イギリスの核兵器更新に関する世論調査

今年もまた原爆の日が巡ってきた．広島と長崎で，原水協と原水禁による大規模な反核集会が開かれる．これをメディアがほとんど無視するのは不当だが，しかし反核団体の側にも，何か話題性を作り上げようとする努力が足りないのも問題かも知れない．署名運動や集会，そして平和行進というベーシックなスタイルに加えて，もう一つ，その年その年で人々の耳目を引きつける「何か」が必要だ．

最もそのような努力をしている一人が，イギリスのアンジー・ゼルターさんである．彼女が提案した「ファスレーン３６５」については，このブログで何度も紹介したが，イギリスの核兵器の更新時期に当たり，世界市民が協力して一年中基地を封鎖し，これを政治問題化しようというのである．

今日の「しんぶん赤旗」には，まさにイギリスのトライデント・システムの更新の問題が取り上げられている．

英・世論調査
核兵器更新 反対５９％
平和団体 ５万３０００人分の署名提出
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-08-06/2006080607_01_0.html

イギリス最大の反核団体であるＣＮＤが世論調査機関に依頼した調査結果で，同団体のウェブサイトにも同様の記事が出ている．

PRESS RELEASE
Big jump in public opposition to Trident Replacement
For immediate release: 3 August 2006
http://www.cnduk.org/pages/press/060803b.htm

まさに「ファスレーン３６５」は時宜を得たプロジェクトということになろうが，この計画にはCNDの支部組織の多くが賛同を表明している．
http://www.faslane365.org/support/signatories.php

残念ながら，日本からの賛同はまだ私一人だけしか掲載されていない．賛同フォームが次にあるので，個人，団体で是非検討していただきたい．
http://www.faslane365.org/support/statement.php
（日本語訳：http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2006-06-11）

日本からも是非複数チームを派遣したいものである．「なぜわざわざ出稼ぎを？」と思われる方もあるかも知れないが，国際協力は大きな力を発揮するのである．特にこの問題では国際法が重要な根拠なので，国際問題という認識を拡げる必要があるのだ．

原水禁の長崎大会会場周辺で，８，９日の両日，一人で会場周辺で「ファスレーン３６５」のビラをまきます．どなたかご協力いただける方があればたいへん有り難いです．メールを下さい．できれば原水協，原水禁の両会場でまきたいと思います．toyosimaアットマークta2.so-net.ne.jp