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他の無駄遣い:「ミサイル防衛」とプルサーマル [反核・平和]

民主党の脱ダム政策は本物のようで,この分だと佐賀の城原川ダムも中止にできるかもしれない.政府と国交省には大いにがんばってもらいたい.しかし他の巨大な無駄遣いーーミサイル防衛とプルサーマルーーに関しては,市民運動で世論を盛り上げていかなければ,止めることは難しい.

「ミサイル防衛」(MDと略)に関しては先日すばらしいニュースがあった.ポーランドへのMD配備とそのためのレーダーをチェコに配備しようというアメリカの計画を中止することをオバマ大統領が9月17日に発表した.これは,このブログでも紹介したチェコ市民運動の重要な成果だろう.
 →ミサイル防衛反対ソウル国際会議,チェコの事例
 →ソウルでの「ミサイル防衛」反対国際会議

しかしオバマ政権がMD計画そのものを撤回したわけではなく,依然としてヨーロッパへのSM3地上配備などを明言していることに注意しなければならない.この点については,ブルース・ギャグノンの“Missile Defense: The Other Story"をお読みいただきたい.
 →日本語訳あり

MDはチェコやヨーロッパだけの問題ではもちろんない.ブロガーの地元福岡県でも.自衛隊の3基地に,この秋にもPAC3が配備されようとしている.この問題で,「はばもうPAC3 活かそう9条 九州ネットワーク」(Pネット)は,今週土曜日に講演学習会を開く.

日時:10月3日・14時~16時
場所:福岡中央市民センター(中央区赤坂2丁目5-8
講師:斉藤光政さん
タイトル:「ミサイル防衛最前線 -隠された米国の野望-」

 →フライヤー
斉藤光政さんのプロフイル

 東奥日報社編集局社会部付編集委員。1983年東奥日報社(本社・青森市)入社。政経部、社会部、社会部次長、編集委員、三沢支局長などを経て、2008年から現職。

 歴史の背後にひそむ「隠された闇」に関心を持ち、三沢など在日米軍基地の核問題の真相に迫った長期連載「解かれた核の封印~三沢基地40年目の真実~」で2000年に第6回平和・協同ジャーナリスト基金賞を受賞。2007年には在日米軍再編と北朝鮮ミサイル問題についての連載と一連の報道で第11回新聞労連ジャーナリスト大賞受賞。

 著書『米軍「秘密」基地ミサワ~核と情報戦の真実~』(同時代社、2002年)など。近著『在日米軍最前線‐軍事列島日本‐』(新人物往来社、2008年9月)。
また,これに先だって30日午後,PAC3配備が予定されている福岡県の3基地と司令部・春日原の地元で反対運動をしている方々や市議とPネットが合同で,九州防衛局への抗議・申し入れと,共同記者会見を開く.

MDは「防衛のため」と思われる方が多いかも知れないが,実は「先制攻撃のための楯」だ.MDのヨーロッパ配備に対するロシアの反応を見ればよく分かる.アジアでは,ギャグノンによると,アメリカは中国に対するミサイル先制攻撃のシミュレーションをやっていて,そこでは,撃ち洩らしで反撃してくる中国のミサイルに対して,MDで迎撃する,というシナリオのようだ(8/11のギャグノン福岡講演).実際,MDが純粋に防衛のためと言うのなら,相手国にも同じものを配備してやれるはずだ.そうすれば相手国も安心するだろう.そうは行かないということが,純粋防衛でないことの何よりの証拠だろう.
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