SSブログ

多数派は「保守派」ではなく「アパシー派」 [社会]

DSC_9159ht.jpg衆院福岡6区補選は新井当選ならず残念な結果になった.敗因をしっかり分析して次に備える必要がある.(写真は新井ポスターのある筆者自宅の”ストリートビュー”)応援のクリック歓迎

今のところで思いつくことをランダムに並べてみる.(追記途中.赤い文字の部分です.)

1)投票率が5割を切っており,投票に来ない「アパシー派」の対策が最大の問題.(無関心派のことだが,強調,注意を引くようカタカナ使用).もちろんこのことはすでに多くの人が指摘している.実は,今回の選挙では事情により投票の立会人を委嘱され,13時間にわたって,期日前投票者以外の全部の投票者を見守った.彼ら/彼女らのほとんどが中高年で,たしかに高齢者の多い地域ではあるが,はるかにその率を超えているように思われる.特に20代前後は極端に少ない.
この最大の原因は中学・高校での政治教育の不在ないし貧困によるだろう.またメディアも,政治をショウ,見せ物として扱い,自分たちが関わるべきものという提示の仕方をしない.例えば,どのような問題でも集会・デモ,署名運動などを扱うことは極端に少ない.このため「政治」という分野も,医療や教育,建築などと同じように「専門家」の仕事だと思っている人が多いのではないか.一般人はせいぜいそれに注文を付けるだけだと.このような状況をどう変えて行くかが大きな課題だ.
追記:「政治参加」を「一票」だけに局限する心理操作が明らかに行われている.その強度の違いはあれ,不断の「政治生活」なしには,意識的な「一票」を投ずることも難しい.

2)自民系に投票する人の意識,心理を「理解」する必要がある.(当ブログは反自民であり左翼ブログ).TPPの公約違反や,年金運用での大損失,「アベノミクス」破綻など数々の失政にも関わらず,なぜ「知名度」偏重や「組織票」という投票行動が起きるのか,系統的に分析し理解することが大事だろう.このような目的での世論調査・心理調査なども必要だ.それを踏まえて初めて,これらの人々に通じるかも知れない言葉を見つけられる.

3)若者ほど情報源はネットの比重が大きいだろう.そのネットも,例えばブログランキングがアルバイターなどで操作されるなど,「ネトウヨ」系の情報に接する確率が人工的に高められていると想像される.これをどうするかが大きな課題だ.井上伸氏が指摘する,労組など伝統的組織のネット発信がなさ過ぎることの改善は急務.
https://www.facebook.com/shin.inoue.18/posts/1204208422985872

(続き)
4)活動家も含め市民活動の全スペクトルをアクティブな方向へシフトさせる
政治的にある程度活動的な人々は,「アパシー派」を政治的にアクティブにすることだけを重要と考えるかも知れないが,アクティブ化はすべての人々,政治的に不活性な人から活性な人までのすべての部分で必要だと思う.というのは,活動家の中にもまだ「不服従」の概念はほとんど浸透しておらず,形式的に「違法」なことを実行することは間違い,「過激」という見方が圧倒的と思うからだ.
「法」には上下関係があり,上位の法と下位の法や命令とが矛盾するとき,必要であれば下位の法を破ることが真に「法を守る」ということだ(違法性の阻却).さらに上位には普遍的な道徳規範がある.
この場合逮捕の可能性があるが,これは一般の人に対して否定的な印象を与えるというばかりではない.当ブログで繰り返し説明している「行為によるプロパガンダ」として,強い説得力を持つ場合もある.メディアも取り上げざるを得ない.
つまり,現在,活動家である人たちも,「不服従」の概念を理解してより活動的になることで,社会全体の政治的活性度を高めることに大いに貢献できる.

5)マルチチュード・メディアの拡大
これも当ブログで繰り返し主張している.また,多くの活動分野,特に脱原発運動において現在では幅広く行われている.欠けているのが選挙の時期の落選運動と通常期の政治宣伝だろう.
最終更新10/25
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0