今日のしんぶん赤旗に載った、英キングス・カレッジ・ロンドンの渋谷健司教授インタビュー。未だに無症状者の検査に消極的な日本、非常に心配な状況です。記事から一部をピックアップ。
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(イギリスの状況に関して)
--PCR検査については1日30万件などかなり積極的に実施されているようですが。
はい。そのごとをもって「PCR検査を増やしても感染は抑えられない」という人がいますが、そうではなく、検査を増やす前に大幅な緩和をしてしまいました。そして、検査を増やしても追跡と隔離が機能していません。特に追跡(コンタクトトレーシング)ができていないです。濃厚接触者の追跡率が平均で「60%程度」という状況です。
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(日本)
現に都市部を中心に感染者数が減っていないので、潜在的には市中感染が広がっているはずです。検査もそれほど増えておらず、経路不明も5割くらいいますね。実際の感染者は発見されている新規感染者よりかなり多くいるはずです。そして、国外からは欧米の第2波がいつ来てもおかしくない。今後、感染者数が下がる理由はなく、対策を急がないと深刻な状況になりかねません。
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