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「虹のカヤック隊」のメンバーの話を聴きました [反核・平和]

(半月前の話です.) 山口でのファスレーンとPAC3を組み合わせた話は,皆さんに熱心に聞いていただいた.ファスレーンは2007年のことで,それだけではもう「賞味期限切れ」と思い,PAC3の話を組み合わせたのだが,しかし前者も(トライデント・プラウシェアズも含め),一般の人はもちろん,「運動圏」でもまだまだ知られていないようだ*.メディアもそうで,当日のテレビなどメディア関係者も,普通はたいてい「頭撮り」で終わるのだが,今回は最後まで会場で聴いておられたということを,この会の世話人の方から聞いた.そういう意味では,この「英国直輸入」のテーマは,非暴力抵抗の教科書とも言えるランドル教授の「市民的抵抗」**のエヴァンジェリズムとともに,TPO次第ではまだまだ使えるし,使わなくてはならないようだ.

集会の翌日12日は,上関原発の中止を求めてのハンストメンバーの報告会が下関であるというので,新幹線,タクシーを乗り継いで,丘の上の集会所に昼前に着いた.そこで虹のカヤック隊らんぼうさん,そして同じくカヤック隊で,ハンストメンバーのきんちゃんの話を聞いた.らんぼうさんは沖縄・高江から帰ったばかりで,現地での経験も聞くことができた.二人とも「非暴力」による抵抗の模範的な実行者だった.二人がランドル教授の本を読んだのかどうか知らないが,「本家」はマハトマ・ガンジーなので,考えてみればこの「非暴力抵抗」という戦略は多くの人に共有されているはずだ.

Clip0002.jpg上関も高江も緊迫した状況が続いている.東京では,高江ヘリパッド建設反対の米大使館要請行動(20日)に対して,警察が参加者を拉致・監禁している.しかも髪の毛をつかんで引き摺るという「特別公務員暴行陵虐罪」も重なる.この証拠映像はすでにYouTubeなどで広く流布されている(右の写真.救援サイトはこちら).さらに,このことがメディアで全く報じられないことで,この国のメディアが,彼らがさかんに「独裁国家」と呼ぶ国のメディアと同等であることがネット情報に接した人々には明確になった.

ところで山口が「雪国」とは今まで全然知らなかった.12日の朝ホテルから外を見ると外は大変な雪.新山口駅まで車で送ってもらったのだが,九州ならこんな雪ではほとんど交通麻痺だが,ここでは車はスイスイと走っている.みんなスタッドレス装着らしい.

* そもそも「グリーナムコモン」すら,わが国ではまだほとんど知られていない.(グリーナムコモンについては,たとえば次の文献の第1章1.7節「現在に至るまでの核兵器反対運動の概略と年代記」の,「1980年から現在まで」の項を参照下さい.
http://ad9.org/pegasus/peace/tp2000/handbook/TDIJ1.pdf
入り口:トライデント・プラウシェアズ ハンドブック

** マイケル・ランドル著「市民的抵抗」(新教出版,2003年)

山口でのスピーチで使ったスライドを,2画面を除いて公開します.
http://ad9.org/f365j/presentation/slideYamaguchi.pdf
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のり

これがやつらの本当の姿。 http://kaminoseki.jp/2011/05/1539/
by のり (2011-05-22 00:27) 

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