西日本新聞のダグラス・ラミス氏の文章

西日本新聞の「いまこの時代に」というシリーズに，今日（10月23日）はダグラス・ラミス氏の文章が載っている．タイトルは「アメリカという帝国／日米安保体制　考え直すとき」というもので，ブッシュはアメリカの外交政策を転換し，自らに三つの新しい権利を与えたとしている．その三つとは，（１）「先制攻撃」の名で他国を侵略する権利，（２）他国の政権を転覆する権利，（３）他国にいる外国人を逮捕し監禁する権利（戦争捕虜の扱いを決めた国際法の無視），これらである．もちろん自国だけで，他国にはこの権利を認めてはいない．

日米安保は，もはやこのような「帝国」との軍事同盟になってしまった以上，考え直すべきだと結んでいる．分かりやすく直截な文章で，「米帝」の正体を端的に記述している．これを読んで，「安保反対」はもはや左翼だけの主張にとどめるべきではないと思った．（いや，左翼でさえこれを言うのを最近は遠慮していたのかも知れない．）

同紙は主に福岡県で読まれているが，他地域の方でも，大きな図書館まで足を運んででも読むに値する論説だと思う．ネットには出ていないようだ．

コメント 3

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from 半共分子 ( http://blog.so-net.ne.jp/hankio )
by 半共分子 (2005-10-25 13:33) 

まあ、これはあくまで国内向けの事かと。米国のルールを米国が決めるのは
当たり前で、国際社会から見れば勝手ルールな訳でして。

日本は日本で軍事的なルールを決めればよい。
要するに各国軍事事情の勝手ルールということで。
by abusan (2005-10-26 20:42) 

情報ありがたき。
早速ネットで検索して、読みたいと思います。ダグラス氏はわかりやすくって、胸のつかえがスッとする論説がグッドです。
by sysy_sysy (2005-10-27 12:58)