「歌わせたい男たち」,読売演劇大賞も [メディア・出版・アート]
「君が代」強制問題を扱った「歌わせたい男たち」(二兎社)が朝日舞台芸術賞グランプリを受賞したニュースはこのブログでも紹介しましたが,今日の読売新聞を見たら,読売演劇大賞の最優秀作品賞も受けています.
選考委員の一人,渡辺保氏は,この舞台がすぐれている理由を四つ挙げています.
第一、ここには、今日の右傾化しつつある政冶的な状況への鋭い告発がある。
第二、間題は政冶状況ばかりでなく、現実の生活のために職を失っても自分の信条を守り通すかどうか、という人間の生き方の問題に及ぶ。いずれにしても問題は深刻であるにもかかわらず、笑いとリアルさのなかに巧みに描かれている。
第三、体制に従うか、自分の良心に従うか。そのどちらにつくのかは観客の問題に及んで、私たちに態度決定を迫る。結末は客席に、つまり現実の社会に向かって問われている。
第四、役者たちのアンサンブルがすぐれている。ピアノ教師の戸田恵子、校長の大谷亮介、歌わない教師の近藤芳正ほか、それぞれすぐれた演技で上質の喜劇になっている。
以上四点。「歌わせたい男たち」は現代を描くすぐれた舞台であった。
ぜひともテレビでやってほしいですね.
なお,この劇団「二兎社」を主宰し,この劇の作者である永井愛さんは,私も世話人をやっていて,ブログタイトルに掲げている「九条広告支援の会」( http://ad9.org/ )の賛同人でもあります.
関連ウェブサイト・ブログ
二兎社のホームページ http://www.nitosha.net/
『歌わせたい男たち』ブログ http://blog.eplus.co.jp/nitosha/
読売演劇大賞 http://info.yomiuri.co.jp/prize/engeki/
当ブログ内関連記事
「君が代」強制問題を扱った「歌わせたい男たち」が朝日舞台芸術賞グランプリ受賞
入学式における不起立者に対する処分に抗議する研究者声明
「寛容さ」は教育の場の大切な要素
根津公子さんに停職一ヶ月
「起立」する人の責任
普通のセンスを持った先生を応援して下さい
私自身の「不起立」
小学校の入学式に出席,2018-04-10
成人式に出席,2019-01-13
以前もブログで紹介しておられましたが、私は見ておらず、残念なことをしたと思っています。本当にテレビでやって欲しいものです。
突然ですが、最近のエントリをTBさせていただきました。
by 華氏451度 (2006-02-25 15:57)