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佐賀県の原子力防災訓練をウオッチ [社会]

kitou-h.jpg佐賀県の「原子力防災訓練」を,仲間とウオッチしました.伊万里市の住民の,避難途中での被ばく検査,除染訓練,避難先での「講話」を見学しました.

参加者の(こんな事になるぐらいなら)「もう原発やめてもらわんといかんね」という会話を耳にしました.別の参加者に「こうまでして原発を動かさんといかんですかね?」と話しかけると,「ほんとですね」の返事.それでも参加者はあくまで整然と訓練を行っていました.

避難先の鹿島実業高校体育館で,九大・執行信寛氏の講演を傍聴しましたが,予想通り,放射線のリスクについての具体的な話はほとんどありませんでした.確率的影響についての話もありません.

このイベントを見ていて,三崎亜紀の「となり町戦争」という小説を思い出しました.映画にもなりましたが,「地域の活性化」のために,となり町どうしで「戦争事業」をするというものです.小規模で,適切に管理された戦争.風刺的な優れた作品だと思います.その中で,自治体の職員が住民を集めてこの事業の説明会をするシーンがあります.若い人が質問に立ちますが,「なんでこんなことをする必要があるのか」という質問ではなく,実施する上でのテクニカルな問題.

この訓練事業についても,「こんなことが必要になる原発をなぜ動かすのか」というあたりまえの疑問を,住民はいつはっきりと口に出すのでしょうか?

武雄市・杵藤クリーンセンターでのスクリーニング,除染訓練会場
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左から武雄市長,知事,伊万里市長の揃い踏み
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九大・執行氏の講演
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