(末尾に追記あり:あの櫻井よしこさんも反対運動に参加)
国立大学の官僚支配、財界支配をより決定的にする国立大学法人法の改正案がほとんど誰も知らないままに衆院を通過、参院での審議も始まっています。一部の大学関係者は立ち上がっていますが、現状のままでは、テレビで報道されて一般の人が知るのは、成立した後か、本会議採決直前ということになるでしょう。「後の祭り報道」です。

(次はNHKのネット記事。右の図も。地上波で見かけた人はいますか?)
「国立大学法人法の改正案 大学教授や学生らが反対集会 廃案訴え」 2023年12月5日

これを避けるには、やはり報道せざるを得ないような、それが可能な組合ではストを(いわば政治スト)をやるなど、「非暴力直接行動」も必要ではないでしょうか?

20年前の国立大学「法人化」がそもそもの元凶ですが、これが誤りだったことは、それを推進した、ないし黙認した当事者が認めています。

当時の文科大臣の有馬朗人、2020年
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2020-05-21
国大協会長(引用時点)の山極寿一氏、2018年
https://pegasus1.blog.ss-blog.jp/2018-03-10-1

後者の記事では、後半に私が『週刊金曜日』2002年4月19日号に発表した文章も転載しています。

当時は、これがどういう問題か、どこが問題かが、知識人の間でさえ共有されませんでした。あの加藤周一氏でさえ、私との電話やハガキのやり取りで、よく分からないと言っておられました。しかし今回は、その問題点はあまりにも明確です。これは反対運動にとっての大きなメリットです。

当時の反対運動組織「国立大学独法化阻止全国ネットワーク」の文書をこちらに保存しています。「再利用」できるものがあれば、ご自由にどうぞ。
http://ad9.org/pegasus/znet.html

当時の画像記録から、文部科学省を囲む「人間の鎖」(2002年3月22日,推定170名)と、韓国教授団体連合との共同記者会見の様子(2003年6月、→共同声明)。