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「戦場取材は弾に当たらなければいいが原発事故では必ず弾は当たる」 [メディア・出版・アート]

今日の福岡でのNHK七沢潔講演会はとても良かった.
http://www.asahi.com/area/fukuoka/articles/MTW20130418411290001.html
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主催は朝日新聞労組西部支部.いろいろあるが,トリビアルかも知れないが印象に残ったのは戦場取材との比較についての七沢氏の言葉.「戦場取材もリスクは大きいが,弾に当たらないさえすれば何でもない.しかし原発事故の場合は,必ず「弾」は当たる.ただその影響が確率的であるというだけだ.」なるほどと納得.

七沢氏はチェルノブイリ事故での仕事もあるので,相当な高齢かと思ったがまだ現役だ.NHKと言っても単一ではない.七沢氏は自分の会社NHKの福島原発事故の報道を「大本営発表」と言い切った.後半ディスカッションのコーディネーターの朝日新聞デスクにしても,原発やその報道のありかたに関しては,反原発の私たちとほとんど同じ考えのようだ.組織とその人々を丸ごと十把一絡げで決めつけるのは一つの「イリュージョン」だと分かる.私の職場であった大学にしても同じで,国立大学は確かに「体制維持装置」には違いないが,その「決めつけ」はあまり役には立たないということだ.もっと拡大すれば「日本人というものは」とか「中国人は」,あるいは「団塊の世代は」という決めつけも同様だ.

難点を言えば,質疑応答がダイレクトでなく,質問用紙オンリーだったのは残念.しかも,そのフロアからの質問をネタにした展開はほとんどなく,コーディネーター本位の進行だった.直接の質疑応答では演説好きな人が時間を浪費するなどリスクはあるが,紙だけにすると予測不可能な展開の面白みがない.

後ろの席にはフランス人の女性(フランス語を話していたので,多分)が座っていた.フランス語のメンテナンスを,と思ったが残念ながら話しかける機会がなかった.参加者の年齢が高い方に偏っていたのは残念.
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