、放送検閲という最悪の状況の中、政治権力の広報基地に転落したKBSとMBC。2014年のセウォル号沈没事件時の誤報をはじめ2016年崔順実(チェ・スンシル)ゲート事件の真実さえ隠蔽されてしまった。
映画『共犯者たち』は、この10年の間に公共の放送を台なしにした主犯たちと彼らと手を組んだ放送業界の共犯者たちの実体を明らかにするために、崔承浩監督がどこまでも彼らを探し出し全員カメラの前に立たせる。一方、権力に抵抗したプロデューサー、記者など内部職員たちがどのように反撃したのか、そして敗北した後、どのように転落していったのかを詳細に追跡する。韓国で大反響を呼んだ作品。映画公開後、奇跡の大逆転劇が起こった。
いまわが国でも,以前の韓国のようにメディアの権力支配が続いている.韓国のジャーナリストたちはストで闘ったようだが,日本ではそのような話は聞かない.

韓国のテレビドラマの骨太さについて,「ピノキオ」「名もなき英雄」を取り上げてブログに書いたが,前者はムン・ジェイン政権誕生よりずっと前のようだ.
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関連リンク:東京新聞6月9日「日韓記者が問う権力とメディア あす立大でシンポ」
映画「共犯者たち」のフェイスブックページ
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