(1/7末尾に追記 あり)右の堀潤さんのツイートで知って,今回のベルリン来訪の際にこの「テロのトポグラフィー」というドキュメントセンターに行ってみました(こちらに施設の詳しい説明).まだ展示の3分の1ほどしか見ていませんが,驚いたのは来訪者の多さです.”こんな“施設に来るのはよほど危篤な人だろうと思ったら,若い人も多く,パネルの前では混み合うほど.

翻って,日本自身の戦争犯罪を記憶する施設があるか考えて見ると,長崎の岡まさはる記念長崎平和資料館しか思い浮かびません.国立はもとより,自治体など公共の施設としてそのようなものがあるのでしょうか?おそらくないと思います.もし建設しようとすると,極右の圧力にさらされることになるでしょう.しかしなんとかして作ることは重要な課題だと思います.
首相が歴史改竄本を推奨するような状況ですから,日本は本当に大変な事態です.過去に学ぶことが出来ない国は,また過ちを繰り返すでしょう.

自国の戦争犯罪を記憶する施設を持たないという点では,第二次大戦の戦勝国も同様でしょう.アメリカに,日本への原爆投下を「犯罪」として記録・記憶する公的な施設があるとは聞いたことがありません.これは気の遠くなるような課題ですが,いつかは実現されなければなりません.

館内の様子,展示のいくつかを紹介します.