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九条は空文化していない - 久留米での小森陽一氏の講演 [憲法・教育基本法]

 九条は空文化している,だから現実に合わせて「軍隊」として認め,その上で縛りをかけた方が良い,という意見がある.しかし現実はそんなに単純ではない.そのことを印象強く知らせてくれたのが,一昨日,18日に久留米市で開かれた小森陽一氏の講演だった.これは「ちっご九条の会」*が結成一周年総会の特別講演として,「九条の会」事務局長の同氏を招待したものだ.

 講演の中で小森氏が述べたのは次のようなことだ.

 自衛隊は世界第二位の軍事力になっているが,しかしその軍事力を海外では実際には使えない.それは,公式には自衛隊が軍隊ではないとされ,その武器の使用も,外敵の侵入時での本土内に限られている.海外で武器が使えるのは,隊員自身に直接の身の危険がある時だけで,これは一般人の正当防衛権と何ら変わらない.実際サマワの自衛隊は,オランダ軍やイギリス軍に守ってもらっている.
 このように自衛隊の軍事行動に「封印」をしているのが,ほかならない憲法九条の第二項なのだ.自衛隊を自衛「軍」に変えると言うことは,この封印を解くということだ.

* 地元では筑後を「ちっご」と発音する.


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コメント 2

ぶっさん@高知

久留米に数年前住んでおりました。
ただいま高知県におります。
ちっご九条の会の存在を知り嬉しく思います。
筑後ローカルな話題をのっけてくださると(タウン誌的なミニコミ誌的なものとか)大変嬉しいです。
by ぶっさん@高知 (2006-02-20 07:26) 

yamamoto

ありがとうございます.稀にしか書けないとは思いますが,そのように心がけます.
主に久留米で撮った写真を次に置いています.
http://pegasus.phys.saga-u.ac.jp/photo/coverphoto.html
by yamamoto (2006-02-20 11:43) 

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