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日本外相との突然の会談中止,普天間移設に重大な障害の懸念

【NYポスト29日特電】ジョーンズ大統領補佐官(国家安全保障担当)は,3月29日午前に予定されていた日本の岡田克也外相との会談を突然中止した.同補佐官が,事前極秘のオバマ大統領のアフガニスタン訪問に同行したためで,今後の米日関係,特に普天間移設に重大な障害の懸念が持たれている.
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日本における駐留軍の基地をめぐってわが国は,思いやり予算や,沖縄の普天間基地撤去の懸案を「移設」に切り替えるなど,日本政府による異例に手厚い扱いを受けてきたが,今回の会談の一方的中止は同政府の怒りを買う恐れがある.対応を誤ると,沖縄にこれまでどおり基地を維持し続ける事が出来るかどうかも不透明となろう.

日本政治に詳しい識者によると,今回の外交上の失態は,沖縄だけでなく日本全土で基地撤去の要求がなされるような事態まで引き起こす恐れがあり,米日同盟は大きな危機にさらされ,アジアの安定,ひいては世界の安定にとって重大な懸念が生じるとする.ジョーンズ大統領補佐官と大統領に対しては,野党だけでなく民主党からも批判の風当たりが強まりそうだ.(2010年4月1日投稿)

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