八ッ場ダム中止をめぐる報道で,地域住民が中止に強く反対しているというニュースが連日流された.地元には中止を歓迎する声もあるはずだが,そのような報道はほとんどない.なぜこれほど強く中止に反対しなければならないのか,実際にどのように困るのか,このニュースを見た多くの人がいぶかしく思ったに違いない.

ところが報道された「住民の意見」なるものが,いわゆる「やらせ」であるという疑惑が出ている.
八ッ場ダム報道でヤラセ発覚(きっこの日記)
冒頭部分を引用する.
ダム建設の推進を訴える中年男性や中年女性など地元住民の映像が各テレビ局のワイドショーや報道番組などで繰り返し流されているが、これらの地元住民が、実はダム建設推進に深く関わって来た長野原町の自民党系の町議会議員であったことが分かった。町議会議員でも住民には違いないが、町議会議員であることをまったく報じず、いかにも仕事中のような服装をして・・・・
これが事実なら,なぜ反対かも良く理解できる.ようするにダム利権集団とメディアによる合作プロパガンダということだ.個人ニュースサイト「低気温のエクスタシー」もこれを紹介し,また関連情報も掲載している.
「八ッ場ダム」報道でヤラセが発覚しテレビ界が大揺れ

残念ながら「元議員」の肩書きになったが,社民党の保坂展人氏もブログで,「八ッ場ダム、とめどなく溢れる思考停止報道」というタイトルでメディアを批判している.
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ムダと言えば,玄海原発で始まろうとしているプルサーマルもムダの見本のようなものだ.ムダだけでなく危険でもあるし,核燃料「再処理」とセットなので「核疑惑」にもつながる.つまり「核兵器のない世界」への足を引っ張ることにもなりかねない.玄海原発3号機に来月上旬にもMOX燃料16体が装填されるという.

これに対して最も活発に反対運動を展開しているのが「NO!プルサーマル佐賀ん会」で,「40万人署名」活動,手作りのビラの全戸配布,県へのロビーイングと議会への働きかけなど,さまざまに懸命の努力をしている.残念ながら民主党は,プルサーマルに関してははっきりした態度を示していない.