性奴隷(従軍慰安婦)問題に関する安倍妄言については、「低気温のエクスタシー」さんが有用な情報のクリップを続けておられるので、ぜひごらん頂きたいと思います。予想通り、「狭義の強制性」の証拠が次々に露わになっているようです。
http://alcyone.seesaa.net/

さて、またオペラのDVDを買ったので、その紹介です。[以下、である調に転調]

これまた超有名な、ヴェルディの椿姫、La Traviataだ。原題の意味は、辞書を引いてみたら、traviatoは「道を踏み外したもの」つまり不良ということのようだ。よくこれを椿姫と「訳」したものだと感心する*。

買った店は、前の「フィガロの結婚」と同じく福岡のソラリアステージのタワーレコード。この十年ほど、クラシックのレコード/CDを売る店、スペースがどんどん減って、福岡ぐらいの大都市まで出かけないとほとんど在庫にバラエティーがない。その福岡でもクラシックのスペースは狭くなる一方だ。ロックやポップ、ヒップホップもいいが、バランスが気になる。

買ったDVDは、ベネチアのフェニーチェ劇場の再建のこけら落としで上演されたもので、2004年11月のライブ録画。どの歌手も熱演で、どんどん物語に入り込んで行けるので、とてもいい買い物をしたとは思う。でもはじめはぎょっとしてしまう。

タイトルシーンからしてそうだ。だれか家族のものが部屋に入って来たら、ポルノビデオを借りてきたのかと思うかも知れない。(しかも、そのヒロインのヴィオレッタ役がかなりの“お姉さん"なのだ。)

ヴィオレッタは娼婦なので、リアルさを出そうということなのかもしれないが、この「リアリズム」はどうもピンとこない。でもしばらくすると慣れてくる。そして主役やアルフレートたちの歌と演技に次第に引き込まれていく。

ヴィオレッタの恋人アフルレートのお父さん、ジェルモンはいかにもそれらしい服装とスタイル。ケンタッキー・フライドチキンの店の前のおじさんを連想してしまう。

最後の、ヴィオレッタが病に倒れるシーンに、なぜか砂嵐のテレビが置いてある。あれは意味不明。

一緒にキューバ音楽のCDを、ジャケットを眺めて当てずっぽうで一枚買った。これもなかなかいける。
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* あとで付録の解説を見たら、もとになった小説のタイトルが「椿姫」La Dame aux Camélias とのことだ。


密かに撮った写真を恋人に見せるアルフレート


ミュージカル“シカゴ”を思わせるようなシーンも


有名なジェルモンのアリア、プロヴァンスの海と陸